はじめに
2025年7月25日、「石川・金沢AI×IoTビジネス共創ラボ 第1回勉強会」が開催されました。地域の企業や大学関係者、学生など幅広いメンバーが参加し、AIとIoTの最新動向を学び合う貴重な機会になりました。従来のコミュニティ名から、AIが加わり第1回からの再スタートになります。
また、当日は「XR SENSE展」との同時開催となり、会場ではXR(クロスリアリティ)技術を体験できる展示やデモも行われました。AIやIoTに加えて、XRという新たな視点からも技術の可能性を体感できる貴重な機会となり、参加者同士の交流や学びの幅がさらに広がりました。
第1部:セミナーセッション
1. Microsoft の最新情報を濃縮!AI 戦国時代の道しるべ2025夏
登壇者:大川 高志(日本マイクロソフト株式会社)
CopilotやAzure AIの最新動向に加え、GitHub Sparkを使ったリアルタイムゲーム開発のデモが非常に刺激的でした。AIが開発者の意図を汲み取りながらコードを生成し、即座に動くゲームが完成する様子は衝撃的で、AIが“共創パートナー”として機能する未来を実感しました。AI戦国時代という言葉通り、技術の進化と競争の中で、地域企業がどう活かすかを考えるきっかけになりました。
2. Copilot Studio を使った簡単AIエージェント作成
登壇者:尾蔵 大輔(株式会社システムサポート)
Copilot Studioの紹介とデモでは、ノーコードでAIエージェントを構築できる手軽さが印象的でした。短時間のプレゼンでも実装が進み、現場での応用がイメージしやすかったです。AI導入のハードルが下がっていることを実感し、地域の業務改善にもすぐに活かせそうだと感じました。実践的で、すぐに試してみたくなる内容でした。
3. 世界最大の製造業イベント『ハノーバーメッセ』で見た生成AI・スマート工場の最前線
登壇者:西脇 章彦(東京エレクトロンデバイス株式会社)
製造業にフォーカスしたこのセッションでは、生成AIによる製造プロセスの自動化やIoTによるリアルタイム監視の事例が紹介されました。特に、シーケンサープログラムの自動生成デモは衝撃的で、専門知識が必要だった工程がAIで置き換えられる可能性に驚きました。現場にも活かせるヒントが多く、より身近で実践的な学びが得られました。
4. 触覚フィードバックグローブを利用したVRトレーニング
登壇者:ジョン・ウォンソク(株式会社HELTEC センシング事業部)
VR空間での“触れる”感覚を再現する触覚フィードバックグローブの技術は、非常に新鮮で印象的でした。医療や介護、製造現場での技能習得など、幅広い分野への応用が期待される内容で、技術が人の感覚に寄り添うことで幅広い活用が広がる可能性を感じました。地域の教育や研修にも活かせる未来的な取り組みでした。
※現地ではリアルな体験イベントも実施しました。
第2部:ライトニングトークセッション(LT)
Copilot Studio×LINEで実現するカスタマーサポート!
登壇者:松田 夕貴(北菱電興株式会社)
LINEとCopilot Studioを連携させた顧客対応の自動化事例は、すぐにでも現場で活用できそうな実践的な内容でし。地域企業でも導入しやすく、業務効率化の可能性を感じました。
LINE公式アカウントとCopilot Studioを連携させる事例として、紹介させて頂きました。AIチャットボットのWEB画面への遷移のみでしたが、業務効率化への可能性を感じてもらえたらと思います。
犬ロボットの粗相を人ロボットが謝罪中、緊迫感の中で人は笑いを堪えられるか?
登壇者:小林 康博(金沢機工株式会社)
ユニークなテーマで、ロボットと人の関係性で生まれる“笑い”という視点を加えた話が印象的でした。
デジタルアドレス検索アプリつくってみた
登壇者:村松 俊臣(Beta Computing株式会社)
デジタルアドレスに関するアプリの開発事例の紹介です。そもそもデジタルアドレスって?というところからのスタートでとても勉強になりました。
カンタンIoTで実現するPoC環境:Cassia E1000 × Azure IoT Central 活用術
登壇者:宮本 達矢(北菱電興株式会社)
PoC環境を手軽に構築できるIoTソリューションの紹介で、実際の構成や活用例が具体的でした。IoT導入の第一歩として非常に参考になる内容で、セミナー後も聴講者の関心が高かったようです。
AI×IoT×地域×人々=アクセシビリティ 道家 陽介
登壇者:道家 陽介
技術が人に届くとはどういうことかを考えさせられる発表でした。地域と人をつなぐ技術のあり方に焦点を当てた内容や登壇者本人が取り組んでいる活動紹介などが行われました。
俺と生成エイアイ -生成エイアイの書いたコードで儲かるのか-
登壇者:加藤 真透(PhalanXware)
生成AIを使った開発とビジネスのリアルな体験談が語られ、実践者ならではの視点が強烈でした。成功と失敗の両面から学べる貴重な内容でした。
XPrizeに挑戦して、セミファイナルで落ちた話
登壇者:本多 奈緒
国際コンペに挑戦した過程と学びを語ってくれていました。挑戦すること自体の大切さと、さまざまな苦労を楽しく話してくれていました。
さいごに
石川・金沢AI×IoTビジネス共創ラボ 第1回勉強会は、約1年4か月ぶりのイベントとなりました。今回よりAIという新たなテーマが加わったことで、技術の幅や可能性が一段と広がり、参加者の層もより多様に。セミナーやライトニングトークを通じて、最新技術動向や現場での活用事例が共有され、技術だけでなく人と人とのつながりが生まれる場となりました。ありがとうございました。!
勉強会の最後に集合写真をパシャリ📸
想像以上に多くの方にお越しいただき、うれしい再会や新しい出会いもたくさんありました!
参考リンク











