WindoswPCでのPython環境の構築方法(自分メモ用)
Anacondaのパッケージが商用利用が 有料 らしく
社用PC(Windosw)に気軽にいれれない(いれてもらえない)。なので、Python環境を準備するやり方をメモする。
(有料化についてまとめていただいている記事)
Python環境について
以下のような作りにする。
作り方 | どこに | インタプリンタ切替 | 仮想環境切替 | パッケージ管理 |
---|---|---|---|---|
Python + py.exe + venv + pip | Windows | py.exe | venv | pip |
Pythonインストール
Pythonインストールに管理者権限が必要(情シスに申請しましょう。)
WindowsへのPythonインストール
参考:Python Japan:Windows版Pythonのインストール
-
以下サイトからPythonダウンロード
https://pythonlinks.python.jp/
※とりあえず最新のものでいれておけばOK -
パッケージをインストールする。
①「Use admin privileges when installing py.exe」をチェック.
②「Python 3.x to PATH」 をチェック
③Install now をクリックしてインストールを開始
※②は絶対にいるっぽい。①はチェックしたほうが無難の様子…くわしくはわかりません。
※「Disable path length limit」が表示される場合がある.クリックして、パス長の制限を解除する -
PowerShellでPython実行+環境設定
①Python実行できることC:\Users\xxx> python Python 3.12.0 (tags/v3.12.0:0fb18b0, Oct 2 2023, 13:03:39) [MSC v.1935 64 bit (AMD64)]on win32 Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more informatio.
②環境設定(忘れず)
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser -Force
-
pipのアップデートの実施(このあとpipを利用するため)
py -m pip install --upgrade pip
pipでパッケージをインストール
自身の環境では、パッケージインストールには管理者権限は不要でした
パッケージをインストールする際はPowershellで以下コマンドで実行する。
※パッケージは仮想環境ごとにインストールするなどしたほうがいいかもしれないが、業務で使うレベルであればそのままインストールでいいかな…
py -m pip install (パッケージ名)
- pythonコマンドを利用せず pipコマンド だけでもインストールできるが、上記を使ったほうが初心者は混乱しないらしい
- py.exe と python.exe の違い
- Windowsではpythonコマンドの代わりに pyコマンド 使えばよさそう(インストールされた一番新しいPythonバージョンを自動で選択してくるらしい)
- 参考:【ざっくり解説】py.exeって何?
インストールするパッケージリスト
すぐに欲しくなりそうなものをピックアップしました。
使いたいものができた場合は都度追加してください。
パッケージ名 | 内容 | 参考リンク |
---|---|---|
pandas | Pythonの表計算とえば。 | |
numpy | 計算処理系といえば。 | |
scipy | 統計処理といえば。 | |
matplotlib | グラフ描写といえば | |
japanize-matplotlib | matplotlibの日本語対応 | |
seaborn | かっこいいグラフ用 | https://qiita.com/hima2b4/items/2bdb20a25fde2923afa5 |
requests | HTTP通信ライブラリ。 | |
lxml | HTMLファイルの処理用のライブラリ | 【Python】lxmlライブラリを使ったHTML解析 |
beautifulsoup4 | Webスクレイピングといえば。 | |
Selenium | Webブラウザ操作 | |
openpyxl | Excel操作といえば。 | openpyxlでよく使う操作についてのまとめ |
xlwings | 直接Excel操作できる。 | 【Python】openpyxlとxlwingsとの比較 |
ネットワーク関係のパッケージ
パッケージ名 | 内容 | 参考リンク |
---|---|---|
schedule | 定期実行するために。 | |
PySNMP | SNMPを利用 | |
Paramiko | SSHプロトコルを操作 | |
Netmiko | NW自動化するために(機器に接続,コマンドを送信,結果を受取) | netomikoを利用したNW機器の自動コンフィグバックアップの仕組みづくり |
便利ツール
パッケージ名 | 内容 | 参考リンク |
---|---|---|
pip-review | パッケージの一括アップデートしたいのでとりあえず。 | https://zenn.dev/kittybbit/articles/bf8dd1db0e307d |
tqdm | 処理状況をプログレスバーの表示 | |
pymsteams | Teamsへのメッセージ送信 | https://pypi.org/project/pymsteams/ |
一括でインストールしたい場合は、requirements.txtで一括インストール
py -m pip install -r requirements.txt
※requirements.txtを実行フォルダに用意してください。
pandas
numpy
scipy
matplotlib
japanize-matplotlib
seaborn
requests
lxml
beautifulsoup4
selenium
openpyxl
xlwings
schedule
PySNMP
Paramiko
Netmiko
pip-review
tqdm
pymsteams
※全部インストールできたら、pip-reviewを利用してすべてをアップデートが必要か確認するとよい。
#インストールしたパッケージ一覧
pip list
#アップデートできるパッケージを表示
pip-review
#すべてアップデート済みなら以下が表示される。
Everything up-to-date
#アップデートが必要なら以下コマンド実施
pip-review --auto
おまけ:pipに失敗したら?
