なんでinsertOrUpdateがいるんか
Web開発しよったら「このデータ、もうあったら更新して、なかったら新規作成したいんじゃが」ゆう場面によう遭遇するじゃろう。例えば、ユーザーの設定情報を保存する時や、外部APIから取得したデータを同期する時とかじゃのう。
昔のわしは、こんなコード書きよった:
// 古い書き方(ぶち非効率じゃ)
$user = User::where('email', $email)->first();
if ($user) {
$user->update($data);
} else {
User::create($data);
}
これでも動くんじゃけど、毎回データベースに2回クエリを投げにゃあいけんし、パフォーマンス的にもイマイチじゃった。そがん時に出会うたんがinsertOrUpdate
メソッドじゃ。
insertOrUpdateの基本的な使い方じゃ
insertOrUpdate
は、Laravelがぶち便利なメソッドを提供してくれとって、一発でデータの挿入か更新ができるんじゃ。
DB::table('users')->insertOrUpdate(
['email' => 'john@example.com'], // 検索条件じゃ
[
'name' => 'John Doe',
'email' => 'john@example.com',
'updated_at' => now()
] // 挿入・更新するデータじゃのう
);
第一引数が検索条件で、第二引数が実際に保存するデータじゃ。ぶちシンプルじゃろう。
実際のプロジェクトでの活用例じゃのう
ユーザー設定の同期
わしが担当しよったプロジェクトで、外部サービスからユーザー情報を定期的に同期する機能があったんじゃ。その時のコードがこれじゃ:
public function syncUserSettings($userData)
{
foreach ($userData as $user) {
DB::table('user_settings')->insertOrUpdate(
['user_id' => $user['id']],
[
'user_id' => $user['id'],
'theme' => $user['preferences']['theme'],
'language' => $user['preferences']['language'],
'notifications' => $user['preferences']['notifications'],
'updated_at' => now(),
'created_at' => now()
]
);
}
}
これのおかげで、既存ユーザーの設定は更新されるし、新規ユーザーの設定は新しゅう作成されるゆう処理が、ぶちスッキリ書けたんじゃ。
商品在庫の管理
ECサイトでの在庫管理でもぶち重宝したで。実際にあったケースなんじゃけど、複数の倉庫を持つお客さんから「各倉庫の在庫を外部システムと同期したいんじゃが」ゆう要望があった時のことじゃ。
毎日深夜に外部の在庫管理システムからCSVファイルが送られてきて、それを元に各倉庫の在庫数を更新せにゃあいけんかった:
public function syncInventoryFromCsv($csvData)
{
foreach ($csvData as $row) {
DB::table('inventories')->insertOrUpdate(
[
'product_code' => $row['product_code'],
'warehouse_code' => $row['warehouse_code']
],
[
'product_code' => $row['product_code'],
'warehouse_code' => $row['warehouse_code'],
'quantity' => $row['current_stock'],
'reserved_quantity' => $row['reserved_stock'],
'last_sync_at' => now(),
'created_at' => now()
]
);
}
}
この処理のおかげで、新しい商品が倉庫に入ったら自動で在庫レコードが作成されるし、既存商品の在庫数はきちんと更新される。しかも、商品コードと倉庫コードの組み合わせで一意性を保てるけぇ、データの整合性も問題なしじゃ。
実際に運用してみたら、以前は在庫の不整合でお客さんからクレームが来よったんが、ほぼゼロになったで。複合キーでの検索もサポートしとるけぇ、こがん複雑な業務要件でも柔軟に対応できるんがぶちありがたいんじゃ。
注意点とハマりポイントじゃのう
created_atの扱い
最初にハマったんがcreated_at
の扱い方じゃ。更新の場合、created_at
を上書きしてしもうたら、作成日時がおかしゅうなってしまうけぇのう:
// ❌ よろしゅうない例じゃ
DB::table('posts')->insertOrUpdate(
['slug' => $slug],
[
'title' => $title,
'content' => $content,
'created_at' => now(), // 更新時も今の時刻になってしまうで
'updated_at' => now()
]
);
// ✅ こっちの方がええで
DB::table('posts')->insertOrUpdate(
['slug' => $slug],
[
'title' => $title,
'content' => $content,
'updated_at' => now()
]
);
created_at
は新規作成時のみ自動で設定されるようにしとくんがベターじゃのう。
パフォーマンスの考慮
ぎょうさんデータを処理する場合は、バッチ処理を検討せえや:
// ぎょうさんデータの場合はチャンクに分けて処理するんじゃ
collect($largeDataSet)->chunk(100)->each(function ($chunk) {
foreach ($chunk as $item) {
DB::table('products')->insertOrUpdate(
['sku' => $item['sku']],
$item
);
}
});
Eloquentモデルとの併用もできるんよ
insertOrUpdate
はクエリビルダのメソッドじゃけぇ、Eloquentモデルのイベントやキャストは動作せんのじゃ。モデルの機能を使いたい場合は、updateOrCreate
を検討してみんさい:
// Eloquentの場合じゃ
User::updateOrCreate(
['email' => $email],
['name' => $name, 'status' => 'active']
);
じゃけど、updateOrCreate
は内部的に2回クエリを実行するけぇ、パフォーマンスが大事な場面ではinsertOrUpdate
の方がええで。
まとめじゃのう
insertOrUpdate
は、データの同期処理や一括更新においてぶち便利なツールじゃ。うまあ使えば、コードの読みやすさとパフォーマンスの両方をぐっと向上させることができるで。
特に、外部APIとの連携や定期的なデータ更新がいるアプリでは、もはや必須の機能ゆうても過言じゃないけぇのう。次のプロジェクトでぜひ試してみんさいや!