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【Amazon Quick 入門】Freeプランで使用できる4つの機能を体験してみた!

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Last updated at Posted at 2026-05-10

はじめに

Amazon Quickは、AWSが提供する生成AI搭載のBI(Business Intelligence)プラットフォームです。
データ分析、リサーチ、ワークフロー自動化、コンテンツ生成などを、自然言語のチャットインターフェースから統合的に利用できます。
もともとAmazon QuickSightとして提供されていたBIサービスが、Quick Suiteを経て「Amazon Quick」へリブランディングされました。

2026年4月にはFreeプランが新設され、AWSアカウント不要・永続無料で、誰でも気軽に試せるようになっています。

本記事では、Amazon Quickの全体像を紹介した上で、Freeプランで触れる機能を中心に概要を紹介します。

本記事の情報は2026年5月時点のものです。
最新情報については公式ドキュメントをご確認ください。

この記事のゴール

  • Amazon Quickとは何か、QuickSightからの変遷を理解する
  • Freeプランで使える4つの機能(Quick Research、Quick Flows、Quick Index、Apps)を体験する
  • 各機能でどんなことができるのか、実際の操作感を把握する

ターゲット

  • AWSにおけるBI・データ分析・AI活用の最新動向に関心がある方
  • まずは無料で触ってみたい方

1. Amazon Quickとは

Amazon Quickは、AWSが提供するAIを搭載したBI(ビジネスインテリジェンス)プラットフォームです。データ分析、リサーチ、ワークフローの自動化、コンテンツ生成などを、自然言語のチャットインターフェースから統合的に利用できます。

従来のBIツールは「データの可視化とレポート作成」が中心でしたが、Amazon Quickは「データの発見 → 分析 → アクション」を一つのワークスペースで完結させることを目指しているツールのようです。

2. QuickSightからAmazon Quickへの変遷

Amazon Quickは段階的なリブランドを経て現在の形になっています。

時期 サービス名 概要
〜2025年9月 Amazon QuickSight クラウドネイティブなBIサービス。ダッシュボード作成・データ可視化が中心
2025年10月 Amazon Quick Suite QuickSightにAI機能を統合。旧QuickSightは「Quick Sight」としてSuite内の1コンポーネントに
2026年4月 Amazon Quick Quick Suiteからさらにリブランド。デスクトップアプリ、Free/Plusプラン、Apps機能を追加。「Amazon Quick」が正式名称に

3. Amazon Quickの構成コンポーネント

Amazon Quickは以下の6つの主要コンポーネントで構成されています。

コンポーネント 概要 Free Professional/Enterprise
Quick Sight データ可視化・ダッシュボード・分析(旧QuickSight)
Quick Research 企業内・公開データからの包括的リサーチ
Quick Flows 自然言語によるワークフロー自動化
Quick Automate 複雑なマルチステップビジネスプロセスの自動化
Quick Index 企業ドキュメント・データの統合ナレッジベース
Apps 自然言語でWebアプリ・ダッシュボードを構築(Preview:先行公開)

これらに加え、Chat(自然言語チャット)、Chat Agents(カスタムAIエージェント)、Spaces(共有ワークスペース)、Extensions(ブラウザ拡張)が横断的に利用できます。
また、Slack、Microsoft 365などの外部ツールとの連携も可能です。

※使用可能サービスの詳細はAmazon Quick の料金のサブスクリプションプランをご参照ください。

4. Freeプランの概要

本記事ではFreeプランを使って検証を行います。

項目 内容
料金 永続無料(自分でアップグレードしない限り課金なし)
AWSアカウント 不要
使用可能なサービス Amazon Quickの構成コンポーネント参照
ユーザー数 シングルユーザー
ストレージ 1 GB

補足: サインアップ時にPlus 30日間無料トライアルが自動付与されます。トライアル終了後は自動的にFreeプランに戻り、自動課金は発生しません。

5. 環境準備

Amazon Quickのアカウント作成からセットアップまでの手順は、クラスメソッドさんの以下の記事で非常に丁寧に解説されています。本記事ではこちらを参考にセットアップを完了してください。

参考記事:

上記記事の手順に沿って、以下を完了させてください。

  1. quick.aws.com にアクセスし、「Sign up for free」をクリック
  2. メールアドレス、またはGoogle / Apple / GitHub / Amazon の認証情報でサインアップ
  3. 「Create a new Quick account (recommended)」を選択
  4. デスクトップアプリのダウンロード案内は「Continue on web for now」でスキップ
  5. セットアップ完了後、オンボーディングを完了(またはスキップ)

