後付けで、Microsoft Azure Advent Calendar 2023 の 14日目に登録してみました
2023/11/17 のタイムスタンプで出ていた以下の記事に書いてある、「Azure OpenAI Service で GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)が使えるようになった話」に関する記事です。
●Azure OpenAI Service Launches GPT-4 Turbo and GPT-3.5-Turbo-1106 Models - Microsoft Community Hub
https://techcommunity.microsoft.com/t5/ai-azure-ai-services-blog/azure-openai-service-launches-gpt-4-turbo-and-gpt-3-5-turbo-1106/ba-p/3985962
上記の情報を見て、とりあえずモデルのデプロイを試してみたのですが、その過程で調べたことなどをメモとして記事にしてみます。
https://twitter.com/youtoy/status/1725686017632723206
Azure での GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview) のモデルデプロイについて
何ができるようになるのか?
GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview) のモデルで何ができるか、冒頭で紹介した記事で見てみます。
上の画像で掲載した内容のとおりで、リストで書くと以下のとおりです(基本的に、OpenAI DevDay で発表されていた内容が、Azure で使えるようになった感じかと思います)。
- Function Calling の改善
- 性能改善に加えて、 複数の関数を呼びだせるように
- JSON Mode が利用可能に
- 出力を再現できるようにするパラメータ(seed)が利用できるように
なお、今のバージョンはプレビュー版です。このプレビュー版の gpt-4-1106-preview をデプロイしたものは、今後 GA版がリリースされた際には、GA版に自動的にアップデートされるようです。
記事執筆時点での制約(リージョンに関する制約)
冒頭で紹介した記事にも書いてあるのですが、 Azure OpenAI Service で GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)のモデルをデプロイできるリージョンは、記事執筆時点では限定されています。
GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)が利用可能なリージョンのリストをテキストで書きだしてみます。
- Australia East
- Canada East
- East US 2
- France Central
- Norway East
- South India
- Sweden Central
- UK South
- West US
上記のリージョンでないと、この後の手順が進められないのでご注意ください。
料金
今回の GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)の料金も、冒頭で紹介した記事の中で以下のように書かれていました。
モデルをデプロイしてみる
それでは、モデルをデプロイを試す準備をします。
リソースの作成とモデルのデプロイ
リソースを作成していきます。過去に作成したリソースはあったのですが、以下のように GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)に対応したものがありませんでした。
そこで、 West US など GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)をデプロイできるリージョンのリソースを作成します(※ リソースの作成手順は省略)。リソースを作成した後に、Azure OpenAI Studio で「デプロイ」 > 「新しいデプロイの作成」と進めます。
そして、モデルは「gpt-4」を選択し、「モデル バージョン」のプルダウンメニューを開きます(※ 以下の緑矢印の部分)。
そうすると、「1106-Preview」が選択できるので、これを選びます(※ 以下の赤矢印の部分)。
少し表示は見きれてますが、GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)をデプロイすることができました。
なお、GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)がデプロイできないリージョンでの例も掲載してみます。
以下のように、モデルで「gpt-4」を選択していても、「モデル バージョン」のプルダウンメニューに「1106-Preview」の選択肢がでてきません。
Azure AI Studio でもモデルをデプロイしてみる
上で書いた手順は、Azure OpenAI Studio を使ったものでした。
新しくプレビュー版として使えるようになった「Azure AI Studio」でも同様のことができるか、軽く試してみました。
詳細は省略しますが、以下のように Azure AI Studio でも、特定のリージョンを選べば GPT-4 Turbo(gpt-4-1106-preview)をデプロイできるのを確認できました。
おわりに
あとは、デプロイしたモデルを実際に使ってみたりしようと思います。
curl でのお試し
とりあえず、サクッと試せそうな curl を使ったやり方は試してみました。
"response_format": {"type": "json_object"}
をコマンドに追加したり、JSON を返すように指示を出す形にしたりして、以下のとおり JSON のみのレスポンスを得ることができました。
【追記】 Azure での DALL-E 3 の利用も試して記事化
同じく、つい最近 Azure で使えるようになった DALL-E 3 による画像生成も、試してみて記事にしました。
●Azure OpenAI Service で DALL-E 3 を使った画像生成を手軽に試す(※ 現状は特定のリージョンでのみ利用可能) #Azure - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/6ccde7bfd1673b44fcf9