はじめに
システムのパフォーマンスやリソース使用状況を監視することは、安定した運用のために非常に重要です。ここでは、top
、htop
、vmstat
の基本的な使い方を紹介します。
コマンド説明
top
- 動的なシステムモニタリング
top
コマンドは、システム上で実行されているプロセスのリアルタイムビューを提供します。
CPU使用率やメモリ使用量、実行中のプロセス一覧を確認できます。
主な機能
P : CPU使用率順にソート
M : メモリ使用量順にソート
k : プロセスを終了(kill)
q : top コマンドの終了
# 現在のシステムリソースの使用状況が表示されます。
ps
htop
- ユーザーフレンドリーなプロセスマネージャー
htop
は、top
よりも視覚的に分かりやすく、インタラクティブに操作できるプロセスマネージャーです。インストールが必要です。
主な機能
カーソルキーでプロセスの選択
F9 : 選択したプロセスを終了(kill)
F10 : htop コマンドの終了
# インストール方法
sudo apt-get install htop # Ubuntu/Debian
sudo yum install htop # CentOS/Fedora
# 使用方法
# このコマンドを実行すると、カラー表示されたシステムリソースの使用状況が表示されます。
htop
vmstat
- 仮想メモリ統計
vmstat
コマンドは、システムのプロセス、メモリ、ページング、ブロックI/O、トラップ、CPUアクティビティのパフォーマンス統計を報告します。
主なオプション
-s : メモリ統計のサマリーを表示
# このコマンドを実行すると、カラー表示されたシステムリソースの使用状況が表示されます。
vmstat [オプション] [delay [count]]
# このコマンドは、1秒ごとに5回のシステム統計を表示します。
vmstat 1 5
おわりに
これらのコマンドを使用することで、システムのパフォーマンスを効率的に監視し、問題を早期に発見することができます。
あまり頻繁に利用するコマンドではありませんが top
コマンドなどは頭の片隅に残しておくと必要な時に役立ちます。
次の記事では、プロセス管理について説明します。
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