はじめに
某大手メーカのプロジェクトリーダに影響され、アジャイルにはまっているよっこんです。
現在進行形で、10人規模のアジャイル開発を進めていますが、スプリント毎ににふりかえりを行っています。
ふりかえりでは、YWT,KPT,FDLなどを行っていましたが、意外と感情を軸にしたふりかえりがないよねと考え、ネーミングセンスは別にして、FUNを探す旅なるものを考案しました。
FUNを探す旅
FUNだった出来事を挙げる手法は、いくつかあるのですが、これ楽しかったねと終わってしまう感があり、ふりかえりで全員がFUNと思える方向に修正できたらいいなと思いました。そこで、チームメンバーが各タスクで抱いた感情(FUN or BLUE)をあぶり出し、次のスプリントでタスクを交換すれば、全員がFUNに近づくはずと考え、以下のアプローチを考案しました。
以下に、テンプレートと、手順を記載します。
事例1

上記の事例では、以下のような会話が発生しました。
1.A君(ベテラン)>基本設計、文章ばっかりで実装がしたいなあ。D君基本設計やりたいの??
- **D君(若手)>>**自分、文章や絵を書くの好きみたいです。上流を経験して技術も磨きたいです。
-
A君(ベテラン)> よし。設計教えるよ。D君、基本設計担当しよう。
2.Cさん(中堅)>Bさん、画面作るのあんなに速いのに、つまらないの?? - B君(中堅)> もう、飽き飽きしてるよ。いつも画面ばっかり作って、別のことしたいよ。
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C君(中堅)> じゃあ、画面作るの興味あるから、僕やるよ。
3.Bさん(中堅)> Dさん、Junitでテストデータ作るの楽しい??信じられん。 - Dさん(若手)>実は、共通化して、テストデータ作る手続きを簡略したんです。作るのが速くなって楽しくなりました。
- Bさん(中堅)>その共通化のメソッド使ってみたいな。残りもたくさんあるからは、引き継ぐよ。
事例1でわかったこと
- オレンジのマークが上にいけばいくほど、チームはいい状態。 そのようにタスクを交換していこう。
- その人のスキルや振る舞いから見えない、FUN/BLUEが引き出せる。
- 人は、飽きる生き物。タスクを交換し、スキルを平坦化できる。
- だれが抜けても回る強いチームに繋がる。
事例2

上記の事例では、以下のような会話が発生しました。
1.A君(ベテラン)>みんな試験きらいだね。
- B君(若手)> いろいろな画面を操作して、運用が難しいんですよね。なかなかスムーズに試験が進まないです。
- C君(中堅)> モブテストをやってみませんか。一人で試験をやっていると息がつまる。みんなで集まって試験をしたら、不具合が見つかっただけで、笑いが起きたりしますよ。画面操作も、細かなテクニックがあったりして、それが共有できたら効率も上がるしね。
事例2でわかったこと
- やはり、全員が面白くないとおもう作業が集中することはあるが、グループワークで進めると孤独感が薄れ、協調性が増し、楽しく進められる。テクニックの共有、ケアレスミスの回避、レビューも済んだ状態になり、逆に効率が良くなることもある。
まとめ
みんなが楽しく仕事を進めらたら、チームとして大きな価値を生み出せると信じています。
単純なPDCAサイクルでは、無機質さを感じ、決して楽しいものとはいえません。
是非、感情を軸にしたふりかえりFUNを探す旅を試してみてはいかがでしょうか?
各メンバーの感情の意外な発見があり、盛り上がること間違いなしです。

