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VMware Fusion の仮想マシンに macOS Sierra をインストールする

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母艦の OS X の環境を macOS Sierra に早速アップグレードしたいところだが、既存の環境から直接アップグレードすると、何かしらのアプリケーションで問題が勃発するので悩ましい。

かと言ってクリーンインストールするのもこれまた悩ましいので、最近確認したインストール方法で VMware Fusion の仮想マシンに macOS Sierra をインストールし、諸々の動作確認をしつつ、開発環境としても使ってみることにした。

ホスト環境

Fusion 8.5 のインストール

Fusion 8.1.x 以前を使用していると、Fusion 8.5 のインストールを促されるので、画面にしたがってインストール (アップグレード) する。

install_fusion.jpg

macOS Sierra のインストール

1. macOS Sierra のダウンロード

Mac App Store から macOS Sierra のインストーラーをダウンロードする。

1_download_macos.jpg

ダウンロード完了後、ホスト環境の Mac 上で Install macOS Sierra の画面が表示されたら終了させる。

2. 仮想マシンの作成

Fusion のメニューの [ファイル] > [新規] のウィンドウに、ダウンロードした macOS Sierraインストール.app をドラッグ&ドロップし、画面にしたがって仮想マシンを作成する。

2_select_app.jpg

仮想マシンの設定は macOS のインストール後でも変更できるが、スナップショットを作成した状態ではハード ディスクのサイズ変更ができなくなるので、[設定のカスタマイズ] から事前に変更しておく。

2_change_settings.jpg

[ハード ディスク(SATA)] (左側) を選択する。

2_select_disk.jpg

デフォルトでは Thin Provisioning で仮想ディスクが作成されるので、少し大きめにディスク サイズを確保する。

2_change_size.jpg

3. macOS Sierra のインストール

仮想マシンを起動し、画面にしたがって [macOSインストール] からインストールする。

3_install_macos.jpg

インストールするディスクには [Macintosh HD] を選択する。

3_select_hd.jpg

仮想マシンだとタイムゾーンを正しく取得できないことがあるので、タイムゾーンを手動で設定するため、[このMacで位置情報サービスを有効にする] のチェックを外したまま、[使用しない] をクリックする。

3_uncheck_gps.jpg

続いて、最も近い都市に [Tokyo - 日本] を選択する。

3_select_timezone.jpg

macOS のデスクトップ画面が表示されればインストール完了。

3_finish_installation.jpg

4. スナップショットの取得

macOS をインストールした直後の状態に戻せるようにするため、念のため、この時点でのスナップショットを取得しておく。仮想マシンの macOS をシャットダウンし、[仮想マシン] > [スナップショット] > [スナップショットをとる] よりスナップショットを取得する。

5. パーティションの拡張

仮想マシンのディスクのサイズをデフォルトから増やした場合、パーティションを拡張する。El Capitan ではディスクユーティリティからパーティションを拡張できなくなっていたが、macOS Sierra でまた復活した模様。

5_select_partition.jpg

…が、GUI が Yosemite に比べるとわかりづらく、スクリーンショットで説明するのが面倒なので 手順が若干煩雑なので、 El Capitan と同様に、仮想マシン内のターミナルから diskutil コマンドにより拡張する。

$ sudo diskutil resizeVolume / R

ディスクユーティリティを開き直し、パーティションが拡張されたことを確認する。

5_check_partition.jpg

6. VMware Tools のインストール

[仮想マシン] > [VMware Tools のインストール] より、画面にしたがって VMware Tools をインストールする。

6_install_vmtools.jpg

VMware Tools をインストールして再起動すれば、基本的なインストール作業は終了。

6_finish_vmtools.jpg

トラブルシューティング

仮想マシンの macOS Sierra で JIS キーボード配列の入力ができない

仮想マシンの OS X と同様に、キーボード配列で 日本語 を選択してインストールしても、JIS キーボード配列の入力ができない。(例: メールアドレスなどで @ を入力するためには、[Shift] + [2] を押下する必要がある。)

対応として、仮想マシンをシャットダウンした状態で、構成ファイル (仮想マシン名.vmx) に以下を追記する。

仮想マシン名.vmx
keyboard.vusb.idVendor = 0x05AC
keyboard.vusb.idProduct = 0x020D

ホスト環境の Mac 上のターミナルで、仮想マシンを保存したフォルダに移動し、念のため .vmx ファイルのバックアップを作成してから上記内容を追記する。

$ cd ~/Documents/Virtual\ Machines.localized/macOS\ 10.12.vmwarevm/
$ ls -l | grep vmx$
-rwxr-xr-x  1 yusuke  staff         3163  9 22 20:29 macOS 10.12.vmx
$ cp macOS\ 10.12.vmx ../macOS\ 10.12.vmx_bkup
$ echo "keyboard.vusb.idVendor = 0x05AC" >> macOS\ 10.12.vmx
$ echo "keyboard.vusb.idProduct = 0x020D" >> macOS\ 10.12.vmx
$ tail -n 2 macOS\ 10.12.vmx
keyboard.vusb.idVendor = 0x05AC
keyboard.vusb.idProduct = 0x020D

参考

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