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【参加レポート】「DevFest Tokyo 2025」で得たWebの未来への指針とエンジニアの誇り

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はじめに

2025年11月22日、ベルサール渋谷ファーストで開催された「DevFest Tokyo 2025」に参加してきました。

実は今回、元々は別のイベント参加のため、大阪から東京に来ていました。
東京出発の前日、たまたまこのイベントの開催を知り、「参加したい」という直感に従って急遽延泊を決意。しかし、直前の東京で宿が空いているはずもなく、ネットカフェに泊まって当日の朝を迎えました。

結論から言うと、この決断は間違いではありませんでした。
技術的な学びはもちろん、エンジニアとしてどう生きるかというモチベーションを大いに刺激された一日となりました。

イベント運営の皆様、登壇者の皆様に感謝!
それでは振り返っていきましょう〜。


1. Keynote:「AIの餌場」と化したWebで、我々は何を実装するか

オープニングから、つい先日発表されたばかりの AntiGravityGemini 3 への言及がありつつ、及川卓也氏によるキーノート「Webの再生と技術者の今後」がスタート。

WebはAIだけの世界になってしまうのか?

印象的だったのは、Webの過去・現在・未来を俯瞰する中で語られた**「これまでの『Webの標準』は、エンジニアが実装によって作ってきた」**という点です。

しかし今、Webは「AIの餌場」になりつつあります。
人間が発信した情報はAIに学習(捕食)され、逆にAIが生成したノイズがWebを逆流・汚染していく。
「もはやWebは性善説の世界ではない」中で、我々はどうすべきなのか。

「実装せよ」

AIのリスクからWebを守るために、今一度これまでの標準を作ってきたように、エンジニアが「実装」の力で、これからの標準を作っていこう
AI時代に合った、「人のためのWeb」を再設計しよう。

「実装者がWebを形作る。動いた人が次の標準を作る」

このメッセージには、エンジニアとしての先人たちが作ってきたものに対する誇りと、これからを生きる私たちへの期待が込められていて、非常にワクワクさせられました。
まさにオープニングにふさわしい、魂の震える内容でした。


2. Tech:Chrome Built-in AI が凄すぎる

技術セッションで特に刺さったのは、やはりAI関連です。

BigQuery は本当に使ってみたいと思いました。
以前からGemini連携で「非構造化データ」と「構造化データ」を掛け合わせた分析ができましたが、それがさらに強力になっている印象。

そして、個人的に一番気になったのが Chrome Built-in AI です。
Gemini CLIなどのツールも便利そうですが、ブラウザ(Chrome)自体に Gemini Nano などのモデルが組み込まれていて、それがWeb APIとして直接使えるって、すごくないですか?

通信不要のローカルAI活用

ちょうど AntiGravity も出たことですし、これを使って何かサンプルを作ってみたいと強く思いました。
実際、サーバーへの通信を必要とせず、ローカルAIとして使えるのは、プライバシーや機密性の高い情報も扱えて、かなり強力なのでは。

  • センシティブなデータを外部に出さない安心感
  • 通信ラグのないリアルタイム性
  • ネット環境に依存しない

文字起こしや翻訳など、ブラウザだけで完結できる可能性は無限大です。まずは手を動かして試したいところです。


3. Tech:CSSの進化と「標準化」のプロセス

AIだけでなく、Web技術そのものの進化も止まっていません。

AngularのAIに適応させていく進化、
そしてCSSの進化です。

特に印象的だったのは、 Container Queriesattr() 関数の進化など、かつてJavaScriptが必要だった表現がCSSだけで完結できるようになっている点です。
これまでも、CSSだけで実現可能、という話(進化)は沢山ありました。

ここでの話は、Container Queriesがどのように実装され、標準化されていったかというプロセスの話もあり、非常に興味深かった。
単に「便利な機能が出た」というだけでなく、ブラウザベンダーや仕様策定者がどのような苦労を経て、それを「Webの標準」にしてきたのか。

これはまさに、Keynoteで語られた 「実装者がWebを形作る」 という話の実例そのもののように思いました。
普段何気なく使っている機能の裏側にある「エンジニアの意思」を知ることで、新しい技術への解像度と活用意欲が一層高まりました。


4. LT:エンジニアとしての「幸せ」と「在り方」

イベントの最後を締めくくるLT大会。
まず感じたのは、学生の登壇者が多かったのですが、 「こんなにも優秀な若者がいるんだ」 という衝撃でした。このイベントに参加しているだけでも意識が高いのに、そこでLTまでするなんて本当に素晴らしい。

AIネイティブ世代の葛藤と強さ

特に印象的だったのが、「AIの力で開発を進めてきたけれど、もしAIがなくなったら自分は何もできないのでは?」という不安を抱いたという話です。
そこに早々に気づけたことがまず凄いし、大切だと思います。気づかずに進むのと、気づいて悩んで先に進むのとでは、雲泥の差があるはずです。

全てのAndroidに、自分のコードを

もう一つ、Androidライブラリ開発者の方の話も心に残りました。
さらりと 「全てのAndroidに自分のコードが入っている」 と話されていましたが、これって本当に凄いことですよね。
自分が作ったものが世界中で使われている。エンジニアとして、これほど幸せで誇らしいことはないだろうなと思いました。
「いいタイミングでいい場所に居合わせる(チャンスに手を挙げる)」ことの大切さも、深く胸に刻まれました。


おわりに

偶然見つけて、タイミング的にも行くしかない、と参加を決めた本イベント。
なんと関西版もあって、これはまたキャッチアップしていかないとな、と思いました。

現地では、Geminiで思い描く未来、と題して来場者が書いた未来をグラフィック化していくライブドローイングが行われていたり、
https://x.com/harunaka_moe/status/1992177319050621304?s=20

イベントとしても楽しめたし、学びもあったし、モチベもあがったし、、、
ほんと、参加して良かったです。

とりあえずは、AntiGravity使って、chromeのgeminiでサンプル作ってみたい。

実装で今後の標準を作ろう!、を自分自身も受け取り引き継いで行けたらいいな、頑張ろう!という思いです。

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