はじめに
Mac で Linux 環境を構築した際の備忘録になります。
様々な環境構築方法があると思いますが、今回は以下２パターンについて触れます。
- UTM を使う
- AWSのEC2でLinuxサーバを立ち上げる
もう一つ普及している環境構築方法として Virtual Box を利用するパターンがあると思いますが、Apple シリコン搭載の Mac コンピュータはインストールに一工夫必要そうだったので、今回は UTM を利用しました。
Virtual Box をどうしても使いたい方は、以下の記事がわかりやすかったので参考にしてみてください。
Virtual BoxをMacBook Air(M1, 2020)にインストールしようとしたら、CPUアーキテクチャの違いで詰まったので学び直した
対象読者
- MacでLinux環境を構築したい方
動作環境
- macOS：14.4
- チップ：Apple M2
- メモリ：8 GB
UTM を使う
UTM is a full featured system emulator and virtual machine host for iOS and macOS. It is based off of QEMU. In short, it allows you to run Windows, Linux, and more on your Mac, iPhone, and iPad.
上記は UTM Document から引用しました。
翻訳すると、UTMを使えば Mac、iPhone、iPad から Windows、Linux 環境を動かせるようです。
環境構築については、以下を参考に進めました。
【Linux】UTMを用いてM1 MacBookにUbuntuの仮想化環境を構築する
ざっくりとした手順
- UTM をインストールする
- UTM 公式から UTM.dmg をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを起動してアプリをインストールする
- UTMを起動して、仮想マシンを作成する
- オペレーティングシステムはLinuxを選択する
- 仮想化エンジンの起動イメージは、Ubuntuダウンロードサイト からインストールした ISO イメージを設定する
- 仮想マシンのスペックは起動する PC に合わせて設定する
- 仮想マシン上で Ubuntu をインストールする
- マシンが起動したら「Try or Install Ubuntu Server」を選択
- 表示された質問に回答しながら、Ubuntu の設定を進める
- インストールが完了したら Ubuntu を起動する
- Ubuntu をインストールする際に設定したユーザ名とパスワードを入力する
- 「Welcome to Ubuntu」と表示されれば OK
これにより、ローカルで Linux 環境が動かせるようになりました。
AWSのEC2でLinuxサーバを立ち上げる
ローカルにではなく、クラウド上にLinux環境を構築する方法もあります。
AWSアカウントの無料枠は1年なので、それを超えると利用料金が発生してしまうのは注意です。
環境構築手順については、 チュートリアル: Amazon EC2 Linux インスタンスの開始方法 を参考にしています。
ざっくりとした手順
- AWS コンソールに サインイン する
- アカウントを持っていない方は 新しい AWS アカウントの作成 から作成
- EC2を立ち上げる
- 検索バーで「EC2」を検索してクリック
- 「インスタンスを起動」ボタンを押下してインスタンスを作成
- 各設定は無料枠を選択する
- 生成した秘密鍵はローカルの任意の場所に保管する
- EC2インスタンス作成後、インスタンスの状態が「実行中」になっている
- ターミナルから作成したEC2インスタンス（Linuxサーバ）にアクセスする
-
chmod 400 [秘密キーまでのパス]で秘密鍵ファイルの権限変更（ローカル上で実行） -
ssh -i [秘密キーまでのパス] [ec2-user@Linuxサーバのipアドレス]でLinuxサーバにログイン（ローカル上で実行） -
sudo su -で管理者権限でログイン（EC2インスタンス上で実行） -
passwdでパスワード変更（EC2インスタンス上で実行） -
scp -i [秘密キーまでのパス] [送信するファイル] [ec2-user@Linuxサーバのipアドレス]:でローカルからEC2インスタンスにファイルを送信する（ローカル上で実行）
-
これにより、ターミナル上で Linux 環境が動かせるようになりました。
おわりに
Linux、これからいっぱい勉強するゾ :)