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ZapierからAutomation 360 Control RoomのAPIを叩いてロボットを実行する

Last updated at Posted at 2021-12-03

#はじめに

最近、RPAの次はiPaaS!みたいな話もありますが、個人的には両方使えると自動化の幅が広がりますし、両方のいいところを活用し、時に片方だけを利用したりして、素早く目的を果たすことができると思っています。

というわけで、今回は個人でも試しやすいiPaaSのZapierからAutomation 360のAPIを叩いてみる。というのをやってみます。

#この投稿で紹介したいこと、伝えたいこと

  • iPaaSとRPAプラットフォームの連携、設定例
  • ZapierのWebhookアクションは便利だけど、接続する相手によってはCustom Requestを使ったほうがいいケースがありますよ。

なので、Zapierの使い方も、A360のAPIの使い方も分かっている人の場合、参考になるのは後者のみです。

#想定している業務
これ!というのは特になくて、同じ仕組みで色々な業務に使えると思いますが、いちおう例えばこんな感じ。

  1. (今回は割愛)Google Sheets等で元データを作る
  2. Google Driveにファイルをアップロードする、もしくは所定のフォルダにシートを移す
  3. ファイルがアップロードされたのをZapierが検出し、Automation 360のAPIを叩く
  4. (今回は割愛)Automation 360がSalesforce(APIを使うアクション利用)と、APIの無いレガシーシステムへデータを登録

Zapier ->

#準備するもの

  • Zapier (Webhookが使えるStarter Plan以上)
  • Automation 360 (製品版)
  • 「API キーを生成」が可能なロールを持ったユーザー (Automation 360)
  • その他Bot実行に必要な権限 (Automation 360)

#大まかな手順
###Automation 360側

  • 使用するユーザーに「API キーを生成」の権限を付与する
  • APIキーを生成する

###Zapier側

  • 新しくZapを作成し、トリガーを設定する
  • Webhookアクション(POST)を追加し、設定する
  • Webhookアクション(Custom Request)を追加し、設定する

#手順詳細
###Automation 360側

####使用するユーザーに「API キーを生成」の権限を付与する
作業を行うユーザーが使用するロールに「API キーを生成」の権限を付与します。
(ロールやユーザーを編集する権限がない場合はConrol Roomの管理者に相談してください。)
image.png

####APIキーを生成する

まず、「マイ設定」を開きます
image.png

画面右上に表示される「APIキーを生成」ボタンを押します
image.png

APIキーが生成されるので、メモ帳などに貼り付けておきます
image.png

###Zapier側

####新しくZapを作成し、トリガーを設定する
今回の例ではGoogle Driveのフォルダに新たにファイルが作成されたら。というトリガーにしてみます
image.png

トリガーのセットアップ
image.png

トリガーをテストしてみます。以下のような結果になっていれば成功です。
image.png

####Webhookアクション(POST)を追加し、設定する
EventはPOSTを選択します
image.png

アクションは以下のように設定します。
その他の設定フィールドはそのままで大丈夫です。
image.png

URLはこちら。スクリーンショットの空白部分は使用するControl Roomにより変わります。

https://使用するControl Roomのドメイン.my.automationanywhere.digital/v1/authentication

設定ができたらテストしてみましょう。以下の例のように「token」が返り値として得られていればOKです。
image.png

####Webhookアクション(Custom Request)を追加し、設定する
こちらも本来でしたらWebhookアクション(POST)を使いたいところですが、どうもヘッダーの書式などが微妙に合わないようで、Custom Requestで行うことにします。
もしかしたら私のやり方が悪いだけかもしれませんが、APIをローコードなプラットフォームから叩く時にこういうことが起こりやすい気がします。

まず、Webhooksアクションを追加します。
image.png

次に、Custom Requstを選びます
image.png

以下のように設定します。
image.png

設定項目

Data部分の値

fileIdとrunAsUserIdsに設定する***の値については、下に別トピックとして取得方法をまとめています。

{
  "fileId": *****,
  "runAsUserIds": [
    ***
  ]
}
fileIdに設定する値の取得方法

こちらは実行したいBotのIDです。実は各BotにはIDが振られていまして、対象のBotを開いた時に以下のようなURLになっていますが、こちらのURLの*****の部分を使用します。
Botは公開レポジトリにチェックインされている必要があります。

https://使用するControl Roomのドメイン.my.automationanywhere.digital/#/admin/users/*****/edit
runAsUserIdsに設定する値の取得方法

こちらは実行するBot RunnerのIDです。ユーザーにもIDが振られています。対象のユーザーをControl Roomの管理メニューから開いた時に以下のようなURLになっていますが、こちらのURLの***の部分を使用します。

https://使用するControl Roomのドメイン.my.automationanywhere.digital/#/bots/repository/public/taskbots/***/view
Headersの部分に入力するもの
ヘッダー
X-Authorization token(挿入方法は下記を参照)
Content-Type application/json
Postアクションで取得したtokenを挿入する方法

下図のように値のフィールドをクリックすると、「Insert Data」というメニューが表示されます。
これにより、先のアクションで取得した様々な値を挿入することができます。
今回は3.POSTで取得したTokenを挿入します。
image.png

完成

設定が終わったら、「Continue」を押したら完成です。テスト実行をしてみてください。
上手く動作したら「Turn on Zap」を押すと、トリガー条件を満たすと自動実行されるようになります。
image.png

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