AWSの概要
クラウドの特徴
- クラウドの5つの基本特性
- クラウドの3つのサービス形態
- クラウドの3つの提供形態
クラウドの5つの基本特性
| 5つの基本特性 | 概要 |
|---|---|
| オンデマンド・セルフサービス | 利用者は人を介さず、必要に応じてサーバー、ネットワーク、ストレージを設置・拡張・設定が可能 |
| 幅広いネットワークアクセス | ネットワークを通してPC、スマホ、タブレットなど各種デバイスから利用可能 |
| リソースの共有 | ハードウェアの使用容量などのリソースは複数利用者により共有し、利用者の需要に応じて動的に割り当てる。物理的配置は考慮不要 |
| 迅速な拡張性 | ハードウェア等の資源は必要に応じて自動または手動で増やしたり、減らしたりできる |
| サービスは計測可能 | 稼働状況は常に計測されており、利用状況をコントロール・最適化できる。計測結果に応じて重量課金が可能 |
クラウドの3つのサービス形態
IaaS(Infrastructure as a Service、アイアース/イアース)、PaaS(Platform as a Service、パース)、SaaS(Software as a Service、サース)の3つのサービスが存在する。

参考
クラウドの3つの提供形態
オンプレミス(自社所有)、プライベートクラウド、パブリッククラウドの3つの提供形態が存在する。またこれらを併用したハイブリッド型も存在する。


参考
AWSクラウドの利点
- 従量課金制:使用した分だけ支払う。オンプレミスのような固定費が不要。スモールスタートが可能
- 圧倒的なスケールメリットの享受:Amazonによる大量導入で低コスト化
- 容量の予測が不要:容量を予測してハードウェアを購入する必要がない
- スピードと俊敏性の向上:新しいサービスを気軽に試すことができる
- データセンターの運営や維持が不要:イノベーションにコストを割くことができる
- 数分でグローバル展開可能:新しいリージョンにアプリケーションをデプロイをするだけでよい
AWSグローバルインフラストラクチャ
リージョン
リージョンは3つ以上のアベイラビリティゾーンがある地理的な場所のこと。

アベイラビリティゾーン
各アベイラビリティゾーンには電源、ネットワーク、接続機能を冗長化した1つ以上の独立したデータセンターが存在する。

以上により、高可用性と耐障害性を実現している。
※高可用性:ダウンタイムを最小限に抑えながらアプリケーションにアクセスできるようにすること
※耐障害性:複数のコンポーネントに障害が生じても動作し続けるようにすること
エッジロケーション
AWSのリージョンデータセンターとは別にコンテンツ配信を高速・広帯域なネットワークを介して行うサービス。

ローカルゾーン
ミリ秒単位の低レイテンシーのアプリケーションを実行できるよう、AWSリソースを大規模な人口や業界の中心の近くに配置。
リアルタイムゲーム、ライブストリーミング、拡張現実と仮想現実 (AR/VR)、仮想ワークステーションなどに利用。
WaveLength
5Gネットワークを利用した高速アプリケーションを開発できるロケーション。
5Gネットワークのエッジにある通信プロバイダのデータセンターにAWSインフラストラクチャをデプロイできるロケーション。
AWSの責任共有モデル
クラウドの責任はAWSが負い、クラウド内のセキュリティは利用者が責任を負う。
クラウドで実行されているOSのセキュリティ設定とパッチを管理する責任は利用者が負う。
