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Anacondaを利用しないでWindoswPC(社用PC)にPython環境を構築してもらう手順書

Last updated at Posted at 2023-11-11

WindoswPCでのPython環境の構築方法(自分メモ用)

Anacondaのパッケージが商用利用が 有料 らしく
社用PC(Windosw)に気軽にいれれない(いれてもらえない)。なので、Python環境を準備するやり方をメモする。
(有料化についてまとめていただいている記事)

Python環境について

このHPを参考にさせていただきました。

以下のような作りにする。

作り方 どこに インタプリンタ切替 仮想環境切替 パッケージ管理
Python + py.exe + venv + pip Windows py.exe venv pip

Pythonインストール

Pythonインストールに管理者権限が必要(情シスに申請しましょう。)

WindowsへのPythonインストール
 参考:Python Japan:Windows版Pythonのインストール

  1. 以下サイトからPythonダウンロード
    https://pythonlinks.python.jp/
    ※とりあえず最新のものでいれておけばOK

  2. パッケージをインストールする。
    ①「Use admin privileges when installing py.exe」をチェック.
    ②「Python 3.x to PATH」 をチェック
    ③Install now をクリックしてインストールを開始
    ※②は絶対にいるっぽい。①はチェックしたほうが無難の様子…くわしくはわかりません。
    ※「Disable path length limit」が表示される場合がある.クリックして、パス長の制限を解除する

  3. PowerShellでPython実行+環境設定
    ①Python実行できること

    C:\Users\xxx> python
    Python 3.12.0 (tags/v3.12.0:0fb18b0, Oct  2 2023, 13:03:39) [MSC v.1935 64 bit (AMD64)]on win32
    Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more informatio.
    

    ②環境設定(忘れず)

    Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser -Force
    
  4. pipのアップデートの実施(このあとpipを利用するため)

    py -m pip install --upgrade pip
    

pipでパッケージをインストール

自身の環境では、パッケージインストールには管理者権限は不要でした

パッケージをインストールする際はPowershellで以下コマンドで実行する。
※パッケージは仮想環境ごとにインストールするなどしたほうがいいかもしれないが、業務で使うレベルであればそのままインストールでいいかな…

py -m pip install (パッケージ名)

インストールするパッケージリスト

すぐに欲しくなりそうなものをピックアップしました。
使いたいものができた場合は都度追加してください。

パッケージ名 内容 参考リンク
pandas Pythonの表計算とえば。
numpy 計算処理系といえば。
scipy 統計処理といえば。
matplotlib グラフ描写といえば
japanize-matplotlib matplotlibの日本語対応
seaborn かっこいいグラフ用 https://qiita.com/hima2b4/items/2bdb20a25fde2923afa5
requests HTTP通信ライブラリ。
lxml HTMLファイルの処理用のライブラリ 【Python】lxmlライブラリを使ったHTML解析
beautifulsoup4 Webスクレイピングといえば。
Selenium Webブラウザ操作
openpyxl Excel操作といえば。 openpyxlでよく使う操作についてのまとめ
xlwings 直接Excel操作できる。 【Python】openpyxlとxlwingsとの比較

ネットワーク関係のパッケージ

パッケージ名 内容 参考リンク
schedule 定期実行するために。
PySNMP SNMPを利用
Paramiko SSHプロトコルを操作
Netmiko NW自動化するために(機器に接続,コマンドを送信,結果を受取) netomikoを利用したNW機器の自動コンフィグバックアップの仕組みづくり

便利ツール

パッケージ名 内容 参考リンク
pip-review パッケージの一括アップデートしたいのでとりあえず。 https://zenn.dev/kittybbit/articles/bf8dd1db0e307d
tqdm 処理状況をプログレスバーの表示
pymsteams Teamsへのメッセージ送信 https://pypi.org/project/pymsteams/
一括でインストールしたい場合は、requirements.txtで一括インストール
py -m pip install -r requirements.txt

※requirements.txtを実行フォルダに用意してください。

requirements.txt
pandas
numpy
scipy
matplotlib
japanize-matplotlib
seaborn
requests
lxml
beautifulsoup4
selenium
openpyxl
xlwings
schedule
PySNMP
Paramiko
Netmiko
pip-review 
tqdm
pymsteams

※全部インストールできたら、pip-reviewを利用してすべてをアップデートが必要か確認するとよい。

#インストールしたパッケージ一覧
pip list
#アップデートできるパッケージを表示
pip-review
#すべてアップデート済みなら以下が表示される。
Everything up-to-date
#アップデートが必要なら以下コマンド実施
pip-review --auto

おまけ:pipに失敗したら?

