フォトクリエイト カスタマーバリュー開発部長 の @yoshiokahideki です。
この記事は Photocreate Advent Calendar 2018 の最後の記事です。
はじめに
CVD(カスタマーバリュー開発部)で2018年に実施してよかったことをまとめてみました。
懇親会や打ち上げ(と言う名の飲み会)
大きな案件が終わった後や、新しい期が始まる際に(というキッカケで)、プロジェクトの関係者や部のメンバーでの決起会・懇親会・打ち上げを多く行いました。
案件の振り返りや発生した問題を見てみると、コミュニケーションを起因とする問題が多く見受けられます。
今までは、こういうイベントをあまり行っていませんでした。
しかし、苦楽をともにした仲間とお互いをねぎらう事は、信頼の蓄積や信頼の蓄積によるチーム力強化、さらには全体のコミュニケーションを取りやすい空気が醸成され、案件やプロジェクトの円滑な進行にも寄与したのではないでしょうか。
なにより、相手のことがわかってると、仕事しやすいし楽しいですよね。
ユーザーテスト
今回、WEBページのプロトタイプデザインを作成した上で、ユーザーテストを実施し、デザインの品質向上を行いました。こちらの「未経験だけど、ユーザビリティテストを導入してみた話(Photocreate Advent Calendar 21日目 )」をご覧ください。
こういうものってなかなか実施できないかもしれませんが、こういうものほど、地道に実施していくことがノウハウの蓄積につながっていくのではないでしょうか。
私としては、社内でグダグダ話するよりも、実際に使っているお客様に聞いてみるのが客観的で良いのではないかと思っています。こういう取り組みがサイクルとして回っている状態が作れたら、非常に良いプロダクトが作れるのではないでしょうか。
この取り組み、未経験で試行錯誤しながら実施しました。
大変だったと思いますが、未経験なことにチャレンジしたことを含め、得られたものは非常に大きかったと思います。
そういう意味でも価値のある取り組みだったと思います。
プロダクトマネージャー
最近巷で増えているPdM(プロダクトマネージャー)の役割を新設しました。
フォトクリエイトの場合、たくさんのサービスを展開していますが、まずは1サービスにPdMをつけるところから実施しました。
PdMが不在の以前は、全サービスからの要望(各部署からの要望)をCVDで調整しリリースしていました。
このやり方だと依頼元の部署に機能やデザインを決めてもらうことになるので、調整時間がかかります。
しかし、PdMをCVD内につくることで、決定者が絞られ、決定がスムーズになり、方針のブレもなく、以前よりもかなりスピードが向上しました。
(ちなみにこのPdMは、サービス部門からCVDに配属されたため、サービス部門の内情も十分わかった上で決定を行うことができます)
他社同様、まだまだ試行錯誤中ですが、PdMが必要なのは間違いないと思います。
システムの刷新
かなり長期のプロジェクトですが、間違いなく今後のフォトクリエイトを作っていくための取り組みで、リリースされたものは、実際に昨年よりも効果が出始めています。
(一部プロダクトでは、昨対比で120%程の利用者数増であったが、昨年よりもかなりシステムが安定稼働している)
フォトクリエイトのシステムは、こちらの「AWSへの移行時に先にやっておけばよかった事(Photocreate Advent Calendar 6日目)」記事にあるように、オンプレからクラウドへ、古いレガシーな言語で作られていたものを、新しい言語で作り直すなど(こちらの「PHPエンジニアが Go をいきなり業務で使った感想」)システムやインフラの課題解決を進めています。
今までは問題があることは分かっていても、なかなかそこに手を出せない状況でした。
しかし、問題箇所を時間をかけてでも解決・刷新していくことを決め、着実に変わっています。
今回の取り組みの中で意識的に新しい言語の導入やAWS導入を行ったことで、関わったメンバーのスキル向上にも寄与できたと思います。
1つのサービスのための専任チーム組成
1つのサービスのための専任チームを組成しPdMを配置することで、開発の意思決定や案件コントロールをスムーズに行える体制を目指しました。
もともとCVD専任チーム以前の組織では、CVD対他部署という全方位的に対応する必要があり、リソース・案件コントロールに非常に苦慮、意思決定も調整がかなり必要な状態でした。
専任チームが組成されたことで、1つのサービスで、リソース・案件のコントロールを集中して行うことができるため、結果的に全体を管理するための負担が減少したと思います。
セミナー等への参加
忙しくなると、インプットがどうしても疎かになりがちで、気がつくとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
しかし、セミナーやワークショップに参加したり本を読んだりすること(インプット)は、未来への投資のため、着実にやっておく必要があります。
そんなわけで、セミナー参加や書籍購入を促すなどを実施しました(もちろん会社経費)
特にセミナーやワークショップ参加者を見て思いましたが、新しい知見を得るだけでなく、他社のリアルな話や空気が刺激になり、テンション高い状態で戻って来ることで、社内の雰囲気が非常に明るく活発になります。
忙しいときほど息抜きがてらに行ってもらうと、空気が一変するのでオススメです。
保守・運用の役割組成
新規開発を行う人達と保守・運用を行う人達で役割を分けることで、新規開発に集中する環境ができたと思います。
もともとは、全員で新規開発・保守・運用を行っていましたが、新規開発中に差し込み(保守・運用)が発生することで、新規開発に集中できない、新規開発のスケジュール遅延の原因になっていました。
しかし、この問題が役割を分割することで、かなり解消したのではないかと思います。
プロジェクト計画・報告書
プロジェクト概要がわかり、実施可否の判断や、結果の振り返りで使用できるよう、プロジェクト計画・報告書を整備しました。
プロジェクト計画・報告書がないことで、実施の判断やコミュニケーションロスの発生、結果追跡がやりにくいなどの問題がありました。
これらの問題を解消するため、プロジェクト計画・報告書を整備し、運用しながら改善を行うことで、プロジェクトが関係者以外から見ても具体的になりました。
関係者以外から見ても具体的なため、似たような別案件実施時の参考にしたり、案件実施可否の判断で使用されています。
特に結果(自分達の工数、売上)が明確になることは、プロダクトを作る我々のモチベーションに繋がります。
まとめ
一つ一つ細かく書くとかなりのボリュームになるため、概要的な書き方になってしまいました。
書きながら、今年もいろいろな取り組みを実施したんだなと実感しました。
今年の取り組みは、根本解決するものや今まで分かってても手が出なかった問題解決が実施できており、過去のレガシーになった部分を大幅に作り変え、新しい役割や機能を取り入れたりという意味では非常に価値あることが多かったのではないかと思います。
フォトクリエイトでは未来を見据えて働く環境やシステム・仕組みを一緒に作っていける方からのご応募をお待ちしております。