以下の本読了しましたので、書評を以下に記します。
この本を読もうと思ったきっかけ
エンジニア経験8年目に差し掛かり、初めてのインフラ構築プロジェクトにアサインされました。
製造等ではなく、基本設計という上流からの参画であり、作った経験のないものの設計に苦戦し、この本で体系的なINPUTをしようと思い購入しました。
ざっくり内容紹介
インフラで一般的に必要とされている設計項目を一通り紹介されています。
可用性、性能・拡張性、運用・保守性の3大トピックについて紹介。
特に有用だと思った知識
- アプリエンジニアは機能要件を実現し、インフラエンジニアは非機能要件を実現する。
- 非機能要件はユーザ企業から出しづらく、後々に問題が出やすい。
- 拡張性とは、性能逼迫した際にどのように拡張するかを定めるものであり、そのため「性能・拡張性」と2つセットで語られる。
- このように、一般的に必要とされる非機能要件の一覧は、「非機能要求グレード」という確立したドキュメントがすでにある。
感想
いきなりググって出てきた知識を読むより体系的な知識が手に入ったように思います。
特に、性能・拡張性はあまりピンときていなかった(アプリエンジニアの視点では確保されていて当たり前)だったので、考え方が手に入りました。
おそらく、インフラエンジニアからすると当然のことが書かれているのかと思います。「可用性設計とは」「保守性設計とは」というところまでしか理解できません。
地味に、ベンダ試験では手に入らないような知識を手軽にINPUTできるので、これからインフラ領域に挑戦したいエンジニアにはおすすめの一冊です。
また、JIEC(現SCSK)という会社が出している点、共著であるという点もポイント高いです。
個人的な考えや思いの丈は(それはそれで重要なのですが)あまり入っておらず、一般に通用していることだけを書いてくれています。
教科書的に読めて私好みでした。
次に読みたい本
この本で基本的な知識は一通り入れることができたので、
続いては各論的な知識を入れていきたいです。本屋行って、次の本探してきます。