Salesforce CRM(コア)と Salesforce Marketing Cloud(SMC)間におけるシングルサインオンの方法をまとめました。
公式のヘルプを見ても行間の説明が抜けまくっていて、正直よくわかりません。
サポートに問合せたらSSOはサポート対象外だそうで、有償サポートを結べの一点張りでした。
なので、本記事によって一人でも救われれば幸いです。
本設定では、コアがIDプロバイダ(IdP)、SMCがサービスプロバイダ(SP)とします。
コアの設定
私のドメインの設定
もし行っていない場合は事前に設定しておく。
メタデータのダウンロード
設定 > ID > ID プロバイダ > メタデータのダウンロード
参考:SAML ID プロバイダーとしての Salesforce の構成
https://help.salesforce.com/articleView?id=mc_overview_configure_salesforce_as_saml_identity_provider.htm&type=5
参考:新しい Salesforce SAML メタデータキーの作成
https://help.salesforce.com/articleView?id=mc_overview_create_salesforce_saml_key.htm&type=5
SMCの設定
メタデータの設定
Email > 管理者 > データ管理 > キー管理 > 作成
以下の設定を行い保存する。
- Key Type:SSOメタデータ
- 名前:Salesforce Identity
- SSO メタデータ:「メタデータの貼り付け」を選択し、ダウンロードしたメタデータをテキストエディタで開いて貼り付ける
もしSMC側でSAML Metadataが選べない場合は以下の内容でサポートデスクに依頼をかける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
依頼事項: キー管理「SAML Metadata」の有効化
・対象 MID: XXXXXXXX
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考:新しい Salesforce SAML メタデータキーの作成
https://help.salesforce.com/articleView?id=mc_overview_create_salesforce_saml_key.htm&type=5
セキュリティの設定
セットアップ > 設定 > セキュリティ > セキュリティ設定 > 編集
以下の設定を行い保存する。
- シングルサインオン:チェック
セットアップ > 設定 > セキュリティ > セキュリティ設定 > シングルサインオン設定
SSO SAML メタデータの「メタデータのダウンロード」を開く
XMLが表示される。以下の箇所を【ACS URL】として控える。
Marketing Cloud SP が開始したリンクを控える。
参考:Marketing Cloud の Salesforce シングルサインオンの有効化
https://help.salesforce.com/articleView?id=mc_overview_enable_salesforce_sso.htm&type=5
ユーザの設定
セットアップ > 管理 > ユーザー > ユーザー > 対象ユーザを選択 > 編集
以下の設定を行い保存する。
- シングルサインオンを許可:チェック
- フェデレーションID:コアのユーザ名を入力
コアの設定
接続アプリケーションの作成
設定 > アプリケーション > アプリケーションマネージャ > 新規接続アプリケーション
以下の内容を設定して保存する。
- 接続アプリケーション:Marketing Cloud
- 取引先責任者 メール:任意
- SAML の有効化:チェック
- エンティティ ID:https://sp.exacttarget.com/shibboleth-sp
- ACS URL:控えていた【ACS URL】を入力する
- 件名種別:ユーザ名
参考:Salesforce での Marketing Cloud ログイン用の接続アプリケーションの作成
https://help.salesforce.com/articleView?id=mc_overview_create_salesforce_connected_app.htm&type=5
接続アプリケーションの情報を取得する
設定 > アプリケーション > アプリケーションマネージャ > Marketing Cloud > Manage
以下の2つの情報を控える。
-「メタデータのダウンロード」をクリックして、ファイルをダウンロードする。
- 【Idp-init のログイン URL】を控える。
接続アプリケーションのOAuthの設定を行う
設定 > アプリケーション > アプリケーションマネージャ > Marketing Cloud > 編集
設定 > アプリケーション > アプリケーションマネージャ > Marketing Cloud > Manage > ポリシーを編集
- 開始URL:【Idp-init のログイン URL】+「&RelayState=」+【Marketing Cloud SP が開始したリンク】を入力
許可されているユーザ:すべてのユーザは自己承認可能
プロファイルでアプリケーションを有効化する
設定 > 管理 > ユーザ > プロファイル > 該当プロファイルを選択 > 編集
以下の設定を行い保存する。
以上で設定は完了です。