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ブラウザの Web Bluetooth API を使って toio の BLE プロトコルバージョンを取得するための下調べ

Last updated at Posted at 2024-03-31

はじめに

「ブラウザの Web Bluetooth API を使って、toio の BLE プロトコルバージョンを取得する」ということをやろうとしたのですが、そのための下準備として調べた情報を、メモとして記事に書きます。

ちなみに記事執筆時点の最新のバージョンは、以下の公式のポストなどに書かれている「システムソフトウェア v02.0006」に対応した BLE プロトコルバージョンです。

●システムソフトウェアの最新バージョン02.0006が公開!新コンテンツ「トイオ・プレイグラウンド」に対応! | toio blog | toio(トイオ)
https://toio.io/blog/detail/202403_toio_systemsoftware_v2.6_release.html

自分の手持ちの toio の話

なお自分が持っている toio を、アップデート用アプリを使って全て最新バージョンにした状況です。

image.png

そのため、今回の内容を用いて最終的に試した内容では、出力として上記最新バージョンに該当するバージョン情報を、Web Bluetooth API を使って取得できるはず、という想定です。

おおまかな流れ

toio の BLE プロトコルバージョンを取得する流れを、以下に記載します。
この手順は、toio公式で公開されている技術情報の関連しそうな部分と、ブラウザの処理で必要になる API などの技術仕様の情報などを見て、それらを統合した内容として書き出してみたものです。

  1. toio とブラウザを BLE で接続する(Web Bluetooth API を利用)
    • BLE で接続する際に必要な UUID のうち、「Characteristic UUID」については「技術仕様の 通信仕様 > 各種機能 > 🔄 設定」に書かれたものを利用
  2. BLE接続後、「BLE プロトコルバージョンの要求」のための書き込み操作を行う
  3. 上記の書き込み操作を行った後で、「BLE プロトコルバージョンの取得」のための読み出し操作を行う
  4. 読み出し操作の結果は DataView で得られるため、その中から必要な部分のバイト列を抽出
  5. 抽出したバイト列を、UTF-8文字列にデコード

上記の流れに書いた情報の参照先

上で「おおまかな流れ」として書いた書く項目の、各種関連情報を列挙していきます。

toio との BLE説続

ブラウザの Web Bluetooth API を 使って toio との BLE接続を行う際の、 BLE プロトコルバージョンを取得する処理で必要な「Characteristic UUID」に関する情報を掲載します。
(ブラウザの Web Bluetooth API を 使った toio との BLE接続は、過去に記事をいくつか書いているため、そちらを検索してご参照ください)

●設定 | toio™コア キューブ 技術仕様
 https://toio.github.io/toio-spec/docs/ble_configuration/

image.png

BLE接続後の書き込み・読み出し

toio との BLE接続後の流れで、「BLE プロトコルバージョンの取得」までの流れを補足します。

まず、「BLE プロトコルバージョンの取得」をするためには、その操作を要求する書き込み操作が必要となるようです(単純に「toio との接続後に、BLE プロトコルバージョン取得のための読み出しをする」、ということはできない仕様のようです)。

その要求処理に関連した情報が掲載された公式ページの URL などは、以下のとおりです。

●設定 | toio™コア キューブ 技術仕様 > BLE プロトコルバージョンの要求
 https://toio.github.io/toio-spec/docs/ble_configuration#ble-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%A6%81%E6%B1%82

image.png

上記を使った対応を行った後、読み出しの操作を行います。
それに関連する公式ページの情報は、以下のとおりです。

●設定 | toio™コア キューブ 技術仕様 > BLE プロトコルバージョンの取得
 https://toio.github.io/toio-spec/docs/ble_configuration#ble-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%8F%96%E5%BE%97

image.png

最終的に得たい情報は、この中の「BLE プロトコルバージョン(5 bytes utf-8)」の部分の文字列です。

toio の BLE プロトコルバージョン

toio の BLE プロトコルバージョンについて、公式の仕様のページでは、記事執筆時点では最新のバージョンに関する記載はありません。

●アップデートについて | toio™コア キューブ 技術仕様
 https://toio.github.io/toio-spec/docs/how_to_update_cube/

image.png

最新版にした toio では、システムソフトウェア「v02.0006」に対応した「BLE プロトコルバージョン」の「v2.4.0」が取得できる見込みです。

BLE で読み出したデータの文字列へのデコード

BLE で読み出したデータは、ブラウザの Web Bluetooth API を使った場合、以下の DataView で得られます。

●DataView - JavaScript | MDN
 https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/DataView

image.png

そして、DataView におけるバイト列を取り出すには、以下を使います。

image.png

buffer の部分からバイト列を取得した後は、上の toio公式の情報として書かれていた「BLE プロトコルバージョン(5 bytes utf-8)」に該当するバイト列をさらに取り出した上で、それを UTF-8 の文字列にデコードします。

デコード処理では、以下を使います。

●TextDecoder - Web API | MDN
 https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/TextDecoder

●TextDecoder: decode() メソッド - Web API | MDN
 https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/TextDecoder/decode

ひとまず、この流れで「ブラウザの Web Bluetooth API を使った、toio の BLE プロトコルバージョンの取得」が行えそうです(今回の内容を記事にするにあたり、簡単な動作確認は行っています ← その動作確認で行った内容に、情報を付け加えたり、内容を整理したりということを行って、ソースコードを具体化した記事は別で出せればと)。

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