本記事はSORACOM Advent Calendar 2024 10日目の記事です!
はじめに
羊の飼育をしている知り合いから、「もっと情報発信をして羊のことや地域のことを知ってもらいたい」「羊の飼育の様子を情報発信するのも、実は手間が掛かっていて大変」みたいな雑談をしていたのがキッカケ。以前に、羊のオーナー制度をやったときに、オーナーに対する報告などのちょっとしたことも手間でという話がありました。
最近の生成AIブームにあやかって、もしかしたら画像解析して、この結果を使えるのでは?とアイデア提案したのがキッカケです。
システム構成
全体のシステム構成はこのようになっています。
- ソラカメ
- SORACOM Flux
- SORACOM Harvest Files
- LINE Messaging API
- LINE公式アカウント
- ATOM Cam公式アプリ
大まかな処理は次のとおりとなります。
- ソラカメから定期的に画像を取得
- OpenAIで画像に対してのコメントを自動生成
- LINE公式アカウントで情報を発信
遠隔確認もやりたいということで、ATOM Camアプリはそのまま使ってもらうことにしています。
SORACOM Fluxの実装
SORACOM Fluxの実装は次のとおりです。
最初の処理が以下になります(下段の処理フロー)
- タイマーをイベントソースに起動
- 決まった定刻の条件を満たすときに次のアクションを起動
- SORACOM APIでソラカメの画像をSORACOM Harvest Filesにエクスポート
次の処理が以下になります(上段の処理フロー)
- SORACOM Harvest Filesのファイル作成をトリガーにイベント起動
- AIアクションを使って、画像からコメントを生成
- 生成されたコメントをLINEに通知
- 続けて、画像データのメッセージで通知
最終的な結果
LINE公式アカウントでの情報発信は以下のようになります。
かわいらしい絵文字も挿入してくれるのが、生成AIがさすがだと思いますね。
考察
上記のコメントを見ても、エサを食べている様子を上手く伝えてくれていますし、「育てていきますね!」などは羊の飼育を情報発信する役割として上手くコメントが生成されているような気がします。
まとめ
ソラカメ+SORACOM Fluxを使うことで上記のようなことがサクッと実現できたのはすごいと思います。もちろん、LINE公式アカウントの作成やLINE Messaging APIの使い方など、いろいろ事前に知識があったことでのスピード感もありますが、基本的には ローコード 且つ ソラコム環境 でシステムがクローズしているのはすごいことだと思います。
最終的な情報発信ツールとしては、まだまだ本来の目的に合ったものに向けてのブラッシュアップは必要だと思いますが、もともと抽象度が高くなりがちな課題に対するアプローチとしては、サクッと作って、サクッと試して、フィードバックのサイクルを早く回すという点においては、十分かと思いました。
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テスト運用なので突然運用を停止する可能性もありますが、羊の飼育を一緒に楽しんでくれる方はどうぞ!
おまけ:生成AIによるコメント集
こんにちは!羊たちが元気に遊んでいる様子をご報告します。彼らはお昼寝の後に仲良くおしゃべりしているかのようです。ふわふわの毛並みに、ちょっとした泥んこ遊びも楽しんでいる様子。草の匂いがする新鮮な空気の中で、みんなとってもハッピーそうです!これからも大事に育てていきますね!
こんにちは!今日は羊たちが元気にご飯を食べている様子をご報告しますよ。ふわふわの毛に包まれた可愛い羊たちが、仲良くお食事中です。自然の中でのびのびと過ごしていて、とても幸せそうです!これからも大切に育てていきますね。
その他の参考リンク