セットアップが完了すると、Amazon Quickのメイン画面(チャットインターフェース)が表示されます。ここから各機能を順番に体験していきましょう。

screencapture-quick-aws-sn-account-444655872679-start-home-2026-05-01-13_10_18.png

6. 機能①:Quick Research

Quick Researchは、企業内データと公開データソースの両方から、包括的で引用付きのリサーチレポートを自動生成するコンポーネントです。通常のChatとは異なり、複数のソースを横断的に調査した上で体系的なレポートを生成します。

手順

  1. 左側のナビゲーションペインから「研究」を選択します

  2. 新しい研究」をクリックします

    image.png

  3. 「研究目標」のテキストエリアにリサーチの目的を入力します(以下例文)

    2025年から2026年にかけてのAWSにおける生成AI関連サービスの主要なアップデートを調査し、
    時系列でまとめたレポートを作成してください。
    各アップデートには公式ソースへのリンクを含めてください。
    
  4. 研究を始める」をクリックします

    image.png

  5. AIがリサーチプランを作成し、情報収集を開始します(平均4〜7分程度で完了)

  6. 完了すると、引用付きのレポートが生成されます

    image.png

7. 機能②:Quick Flows

Quick Flowsは、自然言語でワークフローの自動化を作成・実行できるコンポーネントです。

手順

  1. 左側のナビゲーションペインから「さらに詳しく」→「Flows」を選択します
    image.png

  2. Flows一覧画面が表示されます。デフォルトでサンプルフローがいくつか用意されています

  3. フローを作成」をクリックして、新しいフローを作成します

    image.png

  4. 自然言語でフローの内容を記述します

    以下の内容でレポートを作成するフローを作ってください:
    1. 「Amazon Connect」に関する最新のAWSアップデートを3件調べる
    2. 各アップデートの概要を日本語で要約する
    3. 要約結果を箇条書きのレポートとしてまとめる
    

    image.png

  5. AIが自動生成したフローのステップを確認し、必要に応じて編集・保存します

    image.png

    ※各ステップをクリックすると、プロンプトや検索ソース、回答方法などをカスマイズできます。

    image.png

  6. 実行モード」をクリックすると、作成したフローをテストすることができます

    image.png

    image.png

8. 機能③:Quick Index(Spaces)

Quick Indexは、企業内のドキュメントやデータを統合するナレッジベースです。Spacesを通じてファイルをアップロードし、チャットや研究から参照できるようにします。

手順

  1. 左側のナビゲーションペインから「スペース」を選択します

  2. Create space」をクリックします

    image.png

  3. Space名(例: AWS学習ノート)を入力して作成します

    image.png

  4. 作成したSpaceに、手元のドキュメント(PDF、テキストファイルなど)をアップロードします

    • 例: 社内の技術ドキュメント、議事録、仕様書など

    image.png

  5. Space内のチャットで、アップロードしたドキュメントに関する質問をします

    アップロードしたドキュメントの内容を要約してください。
    
  6. ドキュメントの内容に基づいた回答が返ってきます

    image.png

9. 機能④:Apps

Apps機能では、自然言語でインタラクティブなWebアプリやダッシュボードを構築できます(執筆時点ではPreview)。

参考記事:

手順

  1. 左側のナビゲーションペインから「ページ」を選択します

  2. チャット入力欄に、作りたいアプリケーションの内容を自然言語で入力します

    シンプルなToDoリストアプリを作ってください。
    タスクの追加・完了チェック・削除ができるものです。
    

    image.png

  3. アプリケーションアシスタントが自動的にアプリを生成します

  4. 生成後、追加機能の提案が表示されます。チャットで追加の要件を伝えて改善できます

    image.png

  5. 公開」ボタンを押してアプリケーションをリリースします

  6. 公開が完了すると、アプリのURLが発行されます。「開く」ボタンからすぐにアクセスできます

    image.png

    image.png

まとめ

本記事では、Amazon Quickの全体像とQuickSightからの変遷を紹介し、Freeプランで利用できるQuick Research・Quick Flows・Quick Index(Spaces)・Appsの4つの機能を実際に触ってみました。

AWSアカウント不要・クレジットカード不要・永続無料で、リサーチレポートの自動生成からワークフロー自動化、ナレッジベース構築、ノーコードアプリ作成まで一通り体験できるのは率直に驚きました。従来のQuickSightは「BIツール」という印象が強かったですが、Amazon Quickは「AIを活用した統合ワークスペース」へと大きく進化している印象を受けました。

参考

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