1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

SORACOM UG 石川#2 WioBG770Aハンズオン資料

Last updated at Posted at 2025-08-23

✅ このハンズオンで学べること

  • WioBG770Aを使った開発手法
  • WioBG770Aを使って、セルラー通信でSORACOMを連携できる

🎯ゴール

  • WioBG770Aの使い方が分かる
  • WioBG770Aを使って、セルラー通信でSORACOMと連携が出来る

🗺全体の流れ

  1. 💻環境構築
     ArduinoIDEのインストールやライブラリなどのインストールを行います。

  2. 🎛 WioBG770A編
     ボタン/ブザー/加速度センサーなどをWioBG770Aで試します。

  3. ☁️SORACOM設定編
     SORACOMのサービスを使うのに必要な事前設定をします。

  4. ☁️SORACOM連携編
     サンプルコードを使って、データが送信されることを試します。

  5. ☁️データの収集・蓄積・可視化編(SORACOM Harvest Data)
     ソラコムのサービス上で、データの収集・蓄積・可視化されることを確認します。

  6. プロトタイプ開発編(地すべり検知デバイスのプロトタイピング)
     いままでのハンズオンを組み合わせて、プロトタイプ開発を行います。


環境構築編

ここでは、ArduinoIDEを使ってWio BG770Aの開発環境を構築します。
ArduinoIDEやライブラリのインストールを行って下さい。

以下のサイトを参考に『2-2. スケッチを書き込む』まで作業を進めて下さい。
LEDが点滅することが確認出来たら、開発環境の構築は完了です。

image.png


WioBG770A編

ここでは、Wio BG770AにGroveセンサを接続して、開発を体験します。
サンプルスケッチを参考にしながら、ボタンやブザーなどの基本的な入出力を試し、Wio BG770Aの使い方に慣れていきます。
さらに、加速度センサは必須で試してもらいます。センサの値をシリアルモニタで確認しながら、コードを少しずつ改造して動作を理解しましょう。

✅ サンプルスケッチの場所

Arduino IDE上で以下の手順でサンプルスケッチを開くことが出来ます。
いろいろなセンサを試してみて下さい。
❗ grove-accelerometer.inoは、以降のハンズオンで使用するので、確認しておいてください。
[File] → [Examples] → [WioCellular]

image.png

また、以下のリンクからも、Grove対応のサンプルスケッチを確認できます。
『Grove』と書かれたサンプルスケッチを使用してください。
サンプルスケッチがどのようなものか内容が記載されています。

Groveインターフェイス

image.png

✅ シリアルモニタでログ確認

Arduino IDEのシリアルモニタ機能を使って、センサの値やログを確認します。
[Tools] → [Serial Monitor] で開けます。
シリアルモニタの改行コードはCRのみを選択してください。

image.png

image.png

参考:Wio BG770Aのサンプルスケッチぶらり旅

サンプルスケッチのちら見の順序を紹介!
どんなサンプルがあるかが分かる!

参考:Wio BG770Aの研究10:サンプルコードで実現する省電力化による長期駆動


SORACOM設定編

Wio BG770AのデータをSORACOMのサービスで収集・可視化するには、いくつかの事前設定が必要だ。SORACOMのコンソール画面にログインして、下記の手順を進めよう。アカウントがない場合は、事前にアカウントを作成する。

SIMの登録

コンソール左側のメニューから「SORACOM Air for セルラー」→「SIMグループ」を選び、適当なグループ名で新しいグループを作成する。その後「SIM管理」画面から、今回使うSIMカードを、作成したグループに割り当てる。

