はじめに
この記事は、つい最近提供が開始された以下 2つの内容に関する情報を少し調べて、出てきた情報を軽くまとめてみたというものです。
新しく提供され始めた 2つの内容
取り扱う 2つの内容は、具体的には以下の通りです。
- OpenAI の ChatGPT の「Custom Instructions」
- ChatGPT に対して、「ユーザーに関する前提」・「どんな返答をしてほしいか」をあらかじめ設定しておく機能
- Azure OpenAI Service の Function calling
- OpenAI の ChatGPT の API では既に提供されていた「Function calling の Azure版」
Custom Instructions と Azure版 Function calling
公式の発表
上記の 2つについて、公式の記事をまずは掲載してみます。
OpenAI の ChatGPT の「Custom Instructions」
OpenAI の「Custom Instructions」に関する公式記事はこちらです。
●Custom instructions for ChatGPT
https://openai.com/blog/custom-instructions-for-chatgpt
Custom instructions でできることは、
以下に提供開始タイミングについて書かれた部分を抜粋してみます。
ざっくりとした内容としては、「現在、既に ChatGPT Plusユーザー向けにはベータ版を展開済みで、その他のユーザーにも今後展開予定」となっているようです。
Azure OpenAI Service の Function calling
次に、Azure OpenAI Service の Function calling に関する公式記事です。
●Function calling is now available in Azure OpenAI Service - Microsoft Community Hub
https://techcommunity.microsoft.com/t5/azure-ai-services-blog/function-calling-is-now-available-in-azure-openai-service/ba-p/3879241
以下に提供開始タイミングに関する内容が含まれた部分を抜粋してみます。
ざっくりとした内容としては、「最新の 0613 バージョンの gpt-35-turbo と gpt-4 で利用可能」となっているようです。
※ ただし、「Azure OpenAI Service」を利用できる状態になっていることが前提です(「Azure OpenAI Service」の利用申請を通している必要あり)
使い方に関する情報など
Custom Instructions
ChatGPT Plus のユーザーであれば、Custom Instructions をすぐに使うことができます。
ただし、以下の「Setting」の「Beta features」で、Custom Instructions を有効化する必要があります。
そうすると、以下のような説明が出てきました。
その後、もう一手間必要です。
再度、「Setting」を開いてみると、「Custom Instructions」という項目が増えています。それを選択しましょう。
そうすると以下の画面が出てくるので、ここで「Custom Instructions」の設定を書きこめば OK です。設定を書きこむテキストボックスは 2箇所あります。
ここにどんな内容を入力すれば良いかなどは、既に記事を書かれた方がいらっしゃるので、その記事の「入力欄の違い」という部分を見てみてください。
また、試して記事を書かれている方が他にもいらっしゃるので、それもいくつかリンクを掲載しておきます。
- 【New】ChatGPTの新しい機能「Custom instructions」を最速で試してみた! - Qiita
- ASCII.jp:ChatGPTが楽に! 会話設定を記憶する「カスタム指示」に対応 (1/2)
Azure版 Function calling
次に、Azure OpenAI Service の Function calling です。
こちらは、利用手順が書かれた Microsoft公式の記事へのリンクです。
●Azure OpenAI Service で関数呼び出しを使用する方法 - Azure OpenAI Service | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-services/openai/how-to/function-calling
上記の記事では、Python を使った例が紹介されています。
ちなみに API の呼び出しでは、「API バージョン 2023-07-01-preview」で「gpt-35-turbo、gpt-35-turbo-16k、gpt-4、gpt-4-32k のバージョン 0613」のいずれかと組み合わせて使う、という形になるようです。
またこれに関して、GitHub上のリポジトリ「Azure-Samples」の「openai」の中の「Basic_Samples」以下に、↓この「Functions」が追加されているようです。
●openai/Basic_Samples/Functions at main · Azure-Samples/openai
https://github.com/Azure-Samples/openai/tree/main/Basic_Samples/Functions
そして、既に試して記事を書かれた方がいらっしゃるので、そのリンクを掲載しておきます。