SSLエラーが発生した場合。
自分の環境だと以下参考ページと同様のSSL認証エラーが発生しました。
参考:WindowsでPIP Install するとSSLエラーになるのを解消する。
会社のネットワーク環境を変更することもできないため、[--trusted-host」オプションで接続先のサイトを認証信頼することで対応しました。
許可したサイト
・pypi.org
・files.pythonhosted.org
(参考サイトだと、pypi.python.orgも許可していたが上記2つでOKでした。)
py -m pip install (パッケージ名) --trusted-host pypi.org --trusted-host files.pythonhosted.org
※もしSSLエラーが起きた場合は、本手順のpipコマンドのすべてに、--trusted-host pypi.org --trusted-host files.pythonhosted.org
を追加して実行する。
参考にrequirements.txtで一括インストールする場合、以下となる。
py -m pip install -r requirements.txt --trusted-host pypi.org --trusted-host files.pythonhosted.org
管理者権限がない場合。
以下--user オプションを利用することで管理者権限なしにインストールできるらしい(要検証)
py -m pip install (パッケージ名) --user
- --user オプションの意味
- -user を追加することで、「管理者権限が不要なフォルダ」にパッケージをインストールするらしい。
- 参考:Python:pip における管理者権限と user install
--user オプションを試してみると…
- --userなしの場合:
- C:\Users\xxxxx\AppData\Local\Programs\Python\Python312\Scripts
- --userアリの場合:
- C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Python\Python312\Scripts
- ※別の場所にインストールされたが、ここが管理者権限不要な場所か未確認
- またインストールした際エラー発生.Pathが通っていないというエラー。
-
WARNING: The script tqdm.exe is installed in 'C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Python\Python312\Scripts' which is not on PATH.
- 以下コマンドエラーは解消("システムの環境変数"の[Path]にフォルダを追加)
-
$env:PATH += ";C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Python\Python312\Scripts"
PythonのIDE(統合開発環境)を整える。
Anacondaだと「Jupyter Notebook」だったと思いますが、
その後継という立ち位置の「JupyterLab」あるのでこっちを入れます。
JupyterLabをインストール
- pipを利用してインストールします。
py -m pip install jupyterlab
- jupyterlabの起動は、powershellで以下実行。
jupyter lab
ブラウザーが立ち上がります。以上。
JupyterLabの拡張機能をインストール
あったほうがよさそうなものインストールします。
参考したサイト:JupyterLabの環境構築+カスタマイズをする
日本語化
ブラウザで起動したあと設定>Languageを日本語に変更
py -m pip install jupyterlab-language-pack-ja-JP
変数の中身をみることができるように。
右クリック:Open Variable Inspector
から簡単にみることができる。
py -m pip install lckr-jupyterlab-variableinspector
コードのフォーマットを整えてくれる。フォーマッター
Pythonで流行っているらしいBlack
を利用する。
- コードの保存時にformattingを実行するように設定。
・Settingsタブ -> Settings Editor -> Jupyterlab Code Formatterから詳細設定する
・default_formatterをblack
を一番上に。
・下のほうにある、Auto formatters connfig にチェックをいれる。
py -m pip install black
py -m pip install jupyterlab_code_formatter
一番欲しい機能(タブで自動でコード補完してくるなど)
py -m pip install jupyterlab-lsp
py -m pip install 'python-lsp-server[all]'
導入済みの拡張機能をの確認
jupyter labextension list
これでPython環境構築は終了です。
おまけ
仮想環境の作成(venv)
ターゲットディレクトリに仮想環境を作成
python -m venv ./myenv23-11
仮想環境起動
python -m venv ./myenv23-11/Scripts/activate
パッケージのインストール
([newenvname])$ pip install [package name]
仮想環境の終了
([newenvname])$ deactivate