はじめに
7/20にOpenAIはChatGPTの新しい機能(ベータ版)として「Custom instructions」を発表しました!!
Custom instructionsは、ChatGPTの応答方法をより詳細に制御できるようにするための機能で、有効にするとその後のチャットの会話の全てを設定に沿って回答してくれるようになります。
※現在はPlusユーザのみとのこと。
この機能を有効化にすると、要はこれまでプロンプトエンジニアリングで行っていた「私は◯◯で、あなたは◯◯なので、◯◯してください。」といった事をはじめから組み込むことが出来るようになります。
設定方法
- プロフィールより「Settings」を選択
- 「Bate features」より「Custom instructions」の項目を有効化
- 確認画面で「OK」を押下
- プロフィールより「Custom instructions」を選択
①でChatGPTによりよい応答をしてもらうために自分自身や想定する入力者のプロフィールを入力します。
②でChatGPTにどのように応答して欲しいかを入力します。
③で新規のチャットで①、②で設定した内容を有効化するかチェックを入れます。
④で設定内容を保存します。
比較してみた
- 新しいチャットを開いて、サンプルにある「小学3年生向けの理科教育プログラムに取り組んでいます。」と入力してChatGPTの応答の違いを比較してみました。
Custom instructionsを有効化している場合
画面上部のモデル表示横に「Custom instructions:On」となっていますね。有効化した状態で新しいチャットを開くとここのような表示を確認することができます。
そして、画像のように「Custom instructions」で設定した通り、表を用いて応答してくれました!
Custom instructionsを無効化している場合
比較のために改めてCustom instructionsを無効化して同じ内容を入力したところ、これまでのChatGPTのように文章のみで応答が返ってきました。
Pluginとの連携
「Custom instructions」を有効化すると設定した内容をPluginを活用した場合においても応答が反映されるようです。
その他のパターン
サンプルでは、コード生成時に何の言語を使用しているかを設定し、ChatGPTには解説なしのコードのみで応答するよう設定するパターンや、自身の家族構成を設定して、ChatGPTには何人分の料理を用意するべきかを予め考慮してもらった上でレシピの提案を期待するなどのパターンが示されており、ユーザの自由なよう使いこなしてねという感じでした。
それこそ、これまでChatGPTにプロンプト上で性格付けを行っては遊んでいたものを予め設定することが出来るようになったわけですから、いじり甲斐がある機能と思われます。
にゃん語を強制させてみた
まあ、予想通りですね。
関西弁にさせてみた
なるほど、大阪支部に遊びにいったらこんな感じなのかなと勝手に期待
とまあ、こんな感じですね。使用感がわかったのでこの辺にしておこうと思います。
終わりに
新しく発表された「Custom instructions」を試して取り敢えず試してみましたが、所感としてはこれまでプロンプトエンジニアリングの一環として入力時に行っていたもの、或いはサードパーティが開発したブラウザ拡張機能でやっていたものを公式がサポートするようになったと理解しました。欲を言えば数パターン設定可能になってチャット上で選択するなど出来ればよかったかなと思いました。