大容量のzipを展開(解凍)できない　bad CRCなどのエラーが発生する場合の対処法

大容量のファイルをzipで圧縮した場合、展開するときにbad CRCと表示されることがあります。
大容量のファイルでは、同じ.zip拡張子でもZIP64というフォーマット拡張が適用されている場合があります。これに対応していない展開ソフトではエラーになる模様です。
圧縮前のファイルサイズが4GB程度あるとZIP64が適用されるようです。

Linuxでbad CRCが発生した例

$ unzip hoge.zip
Archive:  hoge.zip
  inflating: abc.txt     bad CRC 306a1b53  (should be 2a7ce59e)
  inflating: def.txt
  inflating: ghi.txt     bad CRC 90fb626f  (should be dbaa772e)
  inflating: jkl.txt
  inflating: mno.txt     bad CRC d204aa0e  (should be 2b5c71f4)

同じファイルをWindowsのLhaplusで解凍した場合、「正常に解凍できません。CRCが一致しないか、出力先ファイルが使用中です。」というエラーが起きます。

対策

まずは、以下を確認
1. 正常に圧縮ができていたか
2. ネットワークや外部記憶装置を経由してファイルを移動させた際、正常に移動できていたか

ここでは、上記を何度やり直しても解決しない場合の対策を紹介します。
ZIP64をサポートする展開ツール、7-Zipを試してみます。

CentOSの場合

$ sudo yum --enablerepo=rpmforge install p7zip
$ 7za x hoge.zip

Amazon Linuxであれば、sudo yum install p7zipでインストールできると思います。
「Everything is Ok」と表示されれば問題無く完了です。

Ubuntuの場合

$ sudo aptitude install p7zip
$ 7zr x hoge.zip

CentOSと微妙にコマンドが異なるので注意。Ubuntuでは7zrです。

Windowsの場合

Lhaplus等のソフトを使用せず、Windowsのエクスプローラで開き、zipを展開する機能を利用して展開してみてください。
それでもダメなら7-Zipを試してみます。
ここからインストーラをダウンロードして、インストールします。
インストール後はファイルを右クリックしたときのメニューに、7-Zipという項目が追加されるので、展開を選びます。

ここで紹介したソフト
7-Zip　https://sevenzip.osdn.jp/