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GitHub Enterprise のライセンス周りの初期設定で詰まったポイント

Last updated at Posted at 2025-07-12

はじめに

  • 筆者は現在、社内のGitリポジトリ基盤として GitHub Enterprise Server の導入検証をしています
  • その中で、ライセンスの同期を主な目的として GitHub Connect などの調査や設定を進めており、その結果を基に情報をまとめています

構成

大まかな構成としては以下。

  • EMU(Enterprise Managed User)でCloud版のユーザを発行
  • Cloud版 を Server版 と GitHub Connect で連携し、ライセンス利用状況を同期できる状態に
    • 主に開発面で利用するのは Server版 の予定

ユーザについて

Cloud版へのアクセス管理方法として、

  • 個人用アカウントにアクセス権を付与する方法
  • EMU(Enterprise Managed User)を、IdP経由で発行する方法

などがありますが、今回の話は後者を前提としています。

なお、「ユーザーの発行方法」と「ライセンス数の管理」は独立した仕組みです。どちらの方式であろうと、ライセンスキー発行やseat数のカウントにおける影響はありません。(ライセンスキーやseat数に関しては後述)

ライセンスモデルについて

GitHub Enterprise のライセンスモデルには、

  • GHE(従量課金制)
  • GHE(ボリューム/サブスクリプション、GHE Unified)

という2種類がありますが、今回の話は前者を前提としています。

後者の場合は、Cloud版のコンソールからではなく、GitHubセールスからライセンスキーを頂く形となります。

GitHub Connect とは何か?

そもそも、GitHub Connect についてご存じない方も多いと思います。

GitHub Connect を使用することで、Cloud版とServer版を連携することができます。

GitHub Connect を有効にしたら、どの機能を有効にするかを選べます。 たとえば、次のようなことができます。

  • 環境間でライセンスの利用状況を自動的に同期する
  • 検索結果とユーザー コントリビューション データを統合する
  • GitHub.com に依存する機能を有効にする。これには、GitHub Advisory Database で追跡されるセキュリティの脆弱性に対する Dependabot alerts などが含まれます。

実際に困ったことやポイントの紹介

ライセンス管理で発生した課題

GitHub Enterpriseでは、ユーザーを「seat数」という単位で管理しています。当初は「Server版でユーザ発行をして、Cloud版とGitHub Connectで繋げるだけ(Cloud版ではユーザを発行する必要はない)」という理解でしたが、実際には以下の手順が必要であることが判明しました

  1. Cloud版でユーザ発行(Server版と同様のユーザ数)
  2. そのユーザ数(seat数)に基づいた、Server版用のライセンスキーの発行
  3. ライセンスキーをServer版に適用

という手順が必要であることが判明しました。

具体的なライセンスキーのダウンロード方法については、以下ドキュメントに記載があります。

なお、ライセンスの仕様に関しては以下ドキュメントが参考になります。

Cloud版でのライセンスキーの発行について

ライセンスキーを発行する際には、1つ注意点があります。

Cloud版でライセンスキーを発行する際には、お使いのCloud版にOrganizationの作成が必要という点です。

これは、Organizationが存在しない場合、Enterprise所属のユーザーが存在しないためライセンスキーを発行できない仕様と考えられます。

もし「Cloud版はライセンス数把握を目的として使うので、Cloud版側での手間を増やしたくない」といった場合は、Server版からファイルアップロードする手段もあります。

GitHub Connectを有効化したくない場合は、GitHub Enterprise ServerからファイルをGitHub.comにアップロードすることによって、手動でライセンスの利用状況を同期できます。

参考文献

その他、GitHub Connect や EMU に関しては以下の記事も参考にさせていただきました。

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