【GAS】kintone Webhookを使って、レコード追加時にSlackへ通知する

概要

kintoneでレコードが追加された時に、Slackに自動通知する方法をご紹介します。
kintone Webhook × GAS × Slackを組み合わせて実装します。

処理の流れ

1. kintoneでレコード追加
2. kintone Webhookが検知し、GASにPOSTリクエストを送信
3. GASがPOSTリクエストを受信し、通知内容を作成
4. GASがSlack WebhookにPOSTリクエストを送信
5. Slackの指定チャンネルに通知が表示される

画面イメージ

案件管理アプリで新規のレコードを追加します。

追加されたレコードの「案件名」がSlackに自動通知されます。

準備

Slack Incoming Webhookの設定をします。
設定方法とスクリプトプロパティについてはこちらの記事を参考にしてください。

コード例

GASのスタンドアロンスクリプトを作成し、以下のコードを書きます。

function doPost(e) {
  const props = PropertiesService.getScriptProperties();
  const slackWebhookUrl = props.getProperty("SLACK_WEBHOOK_URL")

  const data = JSON.parse(e.postData.contents);

  // フィールドコード「projectName」の値を取得
  const projectName = data.record.projectName.value;

  // 通知内容を作成
  const message = `【新規案件】「${projectName}」が登録されました！`;

  // Slackへ通知送信
  UrlFetchApp.fetch(slackWebhookUrl, {
    method: "post",
    contentType: "application/json",
    payload: JSON.stringify({ text: message })
  });
}

• SLACK_WEBHOOK_URLはスクリプトプロパティで管理しています
• projectNameはフィールド名ではなくフィールドコードです

ウェブアプリとしてデプロイ

1. GASの画面右上の「デプロイ」＞「新しいデプロイ」を押す
   

2. 歯車マーク　＞　「ウェブアプリ」を押す
   

3. 次のユーザーとして実行：自分を選択

4. アクセスできるユーザー：全員を選択
   

5. 「デプロイ」を押す

6. 「アクセスを承認」を押す
   

7. 発行されたウェブアプリのURLをコピー

kintone Webhookの設定

1. kintoneアプリの設定画面の「Webhook」を押す
   

2. 「追加する」を押す
   

3. 「Webhook URL」に先ほど発行したGASのURLを貼り付ける（https://は貼り付けないよう注意）
   

4. 通知を送信する条件で「レコードの追加」にチェック

5. 有効化はデフォルトでチェックが入っているので、そのままにしておく

6. 「保存」を押す

7. 「アプリの設定」画面に戻って、「アプリの更新」を押す

動作確認

kintoneでレコード追加してみて、Slackに通知が届けば成功です。

注意点

GASの関数名は必ずdoPost

doPost以外だと、GASでPOSTリクエストを受け付けられません。

コードを修正するたびにデプロイの更新が必要

1. GASの画面右上の「デプロイ」＞「デプロイを管理」を押す
   

2. 編集ボタン　＞　バージョンを新バージョンにする　＞　デプロイを押す
   
   もし「デプロイを管理」ではなく「新しいデプロイ」を押してデプロイすると、URLが変わってしまうため、kintone Webhookを再設定する必要があります。