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Antigravityを使用して、Railsエンジニアが、Flutterアプリを2時間でリリースした

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今回は、「Antigravity」を使って、Railsエンジニアである私が、全くのゼロからFlutterアプリを開発し、わずか2時間でリリースまで漕ぎ着けた話をします。

作ったもの:ベンチプレス専用記録アプリ

「機能は最小限、UXは極力シンプル」をコンセプトにした、ベンチプレスの重量・回数・セット数を記録するだけのアプリです。
技術スタック:

  • Flutter (Web)
  • Firebase (Firestore, Auth, Hosting)
  • Riverpod (状態管理)

スクリーンショット 2025-11-24 0.12.39.png

開発プロセス

1. 仕様策定は ChatGPT で

まずは作りたいアプリのイメージを固めるため、ChatGPTに壁打ち相手になってもらいました。
「ベンチプレス記録アプリを作りたい。1日でMVPを出したい」と伝え、画面構成やデータモデル、カラーパレットを出力してもらいました。

2. Antigravity のエージェントと会話しながら実装

ここからが Antigravity の出番です。ChatGPTで作った仕様書をそのままプロンプトとして伝えました。

「以下の仕様に沿って、アプリを生成してください。」
すると、Antigravity は以下のタスクを自律的に実行し始めました:

  1. プロジェクト計画の立案: implementation_plan.md を作成し、実装手順を提示
  2. 環境構築: flutter create コマンドの実行(私の環境にFlutterが入っていなかったため、手動作成に切り替える機転も利かせてくれました)
  3. コード生成: ディレクトリ構造、データモデル、Repository、RiverpodのProvider、そしてUI画面まで、一気に書き上げました
    驚いたのは、単にコードを書くだけでなく、「読みやすいクリーンアーキテクチャ寄り」 という要望通りに、責務を綺麗に分割してくれたことです。

3. エラーもペアプロで

もちろん、一発で完璧に動いたわけではありません。

  • flutter コマンドが見つからない
  • Firebase の設定ファイルがない
  • ビルドエラー

Flutter知識がほとんどなかったのですが、隣にFlutterエンジニアがいるように「json_serializable が足りませんね、追加します」「Firebase の設定が必要です、コマンドを教えます」と、解決策を提示・実行してくれました。

4. デプロイ

一旦リリースをしたかったので、まずは Firebase Hosting で PWA として公開しました。

firebase init hosting
flutter build web
firebase deploy

こうして、わずか数時間で、友人にURLをシェアして使ってもらえるアプリが完成しました。

今後の展望(未実装機能)

今回は「短時間でリリース」を最優先したため、以下の機能は意図的に削ぎ落としました。これらは今後のアップデートで実装予定です。

  • 記録の編集・削除: 間違えて入力した際の修正機能(現在は追加のみ)
  • グラフによる可視化: 重量の推移をチャートで表示し、成長を実感できるようにする
  • 正式なユーザー認証: GoogleログインやAppleログインの実装(現在は匿名ログインのみ)
  • 設定画面: kg/lbs の単位切り替えや、ダークモードの切り替え
    これらも Antigravity とペアプロすれば、おそらく数時間で実装できるでしょう。

まとめ

Antigravity は単なる「コード補完ツール」ではなく、「自律的に動く開発パートナー」 でした。
コードは一切書かずに、エージェントと会話するだけでアプリのリリースまで完了しました。

エンジニアが新しい技術を学ぶのにも、PdM の方がプロトタイプを作るのにも、最強のツールだと感じました。

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