EC2
Amazon EC2
Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)
AWS クラウド上の仮想サーバー
- オンプレミスサーバーよりも柔軟性やコスト効率が高く迅速に運用できる
- 垂直スケーリング:メモリやCPUを追加できる
- 料金は実行中のみ発生
Amazon EC2 インスタンスタイプ
- 汎用:コンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースの組み合わせがバランスよく提供されている。ウェブサービスやコードリポジトリなどの多様なワークロードに最適
- コンピューティング最適化:ゲームサーバー、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、機械学習、科学モデリングに最適
- メモリ最適化:大量のデータを効率的に処理するのに必要なパフォーマンスを備えているため、大規模なデータセット、データ分析、データベースの処理に最適
- 高速コンピューティング:GPUなどを使用。浮動小数点計算、グラフィックス処理、機械学習に最適
- ストレージ最適化:大規模データベース、データウェアハウスなどローカルに保存されたデータに対して高いパフォーマンスを必要とするワークロードに最適
Amazon EC2 の料金
- オンデマンドインスタンス:実行中のみ料金発生
- Savings Plans:1年または3年契約とし1時間単位で料金が発生。最大72%の割引。リザーブドインスタンスと異なり、インスタンスタイプの属性の指定に柔軟性がある
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リザーブドインスタンス:予測可能なワークロードに対して1年または3年契約(前払い)とし、最大75%の割引
- スタンダードとコンバーティブルから選ぶ。コンバーティブルはインスタンスファミリー/OS/テナンシー/支払いオプションを変更可
- スポットインスタンス:未使用のEC2キャパシティを利用するため最大90%割引で利用できる。AWSの需要に応じて、インスタンスが途中で停止・終了する可能性があるため、中断できるワークロードである必要がある
- ハードウェア専有インスタンス:物理サーバーを占有する。セキュリティや特定のコンプライアンス、規制要件を満たすときに使用する
インターネットアクセスのトラブル
パブリックIPアドレスがない:
- ユーザーが作成するサブネットをデフォルト設定で利用すると「パブリックIPの自動割り当て設定」が有効化されてない
- 割り当てがされていないとインスタンスを作成しなおすか、EIPを利用する
アクセス許可設定:
- セキュリティグループまたはネットワークACLにより適切なアクセス許可が設定されていない
- 利用しているオンプレミス側のネットワーク環境の問题
ネットワーク構成のミス:
- パブリックサブネットにインスタンスを配置していない(サブネットとVPCにインターネットゲートウェイが設定されていない)
ユーザーデータの活用
EC2インスタンスを作成する際、ユーザーデータにスクリプトを設定するとLinux設定の初期設定を自動化できる。
毎回行うyum updateやApacheインストールなど同じ設定を自動化できる。
AMIの活用
Amazon Machine Image(AMI)
EC2インスタンスを起動するためのOS、アプリケーションソフトウェア、設定情報などがパッケージ化されたテンプレートのこと。
AMIは他のリージョンにそのままでは利用できない。AMIをリージョン間でコピーする必要がある。

EC2 Image Builder:
通常、AMI内のソフトウェアバージョンは自動更新されないため、手動管理が必要。
EC2 Image Builderを利用すると、ソフトウェアバージョンを自動更新できる。
EBS
インスタンスが停止してもデータが保存される。
データベースに最適。
簡単にバックアップし、サイズを変更して、別のEC2インスタンスにアタッチすることができるため、データの移行が容易。
1つのEBSを複数のインスタンスで共有することはできない。ただし、プロビジョンドIOPSは複数インスタンスで共有するマルチアタッチ機能を有している。
EC2インスタンスは他のAZ内のEBSにはアクセスできない。

(参考)AWS 入門ブログリレー 2024〜 Amazon EBS 編〜
- EBSスナップショット:バックアップ
- Amazon Data Lifecycle Manager:EBSスナップショットの作成、保存、削除を自動化
- 暗号化:EBSボリュームやスナップショット作成時、AWS KMSを使用して暗号化を実施
EBS Snapshot Archive
90日以上保持するスナップショットをアーカイブしてストレージコストを最大75%削減できるサービス。
- 増分ではなく全量のスナップショットであること
- 標準スナップショットにリストアするのに24~72時間かかる
- 復元料金がかかる
ネットワークインターフェース
Elastic Network Interface(ENI)
仮想ネットワークカード。
EC2インスタンスには直接IPアドレスが割り当てられるわけではく、ENIを介してIPアドレスが割り当てられる。
アタッチ方法:
- ホットアタッチ:インスタンスを実行中にENIをアタッチする
- ウォームアタッチ:インスタンスを停止中にENIをアタッチする
- コールドアタッチ:インスタンスを起動中にENIをアタッチする
IPフローティング:
障害発生時にダウンタイムをなくすため、ENIにあるElastic IPを自動で付け替える機能。
プレイスメントグループ
複数のインスタンスを論理的にグループ化してパフォーマンスを向上させたり、耐障害性を高める機能。
クラスタープレイスメントグループ:
単一AZ内のインスタンスを論理的にグループ化した構成。
同じリージョン内の複数のピアVPCにまたがることも可能。
インスタンス間通信が向上する。

パーティションプレイスメントグループ:
グループをパーティションと呼ばれる論理的なセグメントに分割した構成。
ラックを分離することで、アプリケーション内でのハードウェア障害による影響を隔離して軽減する。

スプレッドプレイスメントグループ:
独自のネットワークおよび電源がある異なるラックに別々に配置できるインスタンスのグループ。
インスタンスが同じラックを共有するときに発生する可能性のある同時障害のリスクを軽減する。

