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VR用の記録ライブラリVRec:これであなたもVRアニメクリエイター

Last updated at Posted at 2019-03-28

#結論

VRアニメ作ったりVRアプリの行動を記録する、VR用の記録ライブラリVRecを作ったよ。ここから使ってね、無料だよ

#VR内で起こったこと、記録したくないですか?
狼と香辛料VRが話題ですけど、あなたもVRアニメ作りたくないですか

あるいは、VR・ARアプリ作ってて、履歴を残したくないですか。つまりCluster内じゃないけど、アーカイブ機能使いたくないですか。あわゆくば、それらを使って機械学習とかしたくないですか。

それか、VRを題材にした研究をしてる学生さん、デモ動画をもっと楽に作りたくないですか。UnityのSceneViewをキャプチャする作業、楽にしたくないですか。

全部できます
そう、VRecならね

#VRecが可能にすること

VRecがするのは、VR内の3Dモデルの動き(これにはアバターもオブジェクトも、UnityでTransformがつけれるすべてのものが含まれている)とそれ以外の様々なイベント(音やエフェクトとか)の記録。

つまり勘のいい諸兄らならわかるだろうけど、これを使うだけで適当なVRゲームの履歴機能なら一瞬で、そして無料で作れることになる。現状はUnity向けだけど、いずれUE4にも対応する予定。

まずはVRアニメ

あなた(QiitaでVRを調べるということは、最低限VRHMDとC#とUnityの知識を少なからず持っているあなた)がVRアニメを作るとき、最も大きな障害になるのは役者があなたしかいないこと

でもVRecはそれを解決してくれるよ。つまり、過去に取った複数のモーションを合わせて1つの作品にしちゃえばいい。こんな風にね
ezgif-1-9be91bad4fe7.gif

VRができるようなPCなら、100アバターぐらいまで増やしても動く。VRIKやちゃんとBoneの入っているアバターなら1万アバターは動かせる(レンダリングで死にそうだけど)

##あなたが作ってるVRアプリのために
おそらく、そのVRアプリには履歴機能が必要でしょう。VR会議の議事録、訓練系ならあとで復習したい。
どうぞVRecをお使いください。
VRecを使って作ったVRの議事録なら、あとからもう一度会議に参加することができます、発言権はないけど。
だってVRを使って記録したものをVRで再生してるんだからね、それはもう一度目の前で会議やってくれているのと同じだ。

あと、VRecはたんなるモーションレコーダーではなく、アバター以外も記録する汎用的なものだ。もしかしたら、VRゲームアプリのリプレイにも使えるかもしれない。
こんな風に、
ezgif-1-15416deb6741.gif

この動画は「お互いに火の玉を打ち合って秋葉原の街を破壊するゲーム」を1人でプレイ×2して(空しい)
重ねたものだ。怪獣ごっこをたまにやってる(悲しい)

##研究用のデモ動画作るの面倒くさくない?
まあ僕は結局学生なんだけど、面倒くさいね、研究発表用の動画作るの

まず、たいていの場合、作業は深夜だ。手伝ってくれる人がいない。

ってことは、デモ動画を取るために、UnityのSceneViewをベストな位置に固定して、そこを画面キャプチャする。当然固定カメラ。
もちろん、うまくいかない。動作が失敗、台本をミスる、サーバーの初期化忘れ、やってる最中にカメラから外れる
完璧に出来た?おっと残念、録画開始ボタン押してなかったよ。

やっと成功したぜ、深夜2時。
でも次の日、指導教官はこう言う、「画角がいまいちだから撮り直して」

少なくともVRecは、カメラ操作と作業者、そして撮り直しに関してそこを助けてくれる。
完璧にできた1回の動きを記録しておけば、あとからカメラを操作できるし、何度だって取り直せる。後輩が手伝ってくれなくても泣く必要はない

あとは、君がVRで複数人の利用者がいるように見せかけたいときも同様に有用だ。見かけ上は同時にプレイしているような動画を作れる。

##そしてそれ以外のクレイジーでクリエイティブなこと
この先は君の目で確かめてくれ!
少なくとも、過去の自分と過去の自分がイチャついてるのを時間停止してパンツの中見るところまではやった

もしできるのなら、VRChatのホームビデオとして使えるかもしれない。スクリプトおけないから無理だろうけど。

他には、災害系シミュレータVRで体験者以外のモブを登場させたりとかかな、マリカーでいうゴースト機能だ

#で、結局どうすれば使えるの
ここのリンクから、あるいは直接GitHubに行って、DLLをダウンロード

Unityのプロジェクトに突っ込んで、あとはReadMeに従ってほしい。
もし使い方がわからないなら、この動画を参考にしてほしい

#今後の課題
早送りと、あとから編集できる機能をつける予定。

あとVRIKとVRMに対応する。

VRIKを使った動きなら、大幅なデータの省力化をする。

VRMなら表情(これはVRMBlendShapeProxyのことだけど)の変化も記録する
逆を言うと今はfbxアバターの表情を記録できてない。なぜならMeshRendererの仕様がぐちゃぐちゃだから。実装上は可能だけど重くなるからやりたくない

#動画で使ったもの
AliciaSolid(VRM)

JapaneseOtakuCityと、それに含まれていたクエリちゃん

Andoroid Robot

の3つ

#愚痴
Clusterのアーカイブ機能について、「これはVRにおける偉大な一歩だ」とか「過去の自分と触れ合う誰もしたことのない体験」とか呟いてるのを見て、「いやもうそこは自分が半年前に通った道なんで…」で強く主張したいのです

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