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@yun-yzrhin株式会社YUZURIHA

docker-composeでLaravel開発環境を構築する ~②nginx・PHPコンテナとLaravelプロジェクトの作成~

Posted at

はじめに

業務でLaravelの開発環境をdocker-composeで構築することがありました。
しかし詳しいことは全く知らなかったので、自分で1から作ってみようと思います。

環境はWEB(nginx)、PHP、DB(MySQL)サーバーの構成となります。

今回は目次の
3、4、5についてです。
1、2に関してはこちらをご覧ください。

目次

　1. docker-compose.ymlについて
　2. 必要なディレクトリ、ファイルの準備
　3. nginxコンテナの作成　　→ 今回はここから
　4. PHPコンテナの作成
　5. Laravelプロジェクトの作成　　→ 今回はここまで
　6. MySQLコンテナの作成
　

nginxコンテナの作成

それでは、nginxコンテナの作成をしていきます。
前回作成したwebディレクトリ配下にある、Dockerfileとdefault.confに書き込みを行い、それに伴いdocker-compose.ymlにもコンテナについて定義していきます。

laravel
└── docker
    ├── docker-compose.yml --> 書き込み
    ├── web
    │   ├── Dockerfile  　　--> 書き込み
    │   └── default.conf　　--> 書き込み
    └── php
    │   ├── Dockerfile
    │   ├── php.ini
    └── db
        ├── Dockerfile
        └── my.conf

1. nginxの設定ファイルdefault.confの作成

設定ファイルはlaravel公式ドキュメントを参考にしました。

~/laravel/docker/web/default.conf
server {
    # サーバが待ち受けるポートの指定
    listen 80;
    listen [::]:80;
    # ルートディレクトリの指定
    root /var/www/html/public;

    # ヘッダーの追加
    add_header X-Frame-Options "SAMEORIGIN";
    add_header X-Content-Type-Options "nosniff";

    # indexディレクティブの指定
    index index.php;

    # 文字コードの指定
    charset utf-8;

    # URIのパス毎の指定
    location / {
        try_files $uri $uri/ /index.php?$query_string;
    }

    location = /favicon.ico { access_log off; log_not_found off; }
    location = /robots.txt  { access_log off; log_not_found off; }

    location ~ \.php$ {
        fastcgi_pass php:9000; 
        fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $realpath_root$fastcgi_script_name;
        include fastcgi_params;
    }

    location ~ /\.(?!well-known).* {
        deny all;
    }

    # 404エラーが起きた際のページの指定
    error_page 404 /index.php;
}

2. Dockerfileの作成

コンテナ作成に必要なDockerfileを作成します。

# ベースイメージの指定
# FROM <イメージ>:<タグ>
FROM nginx:stable-alpine

# 作成した設定ファイルをnginxコンテナの設定ファイルにコピー
# COPY <コピー元> <コピー先>
COPY ./web/default.conf /etc/nginx/conf.d/default.conf

3. docker-compose.ymlの作成

上で作成したファイルを元にdocker-compose.ymlにnginxコンテナを定義します。

~/laravel/docker/docker-compose.yml
# docker-composeのバージョン
version: "3" 

# コンテナの定義
services:
  # nginxコンテナ
  web:
    # コンテナ名
    container_name: "web"
    # コンテナ作成に使用するDockerfileのパス
    build:
      dockerfile: "./web/Dockerfile"
    # ホストとコンテナのポート番号の対応付け
    # <ホスト側のポート>:<コンテナ側のポート>
    ports:
      - "8080:80"
    # volumeをバインド
    # <ホスト側のパス>:<コンテナ側のパス>
    # srcは後ほど作成するlaravelプロジェクト
    volumes:
      - "../src:/var/www/html"

以上でnginxコンテナを起動する準備ができました。
コマンドで起動をします。

$ cd docker
$ docker compose up -d --build

以下のとおり正常に起動したのを確認し、http://localhost:8080にアクセスしてみましょう。

[+] Running 2/2
 ⠿ Network docker_default  Created
 ⠿ Container web           Started

