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New Relicで動画配信のユーザー体験を観測してみよう!

Last updated at Posted at 2025-10-06

New RelicでStreaming Video & Adsという動画品質を観測するための機能が追加されています。ストリーミングサービスなど、アプリの中に動画を組み込んでいる場合、動画品質まで分析できなければ、ユーザー体験を正確に把握することは難しくなります。
New Relicではこのようなサービスでも、End to Endでパフォーマンスとユーザー体験を知ることができるのです。まさにFull Stack Observabilityです。
Streaming Video & Adsでどのようなデータが見れるのかについては、以下のブログで紹介されているので見てみてください。

今回はこのStreaming Video & Adsでデータを確認するための導入をやってみようと思います。
動画を再生することができるサンプルアプリを用意し、ここにNew Relicのトラッカーを導入します。

サンプルアプリの構成

この検証で利用するサンプルアプリケーションは、以下のようなシンプルな構成のものを用意しました。ユーザー登録して、ログインすると動画が視聴できます。動画はHLSとMP4のものをサンプルとして用意しています。どちらかを選択してプレイヤーの再生ボタンを押すと動画を見ることができます。

主要な役割分担

  • バックエンド (Node.js/Express.js):
    APIサーバーとして、ユーザー認証や動画ファイルへのアクセスを提供
    静的ファイル(HTML, JavaScriptなど)を配信する役割も担う
  • フロントエンド (HTML/JavaScript):
    ユーザーインターフェースを構築し、バックエンドから取得した動画データを表示
    Video.jsプレイヤーを使用し、動画の再生や品質を調整
    image.png

では早速、このアプリケーションにNew Relicを導入し、ストリーミングのパフォーマンスやユーザー体験を可視化してみましょう!

New Relic 基本導入手順

1. Browserエージェントの導入

Streaming Video & Adsの監視を始めるには、まずNew Relic BrowserエージェントをWebアプリに導入する必要があります。もしまだ導入していない場合は、公式ドキュメントの手順に基づいてインストールしましょう。

2. Streaming Video & Adsの導入

  1. Streaming Video & Adsの導入はNew RelicUIからGuidedインストールで実行するのがいいでしょう。環境を選択していくと、それに応じた手順を表示してくれます。
    New RelicStreaming Video & Adsをクリックします。ここからAdd streaming entityをクリックします。
    image.png
     
  2. 動画ストリーミングを組み込んでいるプラットフォームを選択します。今回はサンプルのWebアプリを準備しているので、Browserを選択します。
    image.png
     
  3. 次に使っているプレイヤーを選択します。今試そうとしている環境ではVideo.jsを使っています。
    image.png
     
  4. インストール方法を聞かれます。今回はJavaScript snippetを使うことにします。
    image.png
     
  5. エンティティの名前をつけます。
    image.png
     
  6. 次の画面では、まず最新のJavaScriptスニペットをダウンロードするコマンドが出力されます。このコマンドでnewrelic-video-videojs.latest.min.js入手します。
    curl -L -o newrelic-video-videojs.latest.min.js https://download.newrelic.com/media-agents/browser/videojs/newrelic-video-videojs.latest.min.js
    

 
7. ダウンロードしたJavaScriptをアプリケーションに組み込みます。Browser agentを読み込んだ後で、プレイヤーが初期化される前にStreaming videoJavaScriptスニペットを読み込めるように配置しましょう。今回の検証では<script>タグで適切な場所に配置し、JavaScriptを読み込めるようにしました。

 <script src="newrelic-video-videojs.latest.min.js"></script>

 
8. Get Your Application Infoをクリックするとサンプルコードが表示されます。プレイヤーが初期化された後にこのコードを挿入してTrackerを初期化し、プレイヤーでのイベントの監視を開始します。

const options = {
  info: {
    "beacon": "bam.nr-data.net",
    "applicationID": "アプリIDが自動で生成される",
    "licenseKey": "ライセンスキーが自動で生成される"
  }
};
// Initialize your player with new relic Tracker to send data
const tracker = new VideojsTracker(YOUR_PLAYER_INSTANCE, options);  

 
9. See your dataをクリックして完了です。

データを確認してみよう!

1. Streaming Video & AdsのSummaryを確認

アプリを起動して動画を再生してみます。1分待つとデータがSummaryに表示されます。
バッファリングレートやビットレートなどの動画品質における重要指標が確認できました。
image.png

2. User sessionを確認

User sessionからは1つ1つのセッションを確認できます。私が再生したセッションがちゃんと記録されていました。
image.png

ドリルダウンするとセッションごとの情報もあります。
image.png

まとめ

New RelicStreaming Video & Ads機能は、動画品質の健全性を監視し、ユーザー体験を向上させるための強力なツールです。皆さんのサービスに動画を組み込んでいる場合は、是非それも観測してみましょう。End to EndでObservabilityを実装し、ブラインドスポットを最小化することでより良いサービスを提供できるはずです!

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