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DatabricksはまずMarketplace経由で始めるのは

Last updated at Posted at 2025-12-23

はじめに

Databricks を導入する際、多くの企業が悩むのが「まずはPoCで検証する? それとも最初から本番環境を見据える?」というポイントです。

我々のチームでは、最初から本番前提の構成を検討しつつも、PoC(概念検証)フェーズでは「AWS Marketplace経由」での導入を選びました。


AWS Marketplace 経由でPoCを始めた理由

1. 導入が数クリックで完了

  • AWS Marketplaceにログインし、「Databricks」を検索してSubscribe → Launchの数ステップでワークスペース作成が可能
  • IAMロールやネットワークなどがテンプレート化されているため構築が簡易
  • TerraformやVPC設計がわからなくてもすぐ使い始められる

2. AWS請求に統合できる

  • Databricksの料金がAWS請求書に含まれるため、経理処理がとてもシンプル
  • 新たなベンダー登録やドル建て請求の対応が不要
  • AWSアカウントのコスト管理やタグ付けと一元管理できる

3. AWSクレジットが使える

  • AWSから提供される PoCクレジットやスタートアップ支援枠 がそのまま使える
  • 実質的に無料 or 大幅割引でDatabricksを試せる
  • 上長や経理にPoC予算の承認を得やすい

実際に使ってみて分かったこと

良かった点

  • Databricksの操作感、ノートブック、Sparkジョブ、MLflowなどを素早く触れる
  • Unity CatalogやDelta Lakeの基礎動作をチーム全体で理解できた
  • 環境構築ではまる時間がなく、本質的な評価に集中できた

気になった点(あくまでPoC用)

  • ネットワーク構成(VPC、Private Subnetなど)が柔軟に選べない
  • IAM権限設計は自動で生成され、本番セキュリティ要件を満たしにくい
  • Unity Catalogが一部制限されていることがあった
  • Terraformと連携したコード管理(IaC)が限定的

PoCと割り切って使うならベストな選択肢

本番構成を検討する前に、まずDatabricksの基本機能やパフォーマンス、APIなどを触ってみるには、Marketplace経由のPoC導入が最適でした。


まとめ

  • 数クリックで環境構築できる
  • AWS請求に統合されて管理が楽
  • PoCクレジットが使える
  • ただし、本番環境には制約があるため過信は禁物
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