はじめに
LaTeXで表を作成する際は、tabular環境を使う。
ここでは、booktabsパッケージを使って、見やすく整った表を作る方法を紹介する。
次のような表を作成できるようになる。
プリアンブルには以下を記述しておく。
\usepackage{booktabs}
これを読み込むことで、表の上、中、下にきれいな横線を引くためのコマンドが使えるようになる。
表の作成例
\begin{table}[tbp]
\caption{商品在庫一覧}
\label{table:stock_list}
\centering
\begin{tabular}{@{}lllllll@{}}
\toprule
商品名 & 商品ID & \multicolumn{2}{c}{価格 [円]} & \multicolumn{2}{c}{在庫数 [個]} & 備考 \\
\cmidrule(lr){3-4} \cmidrule(lr){5-6}
& & 通常価格 & セール価格 & 倉庫A & 倉庫B & \\
\midrule
ノート & N001 & 200 & 180 & 120 & 80 & 人気商品 \\
ボールペン & P015 & 150 & 120 & 300 & 200 & \\
消しゴム & E023 & 100 & 90 & 250 & 230 & \\
シャープペン & M034 & 300 & 270 & 150 & 100 & 新商品 \\
付箋 & F045 & 220 & 200 & 180 & 170 & \\
\bottomrule
\end{tabular}
\end{table}
解説
-
table環境は、表全体を囲むために使用する。\captionで表題を付け、\centeringで中央寄せにしている。 -
tabular環境の引数lllllllは、各列の配置を指定している。l=左寄せ、c=中央寄せ、r=右寄せを意味する。 -
@{}で表の両端の余分な空白をなくすことができる。好みで使って欲しい。 -
booktabsパッケージを使うことで、\toprule(上罫線)、\midrule(中罫線)、\bottomrule(下罫線)を利用でき、シンプルで見やすい表を出力できる。 -
\multicolumnで列をまとめ、\cmidruleで部分的な罫線を引くことで、上段に「価格」や「在庫数」といったグループ見出しを設定できる。