はじめに
ここでは、プログラミング言語Pythonを勉強し始めた人が、まず最初に覚えるべき文法、構文を紹介します。
Python3系の使用を前提とします。
コメントのつけ方
# 1行目のコメント # 行の途中からコメントを書くことも可能。
2行目のコメント # エラーになる。
'''
複数行のコメント
複数行のコメント
'''
'#'で始まるコメントを改行すると、2行目以降はプログラムの実行範囲と認識され、エラーが発生したり、想定外の動作になることもあるので注意が必要です。
プログラム実行範囲のスクリプトも含め、1行は79文字以下になるようにすると良いです。
コメントはスクリプトのメモとして記載できるほか、実行したくないスクリプトを実行されないようにする(コメントアウト)という使い方もできます。
「複数行のコメント」については、関数の中で書くと、その関数の説明などを示すオブジェクトになり、ここで触れたコメントとは少し違う形になります。
文字の出力
プログラムを実行した結果得られる文字などは、print関数を使うことで出力できます。
print('Hello, World!') # 「Hello, World!」と出力される。
データ型
他のプログラミング言語と同様に、Pythonにもデータ型というものがあります。
このデータ型を意識しながらスクリプトを書かないと、プログラムが動作せずエラーが発生したり、想定外の動作をしたりすることにつながります。
文字列
文字通り、一般的な「文字」を指します。
print('Hello, World!')
print("Hello, World!")
# シングルクォーテーションで囲んでもダブルクォーテーションで囲んでもどちらでも良いが、シングルクォーテーションで囲むのが一般的。
# シングルクォーテーションから始めて、ダブルクォーテーションで閉じる(もしくはその逆)のはNG。
print('Hello, World!") # エラーになる。
print("Hello, World!') # エラーになる。
print('Say "Hello, World!"') #これはOK。文字列の中でさらにクォーテーションを使いたい場合は、まだ使っていないクォーテーションで囲む。
print("Say 'Hello, World!'") # これもOK。ただ上述のように文字列はシングルクォーテーションで囲むのが一般的なので、一行上の書き方の方が普通。
数値
算術計算ができる「数値」を指します。
文字列の「数字」だと算術計算ができません。
print(123) # クォーテーションで囲まず、数字をそのまま書く。これは整数型。
print(123.4567) # 小数点付き(浮動小数点数型と言う)でも書ける。
print('123') # こう書くと、数値ではなく「数字の文字列」になってしまう(算術演算が正確にできない)。
print(str(123)) # 数値から文字列への変換。1行上と同じ出力結果になる。
print(int('123')) # 文字列から数値(整数)へ変換。intはintegerの略。
print(float('123.4567')) # 文字列から浮動小数点型へ変換。floatは浮動小数点という意味。
print(int(123.4567)) # 浮動小数点型は整数型に変換できないので、エラーになる。
データ型の変換は、上記の例だと分かりにくいですが、変数を扱うようになるとよく出てきます。
例えば、どうしても文字列として定義されてしまう変数に数字が値として格納されていて、それを数値として扱いたい場合、などです。
真偽値(ブール型)
'True'または'False'のどちらかの値になります。
print(True) # 「真」
print(False) # 「偽」
クォーテーションは不要。
頭文字だけ大文字で2文字目以降は小文字で書く。
if文と密接に関係するところになります。
インデント
インデントはスクリプト(処理)の固まりを見やすくする効果があります。
Pythonはインデントを重視するプログラミング言語で、インデントの過不足があるだけでエラーが出てしまうので注意が必要です。
if文やfor文などで特に重要で、インデントの有無で動作が変わってしまうこともあります。
print('Hello, World!') # OK
print('Hello, World!') # 半角4文字分インデントをつけて記述した例。単にこれだけ書くとエラーになる。
まとめ
ここでは、プログラムの実行結果の出力方法と、データ型について解説しました。
プログラミング初心者の方はしっかり理解するようにすると良いと思います。