(この記事は 生成AIカレンダー の Advent Calendar 2025 の記事【3つ目】です)
はじめに
12/12 にリリースされた OpenAI の新モデル「GPT-5.2」を、ChatGPT からではなく API で使ってみる話です。
●GPT-5.2 が登場 | OpenAI
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-5-2/
過去の GPT-5.1 のお試し
1ヶ月前くらいに、GPT-5.1 の API がリリースされた時にも、わりとすぐに試して以下の記事を書いたのですが、今回の記事はその流れの GPT-5.2版という感じです。
●GPT-5.1 の新機能の 1つ(「推論なし」設定)を Node.js + API で試す - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/e58079910aedea80faef
公式情報の確認とお試し
公式情報の確認
まずは GPT-5.2 に関する公式情報が掲載されているページを、いくつか掲載してみます。
gpt-5.2 Model のページ
以下は「gpt-5.2 Model」というタイトルの、モデル情報のページです。GPT-5.2系のモデルの中の 1つになります。
●gpt-5.2 Model | OpenAI API
https://platform.openai.com/docs/models/gpt-5.2
対応している機能の一覧なども確認できます。
価格について
API の価格についても、公式情報へのリンクなどを載せてみます。
まずは、Pricing のページで一番上に gpt-5.2 の価格が書かれています。
●Pricing | OpenAI API
https://platform.openai.com/docs/pricing
各関連するモデルの価格については、冒頭に掲載した「GPT-5.2 が登場」のページ内の記載(以下の表)が見やすそうでした。
モデル名の情報など
以下、ChatGPT内でのモデル名と API でのモデル名(※ コード内で指定するモデル名と少し違った、呼び名という感じのもの)が書かれていたものの抜粋です。
※ 冒頭に掲載した「GPT-5.2 が登場」のページ内の記載より
また、コード内で指定するモデル名や、一部パラメータに関する説明もあったので、以下に抜粋して掲載します。
API プラットフォームでは、本日より GPT‑5.2 Thinking を Responses API および Chat Completions API で gpt-5.2 として利用できます。また、GPT‑5.2 Instant は gpt-5.2-chat-latest として、GPT‑5.2 Pro は Responses API で gpt-5.2-pro として提供されます。開発者は、GPT‑5.2 Pro で推論パラメーターを設定できるようになりました。また、GPT‑5.2 Pro と GPT‑5.2 Thinking の両方が、品質が最優先となるタスク向けに、5つ目の推論設定「xhigh」に新たに対応しています。
ここで出てきている「xhigh」は、gpt-5.1-codex-max と gpt-5.2系で指定できるパラメータのようです。
(公式の gpt-5.2-pro のモデル情報のページでは、これに関する内容で「GPT-5.2 pro supports reasoning.effort: medium, high, xhigh」という記載もあったりしました)
API を試す
それでは、API に関する公式情報を少し見てから、API のお試しへと進みます。
公式ドキュメントのページ
API に関する公式ドキュメントの最新モデルのページを見てみます。現時点では、GPT-5.2 の説明が冒頭に書かれています(この前は同じ URL のページは
、GPT-5.1 の説明から始まっている内容でした)。
●Using GPT-5.2 | OpenAI API
https://platform.openai.com/docs/guides/latest-model
シンプルなコードの例(モデル指定は gpt-5.1 になっているもの)が、以下の部分で掲載されていました。
上記の例を書き換えた以下の内容で試してみます(この例だと xhigh は不要だとも思いましたが、せっかくなので試してみました)。
import OpenAI from "openai";
const openai = new OpenAI();
const result = await openai.responses.create({
model: "gpt-5.2",
input: "空はなぜ青い?6歳に分かる説明をして",
reasoning: { effort: "xhigh" },
});
console.log(result.output_text);
公式パッケージをインストールして、環境変数に APIキーを設定し、上記を実行してみました。少し待ち時間があった後、以下のレスポンスを得ることができました。
念のため、サーバー側の API のログを確認したところ、GPT-5.2 を xhigh指定で使えていることが確認できました。
その他
以下、その他のメモ的な情報です。
「Compact a response」について
以下は、Responses API のページでの、Compact a response という内容に関する部分です。
●Responses | OpenAI API Reference
https://platform.openai.com/docs/api-reference/responses/compact
どうやら、トークン上限が近い長い会話になったときに履歴自体は切り捨てつつ、そのかわりになる「モデルが読める形で履歴を要約した情報」を作るもののようです。
これと、上で登場した xhigh の設定について、ざっくりとした説明が、「New features in GPT-5.2」の部分で書かれていたりします。
GPT-5.2 を使ったコーディングの事例 3つ
ChatGPT用という感じのプロンプトの記載になっているものですが、GPT-5.2 を使ったコーディングの事例 3つが公式のページに出ていたのでメモしてみます。以下に、そこで書かれていたプロンプトなどを掲載してみます。
海の波シミュレーション
プロンプト:以下の要件を満たすシングルページアプリを1つの HTML ファイルで作成してください。
- 名前:Ocean Wave Simulation
- 目標:リアルな波のアニメーションを表示すること。
- 機能:風速、波の高さ、光の設定の変更。
- UI は落ち着いていて、リアルであること。
ホリデーカード作成ツール
プロンプト:温かみがあり楽しいホリデーカードを表現するシングルページアプリを、1つの HTML ファイルで作成してください。カードはインタラクティブで、子どもたちが楽しめるものにしてください。
- 子どもが UI に配置できるさまざまなアイテムを用意し、いくつかは最初から配置されているようにしてください。
- 楽しいサウンドインタラクションを追加してください。
- かわいい・楽しい要素をできるだけ多く配置してください。
- 雪が舞い落ちるようなアニメーションをうまく活用してください。
落ち物系タイピングゲーム
プロンプト:以下の要件を満たすシングルページアプリを1つの HTML ファイルで作成してください。
- 名前:Typing Rain
- 目標:落ちてくる単語が下に到達する前にタイプすること。
- 機能:難易度上昇、正確性トラッカー、スコア。
- UI は都市背景で、雨粒のように単語が落ちてくるアニメーションを使用してください。
GPT-5.1-Codex-Max の API
上で書いた xhigh に関する説明の中に、GPT-5.1-Codex-Max の API に関係していそうな話が出ていました。11月後半に Codex で GPT-5.1-Codex-Max が使えるようになったタイミングでは、API は同時リリースとなっていなかったように思いますが、12/5 に API で使えるようになったようです。













