概要
11月7日、8日と Cybozu Days 2019 in 東京 に参加してきました。会場で入手した kintone 開発者向け情報を備忘録としてこちらにまとめました。
直近のアップデート
2019年6月10日にはスマートフォンUIの大幅改善があり、その後も以前に比べてアップデート頻度が高くなっています。Cybozu Days 会場では 12月、1月のアップデート予定が発表されました。
12月版アップデートで注目すべきは、APIトークンで「複数アプリにまたがるリクエスト」が可能になる点です。
これまでは、API連携で複数のアプリ更新を一度に行う際には、アプリ毎にAPIトークンを発行する必要があり面倒でした。
1月版のアップデートでの注目は、計算フィールドなどにIF関数の追加や、未入力のフィールドを計算可能にする点です。
IF関数により、JavaScript での計算処理が不要となり、計算フィールドで好ましくない #N/A! 表示が解消されます。
このような最近のアップデート量の増加は、サイボウズ社内の開発手法の変更で実現したようで、今後のアップデートに期待しています!
開発の最新お勧め情報
kintone カスタマイズ開発の最新おススメ情報について、サイボウズの藤原さん、竹内さんからライブコーディングでプレゼンしながらわかりやすい説明がありました。
kintone-extension for Visual Studio Code
kintone の JavaScript 開発で Visual Studio Code を利用されている方は多いと思いますが、以下の kintone-extension をインストールするだけで、kintone JavaScript API のコード自動補完が利用できるようになります。早速設定して利用しましたが、開発効率が各段にアップしそうです。
kintone-extension
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=kintone-extension.kintone-extension
kintone UI Component
kintone の ヘッダーメニュースペースなどにカスタマイズでボタンを追加すること等がありますが、このデザインが面倒で下手すると処理よりも時間を使っていることがあります。そんな場合にこの kintone UI Component を使うと簡単に実装できるようになります。以下のサイトを参照すると、簡単に kintone ライクな UI を設置できそうですね。
「kintone UI Component」を使って簡単に kintone ライクな UI を設置する
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/360000511023
kintone UI Component は以下より入手できます。
https://github.com/kintone/kintone-ui-component
kintone JS SDK
kintone JS SDK は kintone のカスタマイズは無論のこと、AWS Lambda のような nodejs が使える Fanction の処理などに大いに活用できそうです。来年早々に大幅なアップデートがあるようで、リリースが楽しみです。
kintone JS SDK
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/360025484571
kintone cli
kintone cli はコマンドツールの事だと思っていましたが「ファイルテンプレート自動生成」や「必要なライブラリティをインストール」などはコマンドラインツールではできないと思いますので、別ものでしょうか?
今後登壇者にお会いした際には確認してみなければ。
kintone コマンドラインツールの使い方
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/202957070
追記: @ruogu0522 さんに情報提供いただき、kintone cli は以下のGitで公開されていました。
https://github.com/kintone/kintone-cli
Visual Studio Code Live Server Extension で変更をすぐ反映
その他に、当日のライブコーディングではコードを kintone の管理画面にアップロードすることなく、ブラウザのリロードのみですぐに反映できていました。これは Visual Studio Code Live Server Extension を活用して kintone の JavaScript ファイルを localhost からロードする設定で実現しているようですが、いつもの開発で JavaScript ファイルのアップロードが面倒でしたが、この方法で解消されそうです。
Visual Studio Code Live Server Extensionを使ってkintoneカスタマイズ開発効率をあげよう!
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/360026502091
まとめ
kintone の開発でも便利なライブラリィや利用できるツールが増えてきました。
Cybozu Days などのイベントでアップデート情報と一緒に入手しておくと、開発の効率化が図れます。
今回の参考情報は以下に公開されています。( Garoon の開発情報も含む)
https://viewer.kintoneapp.com/public/f1ce3e11691a7d1fc481fc4aacdf4210ae3c3615#/