(この記事は Python Advent Calendar 2025 の記事です)
はじめに
この記事は、VS Code と拡張機能を使って「marimo」を試したという話です。
●marimo | a next-generation Python notebook
https://marimo.io/
marimo を知ったタイミングなど
おそらく、初めて見かけたのは以下のタイミングくらいで、それから気になりつつも試せてない状況でした。
上記を見かけた後も半年前くらいに以下などを見かけたりして、直近でもアドベントカレンダーの記事で見かけて、という流れもあったりなど。
●AI-FriendlyなNotebookを作ろう。次世代のNotebook環境について
https://zenn.dev/mkj/articles/7c6f38e1b70594
今回試すもの
今回は、上記のスライド・記事でも出てきていた marimo の VS Code拡張機能を組み合わせて試してみます。
●marimo - Visual Studio Marketplace
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=marimo-team.vscode-marimo
実際に試してみる
拡張機能のインストール
VS Code で marimo の拡張機能をインストールします。
仮想環境の作成など
次に VS Code上のターミナルで、仮想環境を準備します。仮想環境を作りたいフォルダで、以下を実行します。
python -m venv .venv
その後、VS Code のコマンドパレットを開き、以下でインタープリターを選択します。この後に表示される一覧から、「(.venv)」という内容を含むものを選びます。
そして VS Code のターミナルを開き直して、行の先頭が「(.venv) %」などといったように「行の先頭に (.venv) がついた状態」になっていることを確認します。これで仮想環境での作業が行える状態になりました。
marimo のインストールとファイルの作成
次に仮想環境で以下のコマンドを実行し、marimo をインストールします。
pip install marimo
そして VS Code のコマンドパレットを開き、以下を実行して .pyファイルを新規に作ります。
上部の .pyファイルの表示を見ると、以下のようになっていました。
実行用のボタンなどが表示されています。
動作テスト
最後に動作テストです。2つの内容を試してみます。
コードを準備して実行する【1つ目】
まずは以下のコードを書いて、画面上部の「すべてを実行」で処理を実行してみました(office_characters の部分は、中の個数を減らしています)。
●Table - marimo
https://docs.marimo.io/api/inputs/table/
import marimo as mo
table = mo.ui.table(data=office_characters, pagination=True)
mo.vstack([table, table.value])
office_characters = [
{"first_name": "Michael", "last_name": "Scott"},
{"first_name": "Jim", "last_name": "Halpert"},
{"first_name": "Pam", "last_name": "Beesly"},
]
その後、実行カーネルの選択を行うための表示などが画面上部に出たので、marimo を選ぶなどして進めました。さらに以下の表示が出たので、Yes を選んで先へ進めました。
実行結果【1つ目】
実行結果は以下のとおりで、表が出力されたことを確認できました。
コードを準備して実行する【2つ目】
2つ目は以下です。
●Horizontal and vertical stacking - marimo
https://docs.marimo.io/examples/outputs/stacks/
import marimo as mo
t = mo.ui.date()
n = mo.ui.slider(1, 10)
mo.hstack([t, n], justify="start")
mo.vstack([t, n])
実行結果【2つ目】
上記を実行して、スライダーと日付ピッカーの操作を試してみました。
スライダーと日付ピッカーが 2つのセルで使われているサンプルを試しましたが、片方を操作するともう一方にリアルタイムに動機されていました。