しかし現段階だと、指定したroot配下にファイルがないためエラー画面が表示されてしまいます。
一旦このままPHPコンテナの作成に進みたいと思います。

PHPコンテナの作成

nginxコンテナと同様に、Dockerfileとphp.iniに書き込みを行い、
docker-compose.ymlにもコンテナについて定義していきます。

laravel
└── docker
    ├── docker-compose.yml --> 書き込み
    ├── web
    │   ├── Dockerfile
    │   └── default.conf
    └── php
    │   ├── Dockerfile  　　--> 書き込み
    │   ├── php.ini　     　--> 書き込み
    └── db
        ├── Dockerfile
        └── my.conf

1. PHPの設定ファイルphp.iniの作成

タイムゾーンと言語の設定を定義します。

~/laravel/docker/php/php.ini
# タイムゾーンの指定
[Date]
date.timezone = "Asia/Tokyo"
# 言語の指定
[mbstring]
mbstring.language = "Japanese"

2. Dockerfileの作成

コンテナ作成に必要なDockerfileを作成します。

# ベースイメージの指定
FROM php:fpm-buster

# 作成した設定ファイルをphpコンテナの設定ファイルにコピー
COPY ./php/php.ini /usr/local/etc/php/php.ini

# コンテナ内で作業する際のカレントディレクトリの指定
WORKDIR /var/www/html

3. docker-compose.ymlの作成

上で作成したファイルを元にdocker-compose.ymlにPHPコンテナを定義します。

~/laravel/docker/docker-compose.yml
# docker-composeのバージョン
version: "3" 

# コンテナの定義
services:
  # nginxコンテナ
  web:
    ### 省略 ###
  # PHPコンテナ
  php:
    # コンテナ名
    container_name: "php"
    # コンテナ作成に使用するDockerfileのパス
    build:
      dockerfile: "./php/Dockerfile"
    # volumeをバインド
    volumes:
      - "../src:/var/www/html"

以上でPHPコンテナを起動する準備ができました。
コマンドで起動をします。

$ docker compose up -d --build

以下のとおり正常に起動したのを確認できました。

[+] Running 3/3
 ⠿ Network docker_default  Created
 ⠿ Container php           Started
 ⠿ Container web           Started

Laravelプロジェクトの作成

Laravelプロジェクトを作成するには、composerやpdo_mysqlなど各種インストールが必要です。
Dockerfileにインストールする内容を記載し、イメージ構築時に必要なものをインストールするようにします。

1. Dockerfileの修正

既存のDockerfileにインストールする命令を追記します。

# ベースイメージの指定
FROM php:fpm-buster

# 作成した設定ファイルをphpコンテナの設定ファイルにコピー
COPY ./php/php.ini /usr/local/etc/php/php.ini

# パッケージのインストール
RUN apt-get update \
    && apt-get -y install git zip unzip vim

RUN docker-php-ext-install pdo_mysql

# composerのインストール
RUN cd /usr/bin && curl -s http://getcomposer.org/installer | php && ln -s /usr/bin/composer.phar /usr/bin/composer

# コンテナ内で作業する際のカレントディレクトリの指定
WORKDIR /var/www/html

2. Laravelプロジェクトの作成

上記でインストールした内容を反映させるために再度コンテナを起動します。

$ docker compose up -d --build

正常に起動したのを確認し、PHPコンテナ内でLaravelプロジェクトを作成します。

$ docker compose exec php bash
$ composer create-project --prefer-dist "laravel/laravel=" .

カレントディレクトリはPHPのDockerfileで指定した/var/www/htmlとなり
nginxのDockerfileで指定したルート/var/www/html/publicは、作成したLaravelプロジェクトのpublicディレクトリ配下を指します。
改めてhttp://localhost:8080にアクセスしてみましょう。
スクリーンショット 2023-04-17 9.30.44.png
Laravelの画面が確認できました。
ここまででフォルダ構成は以下のようになります。

laravel
└── docker
    ├── docker-compose.yml
    ├── web
    │   ├── Dockerfile
    │   └── default.conf
    └── php
    │   ├── Dockerfile
    │   ├── php.ini
    └── db
        ├── Dockerfile
        └── my.conf
├── src  -->laraveプロジェクト

まとめ

今回はnginxとPHPのコンテナ作成、Laravelプロジェクトの作成まで行いました！
次はDB(MySQL)コンテナを作成していきます！

参考

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