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ランサムウェア対策講座 メモ

Last updated at Posted at 2024-07-26

ランサムウェアとは?

Ransom(身代金)+Softwere(ソフトウェア)を組み合わせた造語。
端末に特定の制限をかけ、その制限の解除と引き換えに金銭を要求する不正なプログラム(=マルウエア)
※2015年あたりから、かなり多くの被害が発生している。

ランサムウェアの流れ

  1. 何らかの方法で端末に侵入
  2. ランサムウェアを端末に設置
  3. ランサムウェア実行→感染した端末上のファイルを暗号化する
  4. 端末に脅迫メッセージを表示、複合の代わりに金銭を支払うように要求する
  5. 内部データの操作ができる状況なので、データも盗みだされる

感染経路

  • 無差別一斉送信のメール
    ランサムウェア事態をコピーして他の端末にも感染拡大
  • ネットワークを介して感染
    脆弱性を悪用して、何らかの方法で侵入、侵入した端末から他の端末にも感染拡大

攻撃者のフロー

  1. ネットワークスキャン:攻撃対象の調査
  2. 脆弱性の調査と悪用
  3. ランサムウェアの設置
  4. ランサムウェアがシステム上で動作→攻撃者のサーバとの通信経路確立・感染拡大
  5. 情報の窃盗・暗号化を実施→金銭の要求

つまるところ、脆弱性を利用した標準的なサイバー攻撃の一つ

標準的なサイバー攻撃の対策について

  • NIST CyberSecurity Framework (CSF) サイバー攻撃対策のためのフレームワーク
  1. 識別(保持しているIT資産を管理)
  2. 防御(対応策を実施)
  3. 検知(攻撃を検知する)
  4. 対応(マルウェアへの対応)
  5. 復旧(ビジネスが継続できる元の状態に戻す)

1-5のそれぞれの手順は統治されている必要がある
フレームワークを実際に当てはめると
これらのフローを回していくことになる

  1. 攻撃対象を理解する Inspector,Macie,SecurityHub など
  2. 脅威の検出 GurdDutyなど
  3. セキュリティ問題の調査・関連付け Cloudwatchなど
  4. 対応と修復 backupなど

データを保護するために大事なポイント

  • 重要なデータを特定
  • データへのアクセスを管理・制御
    データの暗号化導入
    自動化されたデータ保護の仕組みを導入する
  • データガバナンスとコンプライアンスの実践
    モニタリングとアラートの導入
  • バックアップと復旧手段の計画
    DR・BCPのプランを策定
  • ランサムウェア復旧手段の計画

実際にAWSで使える機能に置き換えると・・・

識別

  • AmazonVPCNetworkAccessAnalyzer
    意図しないネットワークアクセスを特定する機能
    インターネットへの疎通確認・パスの確認・アクセスの確認

  • AWS Inspector
    パッケージの脆弱性の検出、ネットワークパスの確認

防御・検知

  • Amazon GuardDuty
    AWSのAPI実行ログを見て、AWS側で脅威検出のメカニズムでリスクを検知する
    マルウェアを検知する機能もある。EC2、S3、EKSなど

  • Route53
    マルウェアからの通信経路を検知する

  • NetworkFirewall
    フルマネージドなFirewallサービス。FirewallはAWS側で自動アップデートされる

対応・復旧

  • AWS System Manager
    脆弱性のあるソフトウェアに対して、自動でパッチを適用する

  • AWS Backup
    Vaultという論理的な箱の単位ででバックアップを保護する
    VaultLock機能で削除保護、更新の保護を行う

バックアップに対する考え方

多層防御する

  • IAMポリシーによるアクセス制限
  • MFAの有効化
  • WORM・クロスアカウントでのバックアップ
  • AWS KMSを用いたデータ暗号化
  • ロール毎のバックアップへのアクセス制限
  • 監査ログの有効化

「統治」について

ベストプラクティスをもとにシステムを構築する。

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