3
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

AWS Route 53でのDMARCレコード設定ガイド

Last updated at Posted at 2024-02-06
米国Google社が2024年2月以降、迷惑メール(なりすましメール)対策を強化した
「メール送信者のガイドライン(Email sender guidelines)」を適用すると発表しました。
  1. SPFレコード設定の基本 – Googleを例にした実践ガイド
  2. Gmail(Google Workspace)とAWS Route 53を使用したDKIMレコード設定
  3. AWS Route 53でのDMARCレコード設定ガイド

unnamed.png

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)は、電子メールのセキュリティを強化し、フィッシングやスプーフィング攻撃から保護するために設計された認証プロトコルです。DMARCはSPF(Sender Policy Framework)およびDKIM(DomainKeys Identified Mail)の情報を利用して、メールが正当なものかどうかを判断し、不正なメールに対してどのように対応するかを指定します。

DMARCレコードとは

DMARCレコードはDNSレコードの一種で、ドメインのメール認証ポリシーを定義し、受信メールサーバーに対して、SPFやDKIMの検証結果に基づいてメールをどのように扱うべきかを指示します。また、認証失敗のレポートを送信元ドメインに送るよう指示することもできます。

AWS Route 53でのDMARCレコードの追加

  1. AWSマネジメントコンソールにログイン
    AWSマネジメントコンソールにログインし、Route 53を選択します。

  2. ホストゾーンの選択
    DMARCレコードを追加したいドメインのホストゾーンを選択します。

  3. 新しいレコードの作成
    「レコードセットの作成」または「レコードを作成」ボタンをクリックして新しいレコードを追加します。

  4. レコードの詳細を入力
    ・レコード名: _dmarc.example.com(example.comはあなたのドメイン名に置き換えてください)
    ・レコードタイプ: TXT
    ・TTL (Time to Live): 通常は3600秒またはそれ以上
    ・値: DMARCポリシーを定義する文字列。例えば、"v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc-reports@example.com"(これはDMARCポリシーを監視モードに設定し、レポートをdmarc-reports@example.comに送信する設定です)

    DMARCポリシーの値
    DMARCレコードの値は、v=DMARC1で始まり、以下のようなタグを含むことができます:
    
    p: メールの取り扱いポリシー(例: none, quarantine, reject)
    rua: 認証失敗レポートの受信先メールアドレス
    pct: ポリシーが適用されるメールの割合(省略可能)
    

    image.png

  5. レコードの保存
    設定を確認したら、「レコードを作成」をクリックして保存します。

注意点

  1. DMARCポリシーを導入する前に、SPFとDKIMが正しく設定されていることを確認してください。
  2. p=noneから始めて、DMARCレポートを分析した後、ポリシーを段階的に厳格化することを推奨します。
  3. DMARCレポートは、ドメインがどのように使用されているかを理解し、不正使用を検出するのに役立ちます。

3
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?