【技術メモ】nasneをファイルサーバーとして使う方法(Windows SMB1.0対応)
古いnasne(SONY製)をNAS(ファイルサーバー)として復活させた記録です。
録画専用だと思っていたnasneにMP3を保存・iTunesから再生できています。
🎯 結論
- SONY製の初期型nasne(CECH-ZNR1J)
- ファームウェア:Ver.2.60
- WindowsのSMB 1.0 を有効にすれば、ネットワークドライブとしてマウント可能
-
\\nasne-xxxxxx\share1
などの共有フォルダ経由で、ファイル保存・再生OK
✅ 動作環境
項目 | 内容 |
---|---|
nasne本体 | SONY製 CECH-ZNR1J |
ファームウェア | 2.60(2014年5月配信) |
OS | Windows 11 Pro(Windows 10でも可) |
ネットワーク | 同一LAN内で稼働(有線推奨) |
外部HDD | USB接続でshare2として認識 |
🧰 必要条件
- 初期型nasneで「ファイルサーバー機能」が有効
- WindowsでSMB 1.0(CIFS)を有効化する必要あり
🛠 SMB 1.0の有効化手順(Windows)
- 「コントロールパネル」 → 「プログラムと機能」
- 左の「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く
- 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れる
- 再起動する
⚠ SMB1.0は古いため、LAN内使用に限定するなど注意が必要です
🔧 nasneの設定方法
- ブラウザで
http://nasne.local
または IP アドレスにアクセス - 「ファイルサーバー設定」へ移動
- 以下を設定:
- サーバー名:
nasne-XXXXXX
- 共有フォルダ名:
share1
(内蔵HDD)/share2
(USB外付け) - ワークグループ:
WORKGROUP
(Windows標準) - ステータス:
開始
をクリック
💻 Windowsからのアクセス
-
エクスプローラーを開きます
-
アドレスバーに以下を入力して Enter を押します:
\\nasne-xxxxxx\share1
※
nasne-xxxxxx
は、nasneのホスト名またはIPアドレスに置き換えてください -
フォルダが開いたら右クリックし、「ネットワークドライブの割り当て」を選択
-
任意のドライブ文字(例:
Z:
やT:
)を選択して完了
これでnasneをネットワークドライブとしてマウントできます。
🎵 活用例
- MP3、M4A、FLACなどの音楽ファイルを保存
- iTunesライブラリの「ネットワークフォルダ」として読み込み
- VLCやその他のDLNAプレーヤーから読み出し
- 複数台のPCで共用する音楽フォルダとして運用
⚠ 注意点
項目 | 注意内容 |
---|---|
SMB 1.0の脆弱性 | 外部公開は禁止。LAN内限定での使用を推奨 |
nasneのアップデート | Ver.2.61以降ではファイルサーバー機能が無効化される可能性あり |
再起動・初期化 | SMB共有が消えることがあるため、設定とデータのバックアップ推奨 |
📝 補足
- 本機能は公式マニュアルに記載されておらず、一部の機体・ファームウェアバージョン(Ver.2.60)でのみ有効な仕様と見られます
- Buffalo製の新型nasne(2021年以降)ではこの機能は搭載されていません
- 実質的には「隠し機能」または開発時の名残である可能性があります
🙌 まとめ
- nasneは録画専用に見えて、初期型では立派なファイルサーバー(NAS)としても活用可能
- SMB 1.0 を有効にすることで、Windowsからネットワークドライブとしてアクセス可能
- 音楽ファイルの保存・再生、iTunes連携、複数デバイスでのファイル共有も実現
- ただし、この機能はすべてのnasneで利用できるわけではないため注意が必要
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