SSLエラーが発生した場合。

自分の環境だと以下参考ページと同様のSSL認証エラーが発生しました。
  参考:WindowsでPIP Install するとSSLエラーになるのを解消する。
会社のネットワーク環境を変更することもできないため、[--trusted-host」オプションで接続先のサイトを認証信頼することで対応しました。
  許可したサイト
  ・pypi.org
 ・files.pythonhosted.org
(参考サイトだと、pypi.python.orgも許可していたが上記2つでOKでした。)

py -m pip install (パッケージ名) --trusted-host pypi.org --trusted-host files.pythonhosted.org

※もしSSLエラーが起きた場合は、本手順のpipコマンドのすべてに、--trusted-host pypi.org --trusted-host files.pythonhosted.orgを追加して実行する。
参考にrequirements.txtで一括インストールする場合、以下となる。

py -m pip install -r requirements.txt --trusted-host pypi.org --trusted-host files.pythonhosted.org

管理者権限がない場合。

以下--user オプションを利用することで管理者権限なしにインストールできるらしい(要検証)

py -m pip install (パッケージ名) --user
--user オプションを試してみると…
  • --userなしの場合:
    • C:\Users\xxxxx\AppData\Local\Programs\Python\Python312\Scripts
  • --userアリの場合:
    • C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Python\Python312\Scripts
    • ※別の場所にインストールされたが、ここが管理者権限不要な場所か未確認
    • またインストールした際エラー発生.Pathが通っていないというエラー。
    • WARNING: The script tqdm.exe is installed in 'C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Python\Python312\Scripts' which is not on PATH.

    • 以下コマンドエラーは解消("システムの環境変数"の[Path]にフォルダを追加)
    • $env:PATH += ";C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Python\Python312\Scripts"

PythonのIDE(統合開発環境)を整える。

Anacondaだと「Jupyter Notebook」だったと思いますが、
その後継という立ち位置の「JupyterLab」あるのでこっちを入れます。

JupyterLabをインストール

  • pipを利用してインストールします。
py -m pip install jupyterlab
  • jupyterlabの起動は、powershellで以下実行。
jupyter lab

ブラウザーが立ち上がります。以上。

JupyterLabの拡張機能をインストール

あったほうがよさそうなものインストールします。
参考したサイト:JupyterLabの環境構築+カスタマイズをする

日本語化

ブラウザで起動したあと設定>Languageを日本語に変更

py -m pip install jupyterlab-language-pack-ja-JP

変数の中身をみることができるように。

右クリック:Open Variable Inspectorから簡単にみることができる。

py -m pip install lckr-jupyterlab-variableinspector

コードのフォーマットを整えてくれる。フォーマッター

Pythonで流行っているらしいBlackを利用する。

  • コードの保存時にformattingを実行するように設定。
    ・Settingsタブ -> Settings Editor -> Jupyterlab Code Formatterから詳細設定する
    ・default_formatterをblackを一番上に。
    ・下のほうにある、Auto formatters connfig にチェックをいれる。
py -m pip install black
py -m pip install jupyterlab_code_formatter

一番欲しい機能(タブで自動でコード補完してくるなど)

py -m pip install jupyterlab-lsp
py -m pip install 'python-lsp-server[all]'

導入済みの拡張機能をの確認

jupyter labextension list

これでPython環境構築は終了です。

おまけ

仮想環境の作成(venv)

ターゲットディレクトリに仮想環境を作成

python -m venv ./myenv23-11

仮想環境起動

python -m venv ./myenv23-11/Scripts/activate

パッケージのインストール

([newenvname])$ pip install [package name]

仮想環境の終了

([newenvname])$ deactivate

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