SIMグループの作成

コンソール左側のメニューから「SORACOM Air for セルラー」→「SIMグループ」を選び、適当なグループ名で新しいグループを作成する。

image.png

作成したSIMグループを選択して、「基本設定」→「SORACOM Harvest Data 設定」より、機能を有効化する。これにより、データの収集・蓄積・可視化が可能となる。

image.png

その後「SIM管理」画面から、今回使うSIMカードを、作成したグループに割り当てる。

・SORACOMコンソールでSIMを登録
・グループ作成 → Harvest Data有効化

以上で、SORACOMの設定は完了です。


SORACOM連携編

サンプルコードでの通信確認

SORACOM側の設定が完了したので、実際にSORACOMにデータを送って通信を確認します。
まずはサンプルコード soracom-uptime-off を使用します。
このサンプルは 「稼働時間(uptime)を Unified Endpoint に送信し、送信後にセルラーモジュール電源をオフして省電力化」 する動作です。

image.png

サンプルコードは以下です。

動作確認:シリアルモニタでログ確認

ArduinoIDEのシリアルモニタ機能を使って、ログを確認します。
[Tools]→[Serial Monitor]でシリアルモニタを開くことができます。

image.png

以下のようなログが表示されたら正常に通信が出来ています。

image.png

今回のサンプルコードでは、通信していないときは省電力化のため、LEDも光りません。

ポイント
今回のサンプルコードは、15分間隔でデータを送信するようになっています。
ハンズオンの都合上、15分間隔では長すぎるので、3分などに修正して下さい

static constexpr int INTERVAL = 1000 * 60 * 15;        // [ms] ←15分間隔
static constexpr int POWER_ON_TIMEOUT = 1000 * 20;     // [ms]
static constexpr int NETWORK_TIMEOUT = 1000 * 60 * 2;  // [ms]
static constexpr int RECEIVE_TIMEOUT = 1000 * 10;      // [ms]
static constexpr int POWER_OFF_DELAY_TIME = 1000 * 3;  // [ms]

修正後

static constexpr int INTERVAL = 1000 * 60 * 3;         // [ms]
static constexpr int POWER_ON_TIMEOUT = 1000 * 20;     // [ms]
static constexpr int NETWORK_TIMEOUT = 1000 * 60 * 2;  // [ms]
static constexpr int RECEIVE_TIMEOUT = 1000 * 10;      // [ms]
static constexpr int POWER_OFF_DELAY_TIME = 1000 * 3;  // [ms]

データの収集・蓄積・可視化編(SORACOM Harvest Data)

SORACOMコンソールから送信されたデータを確認します。
送信したデータは、SORACOM Harvest Dataで確認することができます。
SORACOMコンソールから、「データ収集・蓄積・可視化」を選択します。

image.png

「リソース」より今回使用しているSIMを選択します。
データが受信出来ていることが確認できます。

image.png

表示方法を切り替えることで、簡単なグラフとして可視化することが出来ます。

image.png

image.png


プロトタイプ開発編(地すべり検知デバイスのプロトタイピング)

ここでは、Wio BG770Aにセンサを接続し、センサ情報をソラコムに送信する制御を行います。

今回は、地すべり検知デバイスを想定してプロトタイピングを行います。
地すべりが発生する可能性のある山などは、電源・通信の確保が課題となることが多いです。今回のハンズオンで使用したWio BG770Aは省電力セルラー通信デバイスであるので、その特徴を存分に活かすことが出来ます。

地滑り検知デバイス.png

使用するデバイス

  • Wio BG770A v1.0
  • Grove 三軸デジタル加速度計
  • SORACOM Air for セルラー

サンプルコード

サンプルコードは以下を使用して下さい。
以下のサンプルは加速度センサからセンサ値を取得して、ソラコムに送信する動作になります。

今までのハンズオンで使用した以下のソースコードを組み合わせて、作成してあります。
・grove-accelerometer
・soracom-uptime-off

SORACOM Harvest Data Intelligence

時系列データをワンクリックでAIを用いて分析し、結果を自然言語で受け取ることができる新機能です。試してみて下さい。

image.png

image.png

image.png


❓ Q&A

Q:SIMを挿したのに通信できません
A:SIMが有効化されているか(SORACOMコンソールでステータス確認)
A:アンテナが正しく接続されているか

⚠️ よくあるハマりどころ

  • データが Harvest に出ない
    → SIM の グループ設定で Harvest Data(または他サービス)を有効化しているか確認。Unified Endpoint は入口であり、転送先の有効化が必要です。

  • 待ち時間が長い
    → 既定の INTERVAL が 15分 のため、ハンズオンでは 1分程度 に変更して試すのがおすすめ。


参考リンク

以下が参考リンクです。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?