はじめに
PS5の「DualSense ワイヤレスコントローラー」を購入したので、それを自分が普段やっているモノづくり活動で活用するために、まずは軽く調査・簡単なお試しをやってみたのですが、その話を記事に書いてみます。
コントローラーをモノづくり活動で使う
これまでも、ゲーム用のコントローラーを自分のモノづくり活動で使ったり、自分のモノづくり活動でよく使う環境・ライブラリでのゲーム用のコントローラーに関するお試しをよくやっています。
例えば、ブラウザ上でデバイスを扱うという話をよくやっていて、その中で Gamepad API での制御や、Gamepad API では扱えないものについて Web HID API で使ってみたり、というものがあります。
コントローラーをモノづくり活動で使った例: Joy-Con
コントローラーをモノづくり活動で使った例で、実際にモノづくり系の展示イベントに出したもので、「Joy-Con」を使ったものがあります。
例えば以下は、Nintendo Switch用の釣りゲーム用コントローラー「サオコン」を使った展示をしました。このサオコンは、リールを巻く動きが Joy-Con のボタン押下になるという仕組みなので、Gamepad API によるボタン押下時のイベント取得を行っています。
コントローラーを使ったお試しの例: Joy-Con
展示作品にはしていないですが、コントローラーを使ったお試しという感じでやったものもあります。その中の 1つが、Nintendo Switch用のルーレットコントローラーを使ったものです。
これは、HID を使ったデータのやりとりが必要になるので、Web HID API を使っています。ちなみに、このルーレットコントローラーに関する実装は、Node.js用のパッケージの node-hid を使った実装をされていた方がいて、その中の HID を使ったやりとりを参考にさせていただいています(※ この話は、前に Qiita の記事に書いていたりします)。
コントローラーを使ったお試しの例: DUALSHOCK 4
コントローラーを使ったお試しの例では、PS4 のコントローラー「DUALSHOCK 4」を使った例もあります。例えば以下は、Web HID API で取得できるコントローラーの傾きを使ったものです。
PS5の「DualSense ワイヤレスコントローラー」に関するお試し
それでは、PS5の「DualSense ワイヤレスコントローラー」に関するお試しを進めていきます。
Windows PC で DualSense ワイヤレスコントローラーをアップデートする
Windows PC で、DualSense ワイヤレスコントローラーをアップデートするところからやってみます。具体的には、以下の「PlayStation Accessories」を使います。
●PlayStation®Accessories
https://controller.dl.playstation.net/controller/lang/jp/2100004.html
アップデートのためにやったことは、以下のとおりです。
- 公式サイトから PlayStation Accessories をダウンロードして、PC にインストール
- PC に DualSense ワイヤレスコントローラーをつなぐ
- PlayStation Accessories上でアップデートの操作を行う
その際の様子は、以下の通りです。
ブラウザの Gamepad API でボタン押下のイベントなどを取得してみる
今度は、ブラウザの Gamepad API でボタン押下のイベントなどを取得してみます。過去に自分で実装したコードもありますが、今回は Web に公開されているテスト用サイトを使います。
具体的には、以下の「Gamepad Tester」というサイトで、簡単に Gamepad API でのイベント取得のお試しを行えます。
●Gamepad Tester - Check Controllers and Joysticks Online
https://hardwaretester.com/gamepad
「Gamepad Tester」でのお試しを行った結果、ボタン押下・アナログスティックの操作のイベントを、ブラウザで取得できることを確認できました。以下は、アナログスティックの操作のイベントを取得した時の様子で、以下の赤枠で囲んだところにアナログスティックの操作に関する情報が出てきているのが確認できます。
とりあえず、簡単な動作確認を行うことができました。