CloudWatch の ディメンション(Dimension) とは、メトリクスを識別・分類するための属性のことです。
メトリクスには必ず「名前」(例: CPUUtilization) が付きますが、それだけではどのリソースの値なのか特定できません。そこで「ディメンション」を付与してリソースを区別します。
例: EC2 の CPU 使用率メトリクス
-
メトリクス名:
CPUUtilization -
ディメンション:
InstanceId=i-1234567890abcdef0
同じ CPUUtilization でも、InstanceId というディメンションによって「どの EC2 インスタンスの CPU 利用率か」が識別されます。
よく使われるディメンション例
-
EC2:
InstanceId -
EBS:
VolumeId -
ELB:
LoadBalancerName -
RDS:
DBInstanceIdentifier -
Lambda:
FunctionName -
API Gateway:
ApiName,Stage
特徴
- ディメンションは最大 10 個まで 設定可能。
- 同じメトリクス名でも、ディメンションの組み合わせでユニークなメトリクスが作られる。
- カスタムメトリクスを送信する際にも任意のディメンションを定義可能。