コード経験ゼロから、AIに言葉で説明してゲームを作っている韓国の個人開発者です。最初のゲーム「Sperm Race」(ゆるい精子レースゲーム)はGoogle Playでリリース済みです。「AIでゲームを作るといくらかかる?」とよく聞かれるので、無料の計算機を作りました。
ただ、その計算機が当たっているのかは自分でも分かりませんでした。そこで、リリース済みのゲームの条件をそのまま入れてみました。
入れた条件
- ジャンル:レース/規模:小規模/絵柄:シンプル・ベクター/2D
- キャラ3、BGM3曲、対応言語13
- 広告・アプリ内課金・セーブ、Android、エンジンはPhaser(実際は素のHTML5)
- ツール:Claude Pro、Pixabay(無料BGM)、無料効果音ライブラリ
入力はボタンを押していくだけで、文字を打つのはゲーム名くらいです。
予測 vs 実際
| 計算機の予測 | 実際 | |
|---|---|---|
| 費用 | $47〜102 | $45(Claude Pro 1か月 $20 + Google Play登録料 $25) |
| 期間 | 19〜31日 | 約17日(作るのに3日 + バグ修正14日) |
| コード | 約5,400行 | 初版 約3,100行 → 現在 13,800行(マルチプレイ追加後) |
| 画像 | $10(Midjourney) | $0(キャラも背景もAIがコードで描画) |
| BGM・効果音 | $0 | $0(BGMはPixabay、効果音はコードで生成) |
当たったところ
費用はほぼドル単位で一致しました。差は画像代の$10だけで、これは自分が画像もコードで描いたからです。
外れたところ
- 期間:計算機のほうが悲観的でした。ゲーム自体は3日でできて、残りの14日はほぼバグ修正(Google Playのクローズドテスト期間)です。AIにバグを探させても関係ない場所を直すことが多く、結局自分で探しました。
- コード行数:初版については多めの見積もりでした。ただ、リリース後のアップデートまで含めると大きく超えています。
- 「Proプランでは上限が足りない可能性が高い」という警告:自分の場合、リリースまではProで足りました。
計算の仕組み(ざっくり)
- 規模の基準は、AIコーディングエージェントで実際に1人で作ったゲームです(小規模 約2週間、中規模 約4週間、大規模 約6週間)。ジャンル・機能・言語数で増減します。
- 画像数 = キャラ × アニメーションのフレーム + 背景 + アイテム + UI。生成したうち3枚に1枚を使う想定で、生成回数は画像数の3倍で見ています。
- コーディングのトークンは、期間の70%の日数で1日約2,000万トークン(大半はキャッシュされたコンテキスト)を読む前提です。今回の343Mトークンはこの前提での推定値で、自分はサブスクだったため実際のトークン数は測っていません。
学んだこと
- お金はトークンではなく「月数」で出ていきます。サブスクなので、1か月延びるたびにもう1か月分かかります。
- 計画では、作る期間より直す期間を多めに取っておくのがおすすめです。
計算機は無料・登録不要です。ジャンルと規模を選ぶと、必要な画像・音のリスト、費用と期間の目安(円表示)、すぐ使える開始用プロンプトが出ます。
https://tokensave.app/ja/ai-game-cost-calculator.html
みなさんのプロジェクトでも、実際とどれくらいズレるか気になります。


