Well-Architectedフレームワーク
Well-Architectedフレームワークは次の3つの内容で構成される。
- Well-Architectedフレームワークホワイトペーパー
- AWSのSAまたは認定パートナーによる支援制度
- AWS Well-Architected Tool
Well-Architectedフレームワークの6つの柱
運用上の優秀性
【設計事項】
- コードに基づく運用実施
- ビジネス目的に沿った運用手順
- 定期的かつ小規模で増加的な変更実施
- 予期せぬイベントへの応答テスト
- 運用イベントと障害からの学習
- 運用手順を最新のものに保持すること
セキュリティ
【設計事項】
- 全てのレイヤーにおいてセキュリティを適用
- アクセス追跡・モニタリングの確実な実施
- 条件ドリブンのアラートをトリガーとしてセキュリティイベントへの応答を自動化
- AWS責任共有モデルに基づく対象範囲の保護に集中する
- セキュリティのベストプラクティスの自動化
- ソフトウェアベースのセキュリティ設定を使用し、迅速でコスト効率の良いスケーリングを安全に実行する
- 仮想サーバーのカスタムベースラインイメージによる新サーバーへの適用自動化
- インフラストラクチャ全体のテンプレ化による管理
信頼性
【設計事項】
- インフラストラクチャサービスの障害復旧の自動化など軽減設計
- 復旧手順のテストによる検証
- 需要変化に応じた水平方向へのスケーラビリティによる高可用性の確保
- キャパシティの推測をやめる
- モニタリングと自動化を進める
パフォーマンス効率
【設計事項】
- システム要件を満たすためのコンピューティングリソースを効率化する
- システム要件やAWSサービスの進化に応じてAWSインフラの効率化を推進する
- 先端技術の一般化
- グローバル化を即座に達成
- サーバレスアーキテクチャの利用
- より頻繁な実験
コスト最適化
【設計事項】
- 不必要なリソース削減
- 透明性のある費用賦課
- マネージド型サービスの利用によるコスト削減
- 固定の償却コストを変動コストへと転換
- スケールによるコストメリット
- データセンターへの投資不要化
持続可能性
【設計原則】
- 影響を把握する:ビジネス上の成果と関連するサステナビリティへの影響を測定し、パフォーマンス指標を確立し、改善を評価し、提案された変更が与える影響を推定する
- サステナビリティ目標の設定:ワークロードごとに長期的な目標を設定し、投資収益率(ROI)をモデル化し、サステナビリティ目標に投資するリソースを所有者に提供する。ユーザーごと、オペレーションごとなど、作業当たりの影響を軽減するために、拡大を計画し、アーキテクチャを設計する
- 使用率の最大化:各ワークロードのサイズを適切に調整して、基盤となるハードウェアのエネルギー効率を最大化し、アイドル状態のリソースを最小限に抑える
- より効率的な新しいハードウェアとソフトウェアの提供を予測して採用する:パートナーによるアップストリームの改善をサポートし、ハードウェアとソフトウェアの選択の効率性を継続的に評価し、新しいテクノロジーを長期にわたって採用できる柔軟性を考慮して設計する
- マネージドサービスの使用:共有サービスは、幅広いワークロードをサポートするために必要なインフラストラクチャの量を削減。マネージドサービスを活用してアクセス頻度の低いデータをコールドストレージに移動したり、性能を調整したりするなどして、影響を最小限に抑え、サステナビリティのベストプラクティスを自動化する
- クラウドワークロードのダウンストリームの影響を軽減:サービスの使用に必要なエネルギーやリソースの量を削減し、ユーザーがデバイスをアップグレードする必要性を減らす。また、デバイスファームを使用したテストで影響を測定し、テストして、それらへの実際の影響を把握する
【ベストプラクティス】
- ユーザーの所在地に合わせて、ワークロードの地理的配置を最適化
- 時間やリソースを最も多く消費するコード領域を最適化
- ユーザーのデバイスや機器への影響を最適化
- データ分類ポリシーを実装
- ライフサイクルポリシーを使用して不要なデータを削除
- ネットワーク間でのデータ移動を最小化
- GPUの使用を最適化
- 潜在的なサステナビリティの改善を迅速に導入できる開発方法とテスト方法を採用
- ビルド環境の使用率を向上
AWS Well-Architected Tool
Well-Architectedフレームワークの6つの柱に基づいてクラウドワークロードの評価と改善を支援する無料のサービス。






