LoginSignup
11
7

More than 3 years have passed since last update.

Power Virtual Agents と Power Platform の他のサービスとを簡単に連携する方法 Vol.3

Posted at

前回 (Vol.2) からの続きです

Vol.2 からの続きです。前回を読んでいない方はぜひ前回からどうぞ!

Power Virtual Agents と Power Platform の他のサービスとを簡単に連携する方法 Vol.1
Power Virtual Agents と Power Platform の他のサービスとを簡単に連携する方法 Vol.2

前回は

  1. Power BI Service でストリーミングデータセットを作る
  2. Power Automation でソリューションの中に Flow を作り、その中でストリーミングデータセットにデータを追加するようにしておく
  3. Power Virtual Agents でボットを作る
  4. ボットの処理で Action からフローを指定する
  5. ボットの作成が終わったら、カスタムとしてデプロイする(発行)
  6. html をコピーしておく
  7. Power BI Service でダッシュボードを作成し、Web コンテンツに html を貼り付ける
  8. Power Apps に埋め込む

の 5 まで終わりました。今回は 6. html をコピーしておく からです。

6. html をコピーしておく

https://powerva.microsoft.com/ を開いてください。
左側のメニューで [Channels] を開きます
image.png
Custom website をクリックします。
image.png
[Embed code] をコピーするため [Copy] をクリックし、メモ帳などにコピーしておきます。

7. Power BI Service でダッシュボードを作成し、Web コンテンツに html を貼り付ける

Power BI Service を開きます。

7-1. レポートを作成する

Vol.1 で作成した ストリーミングデータセット からレポートを作成します。Vol.1 で作成した ストリーミングデータセット があるワークスペースを開いて [データセット] の一覧を開きます。
image.png
対象のストリーミングデータセット(私の場合は JankenQiita) の右側にある [レポートの作成] ボタンをクリックします

カード:対戦数

レポートの作成画面で [視覚化] - [カード] をクリック
次に [フィールド][DateTime] を選択します
image.png
カードに日付が表示されるので、ここは件数を表示するように変更します
image.png
フィールドに選択してる [DateTime] の右側の下矢印をクリックし [カウント] を選択します
これでカードにカウントが表示されるようになりました
image.png
書式設定で [カテゴリラベル] をオフにして、[タイトルテキスト]「対戦数」と入力します。

テーブル:戦歴

  1. [視覚化] - [テーブル] をクリック
  2. [DateTime], [PlayerJanken] を選択する
  3. [DateTime] 列の列名をクリックし、降順にする image.png

ドーナツグラフ:Player の選択

  1. [視覚化] - [ドーナツグラフ] をクリック
  2. [凡例] に *[PlayerJanken] を選択
  3. [値][DateTime] を選択 image.png

これでレポートに必要なものは揃ったので、レイアウトや文字サイズ、色などをお好みで調整して、保存しておきます。保存は右上の [保存] ボタンをクリックしてください。

7-2. ダッシュボードに3つのビジュアルをピン留めする

ビジュアルを選択状態にすると上部に [ビジュアルをピン留めする] というボタンが表示されます。これをクリックするとダッシュボードにビジュアルをピン留めすることができます。
image.png
作成した3つのビジュアルすべてピン留めしておいてください。
image.png
この画面が表示されるので [新しいダッシュボード] を選択しダッシュボード名を入力します。私の場合は JankenQiita です。[ピン留め] ボタンをクリックします。
image.png
2個目以降のビジュアルは [既存のダッシュボード] を選んで、JankenQiita を選んでください。
image.png
作成したダッシュボードに移動すると、こんな感じになっているはずです。各ビジュアルはビジュアルの真ん中上部をドラッグ&ドロップすることで移動、右下にマウス持っていきドラッグ&ドロップすることで移動したり、サイズを変更することが可能です。調整するとこんな感じになります。
image.png

7-3. Web コンテンツ タイルの追加

さて、ここまできたらようやく BotPower BI Dashboard に埋め込むことができます。
image.png
…から [タイルの追加] をクリックします
[Web コンテンツ] を選択した状態で [次へ] をクリックしてください
image.png

Web コンテンツ の設定については Microsoft 公式ドキュメント を確認しておきましょう
画像やビデオなどをダッシュボードに追加する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/service-dashboard-add-widget#tips-for-embedding-web-content
こちらのドキュメントを見ると、html の <iframe></iframe> が使用可能なのが分かります。
image.png
Power Virtual Agents[Channels] - [Custome website] の設定を見ると、
image.png
<!DOCTYPE html><html><body><iframe>...</iframe></body></html> となっているので、中の <iframe>...</iframe> 部分だけあれば大丈夫です。該当部分をコピーしておきます。
image.png

[Web コンテンツ タイルの追加] - [埋め込みコード]<iframe>...</iframe> を貼り付けます。
そうすると Bot が表示されます。ついでに [タイトル] に「じゃんけんしよーぜ!ボット」と入力しておきます。

!注意!
ここで注意です。この記事を書いていて気付いたのですが、Power BI ダッシュボードのタイルには全てタイトルを付けておいてください!
タイトルがないと、Power Apps でタイルを追加しようとする際に選択ができません!!

image.png
タイルに [タイトル] を設定するにはタイルの右上(上の画像の赤枠で囲んだところ)をクリックし [詳細の編集] をクリックする
image.png
右側から詳細の設定が表示されるので、[タイトル] に入力してください。

Bot の動作確認をしてみてください。正常に動けば OK です
image.png

8. Power Apps に埋め込む

Power Apps* には **Power BI のダッシュボードのタイル(各ビジュアル)を参照し、アプリに埋め込むための Power BI タイルコントロール があります。これを利用するとことで、先ほど Power BI ダッシュボード に埋め込んだ Bot を Power Apps に埋め込むことが可能です。

8-1. Power Apps を開く

https://make.powerapps.com/ を開きます。
image.png
[+ 新しいアプリ] - [キャンバス] をクリックする
ブラウザの別タブで Power Apps Studio が開きます。
image.png
[携帯電話レイアウト] をクリックする
image.png
[挿入] - [グラフ] - [Power BI タイル] を選択する

image.png
ワークスペース、ダッシュボート、タイルを選択します。まずは [対戦数] を選びます
image.png
もう一つ Power BI タイル を追加して、じゃんけんしよーぜ!ボット を選択します。
ここまでくればあとは 動作確認 です。Bot のコントロールの上で Alt を押しながらクリックしてください。そうするとこの画面でデバッグすることが可能です。
Bot の下部に入力ができるようになるので、Bot の動作確認をしてください
image.png

最後に

はい、Vol.3 までお付き合いいただきありがとうございました。いかがでしょうか?
本当に コーディングを一切することなく 、ここまでできることがご理解いただけたかと思います。
大事なのは Power Platform でここまでできることを知った上で、

  • 自社の場合ならどうするのか?
  • クライアントの場合ならどうするのか?

これをきちんと考えられること です。

皆さんにとって何かのヒントになれば、幸いです!!
ありがとうございました。

11
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
11
7