8
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

ふりかえり手法って感情を軸にしたアプローチが意外とないよね。

Last updated at Posted at 2020-09-23

はじめに

某大手メーカのプロジェクトリーダに影響され、アジャイルにはまっているよっこんです。
現在進行形で、10人規模のアジャイル開発を進めていますが、スプリント毎ににふりかえりを行っています。
ふりかえりでは、YWT,KPT,FDLなどを行っていましたが、意外と感情を軸にしたふりかえりがないよねと考え、ネーミングセンスは別にして、FUNを探す旅なるものを考案しました。

FUNを探す旅

FUNだった出来事を挙げる手法は、いくつかあるのですが、これ楽しかったねと終わってしまう感があり、ふりかえりで全員がFUNと思える方向に修正できたらいいなと思いました。そこで、チームメンバーが各タスクで抱いた感情(FUN or BLUE)をあぶり出し、次のスプリントでタスクを交換すれば、全員がFUNに近づくはずと考え、以下のアプローチを考案しました。
以下に、テンプレートと、手順を記載します。

テンプレート
image.png

手順
image.png

事例1
image.png
上記の事例では、以下のような会話が発生しました。
1.A君(ベテラン)>基本設計、文章ばっかりで実装がしたいなあ。D君基本設計やりたいの??

  • **D君(若手)>>**自分、文章や絵を書くの好きみたいです。上流を経験して技術も磨きたいです。
  • A君(ベテラン)> よし。設計教えるよ。D君、基本設計担当しよう。
    2.Cさん(中堅)>Bさん、画面作るのあんなに速いのに、つまらないの??
  • B君(中堅)> もう、飽き飽きしてるよ。いつも画面ばっかり作って、別のことしたいよ。
  • C君(中堅)> じゃあ、画面作るの興味あるから、僕やるよ。
    3.Bさん(中堅)> Dさん、Junitでテストデータ作るの楽しい??信じられん。
  • Dさん(若手)>実は、共通化して、テストデータ作る手続きを簡略したんです。作るのが速くなって楽しくなりました。
  • Bさん(中堅)>その共通化のメソッド使ってみたいな。残りもたくさんあるからは、引き継ぐよ。

事例1でわかったこと

  • オレンジのマークが上にいけばいくほど、チームはいい状態。 そのようにタスクを交換していこう。
  • その人のスキルや振る舞いから見えない、FUN/BLUEが引き出せる。
  • 人は、飽きる生き物。タスクを交換し、スキルを平坦化できる。
    • だれが抜けても回る強いチームに繋がる。

事例2
image.png
上記の事例では、以下のような会話が発生しました。
1.A君(ベテラン)>みんな試験きらいだね。

  • B君(若手)> いろいろな画面を操作して、運用が難しいんですよね。なかなかスムーズに試験が進まないです。
  • C君(中堅)> モブテストをやってみませんか。一人で試験をやっていると息がつまる。みんなで集まって試験をしたら、不具合が見つかっただけで、笑いが起きたりしますよ。画面操作も、細かなテクニックがあったりして、それが共有できたら効率も上がるしね。

事例2でわかったこと

  • やはり、全員が面白くないとおもう作業が集中することはあるが、グループワークで進めると孤独感が薄れ、協調性が増し、楽しく進められる。テクニックの共有、ケアレスミスの回避、レビューも済んだ状態になり、逆に効率が良くなることもある。

まとめ

みんなが楽しく仕事を進めらたら、チームとして大きな価値を生み出せると信じています。
単純なPDCAサイクルでは、無機質さを感じ、決して楽しいものとはいえません。
是非、感情を軸にしたふりかえりFUNを探す旅を試してみてはいかがでしょうか?
各メンバーの感情の意外な発見があり、盛り上がること間違いなしです。

8
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?