もう指示を与えない
Anthropic 社の Claude Code 責任者である Boris Cherny 氏が以下のように言っていました。
“I don’t prompt Claude anymore. I have loops running that prompt Claude and figuring out what to do. My job is to write loops”
(私はもう Claude に指示を与えない。Claude に指示を与え、何をすべきかを判断するループを実行している。私の仕事はループを書くことです。)
※2026年6月初旬
ループの定義
Claude Code のチームでは、停止条件が満たされるまで作業サイクルを繰り返すエージェント、と定義しています。
通常の While 文のようなイメージですが、ループの種類によって運用を変えています。
以下で紹介する図はこちらのページから参照しています。
1. ターン制ループ
ユーザーのプロンプトに対してタスクを実行し、タスクの完了か追加のコンテキストが必要かの判断をし応答するケースです。私はこのパターンをまず想像しました。
具体的な手順をプロンプトに書くことが重要で、例えばSKILL.mdに以下のように書きます。
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name: verify-frontend-change
description: UIの変更を完了と宣言する前に、エンドツーエンドで検証を行う
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# フロントエンドの変更の検証
編集が正常に完了したということだけで、UIの変更を完了と報告してはならない。人間のレビュー担当者が行うのと同じ方法で検証を行う:
1. 開発サーバーを起動し、ブラウザで編集したページを開く。
2. 変更箇所を直接操作します。新しいコントロール(ボタン、入力フィールド、トグル)の場合は、クリックして期待される状態の変化を確認し、変更前後のスクリーンショットを撮影します。
3. ブラウザのコンソールを確認し、新しいエラーや警告が一切ないことを確認します。
4. Chrome DevToolsのMCPを使用し、パフォーマンストレースを実行してCore Web Vitalsを監査します。
いずれかの手順で失敗した場合は、問題を修正して手順1から再実行してください。部分的にしか検証されていない作業を提出しないでください。
2. 目標ベースのループ
Claude Code では /goal です。完了状態を定義することで、Claude の反復処理の継続時間を延長します。
停止条件は目標の達成、あるいは実行数です。対象としては、検証可能な終了条件を持つタスクが良いとされます。
実行例はこちらです:
/goal ホームページのLighthouseスコアを90以上にし、5回試行したら終了する。
機械学習などのスコアをゴールとして様々なモデル開発のアプローチを試してみて欲しいです。
3. 時間ベースのループ
Claude Code では /loop や /schedule です。
これは目覚ましのアラームのようなもので、繰り返し実行することの想定されるタスクが該当します。
あまり実感はなかったですが、たしかに長期で見たらループになりますね。
例えば、GitHub を定期的に監視してコードレビューを受ける、など。停止条件は、どこかでキャンセルするか、GitHub の例でいうと issue が0になった時などの作業の完了時です。
実行例はこちらです:
/loop 5m PRを確認し、レビューのコメントに対応し、CIで失敗している箇所を修正する
4. プロアクティブループ
プロアクティブは、「先手を打つ」や「前向きで自発的な」といった意味です。
イベントやスケジュールで起動することによってユーザーの介入なく実行する方法です。
ここまで紹介したすべてのループを組み合わせます。
停止条件は、各タスクは目標が達成されるまでで、ルーチン自体は、ユーザーが停止するまで実行します。
実行例はこちらです:
/schedule every hour: #project-feedback でバグ報告を確認する。 /goal: 今回の実行で発見されたすべての報告について、優先度付け、対応、および返信が完了するまで作業を止めない。バグを修正する際は、ワークフローを使用して3つの解決策を並行するワークツリーで検討し、審査員にそれらを対立的な視点からレビューしてもらう。
補足:コードレビューのループを設計するには
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ターミナル(CLI)から実行する場合: 組み込みの
/code-reviewスキルを利用して、独立したエージェントにレビューを実行させることができます -
GitHub と連携する場合: 管理画面の「コードレビュー(Code Review)」セクションからリポジトリごとにレビューのトリガーを設定できます。手動モードにすれば、PRのコメント欄で
@claude reviewとメンションするだけでレビューを起動させるループも構築可能です


