BasicTexとは
LaTeX文書を作成するための最低限のものという感じでしょうか。
BasicTeX は TeX Live のサブセットで,macOS 専用の TeX ディストリビューションです。 BasicTeX は TeX Live の scheme-small に対応し,LaTeX の文書作成に必要な最低限のパッケージと pdfTeX,LuaTeX,XeTeX などが含まれています。 BasicTeX には e-pTeX や e-upTeX が含まれていませんので,日本語の LaTeX 文書を作成するためには別途 collection-langjapanese をインストールします。 collection-langjapanese をインストールすれば,jsclasses や OTF,BXjscls,jlreq も利用可能になります。(BasicTexをインストールより)
とりあえずmacでTeXを用いてPDFを作成するためには、最低限このBasicTexのインストールが必要です。
また、日本語で文書を作成するためにはさらに追加パッケージcollection-langjapanese
が必要なようです。
BasicTexをインストール
今回はHomebrewを用いてインストールしました。ここはTeX Wikiの通りです。
$ brew cask install basictex
$ sudo tlmgr update --self --all
$ sudo tlmgr paper a4
$ sudo tlmgr install collection-langjapanese
tlmgrとは
ここで出てくる、tlmgr
とはTeX Live
のパッケージ管理ツールだそうです。
tlmgrについて(TeX Wiki)
また、TeX Live
とは TeX のいちばん有名なディストリビューションだそうです。
先程のコマンドはtlmgr
を用いて、TeXの設定と日本語文書用パッケージをインストールしています。
PATHを通す
/usr/local/texlive/2019basic/bin/x86_64-darwin
(パス内の西暦はおそらくインストール時期によって変わると想うので適宜変更してください)
ここに実行ファイルがたくさん入っているので、パスを通します、と書いてあるのを見かけましたが、もしかすると設定の段階で自動的に追加されているかもしれません。
ターミナルでecho $PATH
と打ってみて、TeXの文字列が見えたのなら、おそらくすでに追加済みです。
PATHが通せていない場合
PATHが通せていないとターミナルでlatex
などと打ってもそんなコマンドはないなどと怒られてしまいます。
その時は、ホームディレクトリ内の.bash_profile
に
export PATH="/usr/local/texlive/2019basic/bin/x86_64-darwin:$PATH"
を追記しましょう。
(ちなみに:$PATH
がないとPATHが追加ではなく上書きになってしまい、せっかく他で通したPATHが無効になってしまいますのでご注意ください。)
latexmkをインストール
latexmk
とは、TeXからPDFを作成する複雑な手順を一括でやってくれるパッケージだそうです。このlatexmk
がもしかするとバージョンによる違いなのかもしれませんが、自分の環境だと、デフォルトで入っていなかったので追加でインストールします。
やり方はかんたんで、tlmgr
を用いてインストールするだけです。
ターミナルでtlmgr install latexmk
と打ち込めば完成です。
おわりに
これで.tex
ファイルを作成してlatexmk
を実行することで簡単にきれいな文書を作成することができます。
現在ではVScode上で簡単にTeXから文書を作成することが可能なので、よかったらぜひそちらもやってみてください。