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【備忘録】NASAが認めたフライトシミュレータJSBSimをUnreal Engineで開くためのビルド方法

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はじめに

NASAに認められたオープンソースの本格フライトシミュレータのJSBSimというものがあります。

そして、さらにUnreal Engine 5でこのフライトダイナミクスを実装して、きれいな映像のフライトシミュレータを作ろうという、アントワネットプロジェクトがあります。
きれいですよね

image.png

https://www.unrealengine.com/ja/blog/antoinette-project-tools-to-create-the-next-generation-of-flight-simulators

これを誰でもできるように公式がいろいろ説明したりしているのですが、わからなさ過ぎたので備忘録としてこの記事を残します。

基本的な流れは、公式のREADMEに従い、YouTubeにあった動画を参考に行いました。

全体像

流れとしては、

  1. Unreal Engine 5 のダウンロード
  2. Visual Studio のダウンロード
  3. リポジトリのクローン
  4. ビルド
  5. Unreal Engineで起動
  6. HDリソースを適用

Unreal Engine 5 のダウンロード

公式サイトからダウンロードする。
詳しい方法は自分で調べてください

できたら、好きなバージョンをインストールします。
プラスボタンからバージョンを選べますが、今回は最新の5.6を試してみます。
image.png

Visual Studio のダウンロード

ビルドするためにVisual Studioをダウンロードする必要があります。
自分でいろいろ選んでインストールすることもできるようなのですが、初心者には大変すぎたので、Unreal Engineにやってもらう方法を見つけました。

unreal engineを起動し、プロジェクトブラウザを開きます。
適当委ゲームのブランクを選択し、ブループリントではなく C++ に切り替えます。
するとインストールVisual Studio 2022というボタンが出てくるので、押します。

スクリーンショット 2025-07-21 135215 (1).jpg

後は特にいじるところもなく進んでいけば必要なんのはすべてインストールできます。

スクリーンショット 2025-07-21 135303.jpg

スクリーンショット 2025-07-21 141752.jpg

リポジトリのクローン

下記の公式リポジトリをクローン
https://github.com/JSBSim-Team/jsbsim

gitの使い方が分からなければ、codeの右側の▽をクリックしてDownload ZIPを押せばダウンロードできるので、展開すればよい。

image (1).jpg

これからは展開したフォルダ内で作業をしていきます。

ビルド

これは経験がなかったので一番躓いたところでした。
リポジトリの一番上のルートディレクトリにあるJSBSimForUnreal.slnを右クリックしてVisual Studio 2022で開く

https___qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com_0_993303_a6630252-9ea6-4029-afd0-7eb250a298ac.jpg

すると何か出てくるので、Windows SDKのみ10.0ではなくて変えるとうまくいった。
この先でうまくいかなかったらここをいじるとよい

image (2).jpg

image (4).jpg

開いたら、右にあるJSBSimForUnrealを右クリックしてビルドを押す。

image.jpg

ビルドが終わると右下にこんな感じの表示がされる。
image (5).jpg

Unreal engineで開く

ここまで来たらあとは開くだけです。
UnrealEngine/UEReferenceApp.uprojectをダブルクリックしてうまくいけばそれでよし。
できなければUnreal Engineのライブラリから好きなバージョンを開き、

image.png

プロジェクトブラウザが立ち上がったら右下のブラウズを押し、フォルダ内のUnrealEngine/UEReferenceApp.uprojectを選択する

image (6).jpg

image.png

バージョンが違うといろいろ出てくるので、コピーを開いておけばok.
フォルダが追加されます。

スクリーンショット 2025-07-21 225619.png

スクリーンショット 2025-07-21 225624.png

下のようなものが出てくるが、Yesを押す。
スクリーンショット 2025-07-21 152340.png

さらに、どのタイミングか忘れましたが、Visual Studioで以下のタブが開いたら、真ん中のVisual Studio Integration Toolと、Unreal Engine テスト アダプターをそれぞれインストール。
今回はVisual Studio Integration Toolはプロジェクトにインストールしました。

スクリーンショット 2025-07-21 152558.png

すると無事起動できました。

image.png

HDリソースを適用

github上にあるファイルは、容量削減のためグラフィックを落としたテクスチャしかないようです。
これをきれいなHDリソースにするには、

公式サイトにリンクがあるが、High Definition content pack (330 MB)をダウンロードし、

Contentの中身のCommercialPlaneTerrainUnrealEngine\Contentにコピーして上書きすればよい。
ここで、コピーを開いていた場合、UnrealEngine 5.6\Contentなどと新たにできたフォルダの方で実行してください

正直コピー先はよくわからなかったので間違っているかもしれません。

最後に

フライトシミュレータを起動するところまで説明しました。
しかしまだスタートラインに立ったばかりで、どうやってフライトシミュレータを動かすのかまだわからないので、できたらまた記事にしようと思います。

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