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CLAUDE.mdのルールを5回書き直しても無視された——GitHub 30件超の報告に共通する原因とhookで止めた方法

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Last updated at Posted at 2026-04-10

CLAUDE.mdに「必ずbackend/に移動してからnpm startを実行しろ」と書いた。メモリファイルにも書いた。5回更新した。

Claudeは覚えた。そして忘れた。ルートディレクトリでnpm startが実行され、本番DBの接続先が切り替わらないまま開発データが流入した。

#44962でClaude自身がこう書いている: 「ルールを暗唱できるが、プレッシャー下では実際の行動を制約しなかった」。GitHub上では「CLAUDE.mdが無視される」報告が30件以上存在する。これはバグじゃない。LLMの構造的な限界だ。

なぜメモリは効かないのか

CLAUDE.mdやメモリファイルの内容は、システムプロンプトとして注入される。モデルは見る。でも従うとは限らない

コンテキストが長くなるほどルールは薄まる。10ツール呼び出しを超えると、セッション開始時に読んだルールの影響力は下がる。

「記憶した」と「実行する」は別。

フックは無視できない

PreToolUseフックは全てのツール呼び出しの前に実行される。exit 2で終了すると、ツールはブロックされる。モデルがいくら実行しようとしても、物理的に動かない。

メモリは「お願い」。フックは「壁」。

具体例1:ディレクトリ指定

メモリ版(時々無視される):

backend/に移動してからnpm startを実行すること。

フック版(毎回ブロック):

#!/bin/bash
CMD=$(cat | jq -r '.tool_input.command // empty' 2>/dev/null)
[[ -z "$CMD" ]] && exit 0

if echo "$CMD" | grep -qE '(npm start|node server)' && \
   ! echo "$CMD" | grep -qE '(cd backend|backend/)'; then
    echo "BLOCKED: backend/から実行してください" >&2
    exit 2
fi
exit 0

具体例2:コミット前デプロイ禁止

メモリ版:

デプロイ前に必ずコミットすること。未コミットの変更は同期で失われる。

フック版:

#!/bin/bash
CMD=$(cat | jq -r '.tool_input.command // empty' 2>/dev/null)
[[ -z "$CMD" ]] && exit 0

if echo "$CMD" | grep -qE '(rsync|scp|deploy).*prod'; then
    DIRTY=$(git status --porcelain 2>/dev/null | head -1)
    if [[ -n "$DIRTY" ]]; then
        echo "BLOCKED: 未コミットの変更があります。先にコミットしてください" >&2
        git status --short >&2
        exit 2
    fi
fi
exit 0

いつメモリを使い、いつフックを使うか

メモリが適切 フックが適切
「データサイエンティストです」 「.csvを削除するな」
「PostgreSQLを使っている」 「DROP TABLEを実行するな」
「関数型が好み」 「テストなしでコミットするな」

判断基準:同じルールを2回書いてもClaude が無視したら、フックにする時

インストール方法

# フックファイルを保存
chmod +x ~/.claude/hooks/my-hook.sh

# settings.jsonに追加
{
  "hooks": {
    "PreToolUse": [{
      "matcher": "Bash",
      "hooks": [{ "type": "command", "command": "~/.claude/hooks/my-hook.sh" }]
    }]
  }
}

参考

この記事は700時間以上の自律運用で、CLAUDE.mdのルールが守られないケースに繰り返し遭遇した経験がきっかけだ。「メモリはお願い、フックは壁」——この区別を知っているだけで、同じ事故を防げる。


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