LaravelをApache上で実行するときの備忘録（htaccessが動作しない）

経緯と現象

• Apache Webサーバ上でLaravelプロジェクトを動かしたい
• トップページは表示される
• 他のページへ遷移しようとすると、[404 Not Found]エラー

環境

• Virtualbox6.1.34
• CentOS7.9
• Apache2.4.6
• PHP7.1.33
• Laravel5.6
• プロジェクトルートパス/var/www/html/project

原因

Apacheが「htaccessによるディレクティブ（指示）の上書き」を許可していなかった

• そのため、トップページ以外は正しいリクエストがLaravelプロジェクトに届いていませんでした

.htaccess（エイチティーアクセス）ってなに？

• Apacheの動作をディレクトリ単位で制御するためのファイルです
  （Nginxでは使えない）
• リダイレクトやBASIC認証、アクセス制限などを設定できます
• ちなみに、Apache自体の制御はhttpd.confファイルで行います（セキュリティ的には極力confファイルで制御するのが良いらしいです）

Laravelと.htaccess

• Laravelプロジェクトを作成するとpublic/に.htaccessが作られます
• Laravelプロジェクトにきたリクエストは、すべてpublic/index.phpを経由することになります
• そのため、public配下にある.htaccessによって制御が行われます

解消方法

Apacheの設定ファイル（httpd.conf）で、.htaccessによる制御を許可します

• 設定ファイルを開く

sudo vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

• 書き換え許可を設定
  • ⚠️Apacheのバージョンによっては書き方が違います

<Directory "var/www/html/project">
	Require all granted 👈 指定ディレクトリへのアクセスをすべて許可 
	AllowOverride All 👈 .htaccessで全てのディレクティブを許可
</Directory>

• Apacheを再起動

systemctl restart  httpd

• 無事アクセスできました🎉

参考

Apacheディレクティブの使い方 - hana_shinのLinux技術ブログ

Requireディレクティブ：アクセスの許可や拒否などのアクセス制限を行う(Apache2.4以降)

core - Apache HTTP サーバ バージョン 2.4