Twitterでリストに流れるツイートを自動リツイートする

本スクリプトの特徴は、Heroku Advanced Schedulerを利用するため__無料__で、任意のリストに流れるツイートを、__自動的に__リツイートすることです。

リストとは何か

リストとは、複数のTwitterアカウントをまとめて管理できる機能です。独自のリストを作ったり、他の利用者が作ったリストを保存したりできます。リストタイムラインには、リストに登録されたアカウントのツイートのみが表示されます。
https://help.twitter.com/ja/using-twitter/twitter-lists

制作動機

noteの記事「文化祭公式Twitterアカウントの自動リツイート等について」をお読みください。

環境

• macOS Catalina
• Zsh
• Ruby 2.6.7
  • The Twitter Ruby Gem
• Heroku
• Twitter API

Twitter Developer Accountは、審査があるので早く通しておいた方がいいです。

開発

開発していきます。

リストを作る

利用するTwitterアカウントで、リツイートする対象を登録したリストを作成します。その名称は自由です。

API キーとアクセストークンを取る

https://qiita.com/kngsym2018/items/2524d21455aac111cdee
上の記事を参考に、下の４つのキーまたはトークンを取得します。

• (Consumer) API key
• (Consumer) API secret key
• Access token
• Access token secret

The Twitter Ruby Gem をインストール

The Twitter Ruby Gem を開発環境にインストールします。

% gem i twitter

Rubyファイルを作る

スクリプトを記述するためのRubyファイル「retweet.rb」を作成します。

% touch retweet.rb

今作成したファイルに以下のように記述します。

retweet.rb

require 'twitter'

# Config
@client = Twitter::REST::Client.new do |config|
  config.consumer_key        = ENV["CONSUMER_KEY"]
  config.consumer_secret     = ENV["CONSUMER_SECRET"]
  config.access_token        = ENV["CONSUMER_TOKEN"]
  config.access_token_secret = ENV["CONSUMER_TOKEN_SECRET"]
end

# PRODUCTION ENVIRONMENT -----------------------------------
@client.list_timeline("my_account", "my_list").each do |tweet|
    if tweet.user.screen_name != "my_account" && !tweet.retweeted? && !tweet.full_text.include?("specified word")
        @client.retweet(tweet.id)
    end
end

• 「my_account」の「my_list」というリストのタイムラインに表示されたツイートが取得されます。
• 自分のツイートをリツイートしないため、tweet.user.screen_name != "my_account"としています。
• 既にリツイートしたツイートを除くため、!tweet.retweeted?としています。
• 特定の単語が含まれたツイートを除くため、!tweet.full_text.include?("specified word")としています。（ここでは「specified word」）
• @client.retweet(tweet.id)でリツイートします。

ローカルで環境変数を設定

zshの場合

% vi ~/.zshenv

.zshenvファイルを編集します。新規作成となる場合もあります。VIMエディタの使い方は割愛します。
「API キーとアクセストークンを取る」節で取得したキーとトークンを準備し、下のように設定します。（「XXX...」はキーまたはトークン文字列。）

~/.zshenv

CONSUMER_KEY=XXXXXXXXXXXXXXXX
CONSUMER_SECRET=XXXXXXXXXXXXXXXX
CONSUMER_TOKEN=XXXXXXXXXXXXXXXX
CONSUMER_TOKEN_SECRET=XXXXXXXXXXXXXXXX

保存して終了し（:wq）、

% source ~/.zshenv

実行します。

% ruby retweet.rb

Twitterでリツイートが確認されれば大丈夫です。

Herokuにデプロイする

公式のリファレンス「Getting Started on Heroku with Ruby」に沿って、RubyファイルをHerokuにデプロイします。

環境変数を設定する

記事に沿って、Herokuで環境変数を設定します。

Advanced Schedulerの設定

Advanced SchedulerをAdd-onから追加します。
Advanced Schedulerを開き、Scheduled Tasks > Create Triggerを選択します。

以下のように設定します。

設定項目	設定値
Name	任意
Command	ruby retweet.rb
Timezone	-
State	Active
Type	Recurring
Schedule	Schedule Helper > Hour > Every 1 hours at :00

（Scheduleでは、Cron文法でも良いです）

Hobbyプランでは、毎月1000件までのタスク実行という上限があるため、最小実行間隔が１時間となります。（ ∵ 606024*31（1ヶ月の秒換算）/ 1000 ≒ 2678 < 最小実行間隔）

これで、毎時Rubyファイルが実行されるようになりました。つまり、毎時リストのタイムラインをクロールし、リツイートしていないツイートがあればツイートします。

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https://twitter.com/ichikosai

リファレンス

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