3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

ContentfulのTechnical Limit(API call数制限 429 Too Many Requests)をapollo clientで回避する方法

Last updated at Posted at 2021-12-20

はじめに

こんにちは。 KDDIアジャイル開発センターの小板橋です。 この記事は、KDDI Engineer&Designer Advent Calendar 2021の20日目の記事です。

今回は、ContentfulというHeadlessCMSを利用した際に起こるTechnical Limit(API call数制限 429Too Many Requests)をApollo clientで回避する方法についてまとめていきたいと思います。

なぜこんな記事を書いたのか

現在、Next.jsとContentfulを利用したポータルサイトの開発を行なっているのですが、その中でContentfulにおけるTechnical Limitの制限により問題が発生した為、今回その原因と解決方法について記事にしてみました。

ContentfulにおけるTechnical Limit

ContentfulにおけるTechnical Limitは、ここに記載があるのですが、今回ボトルネックになったのは、「Content Delivery API (CDA) calls (includes GraphQL calls)」の秒間55requestという制限になります。
これは、秒間に55request以上の負荷がcontentful側にかかった場合に、HTTPステータスが429で返却されてしまうというものです。

  • 現在開発しているポータルサイトでは、contentfulのエンドポイントで提供しているGraphQLを利用しています。
  • また、ポータル自体はNext.jsを利用し全ページSSG構成をとっています。

この時、何が発生するのかというと静的ページの生成時に、下記のようなコードで非同期に画面生成に必要なデータをbuildする際にContentfulのエンドポイントに対しRequestします。
そうすると、各画面に必要なデータをNext.jsは非同期にfetchしにいくので、ページ数が多ければ多いほど、このContentfulにおけるTechnical Limitである、秒間のRequestに達する可能性が高くなるのです。

getStaticProps_sample.js
export async function getStaticProps(context) {
  return {
    props: {}, // will be passed to the page component as props
  }
}

解決策

  • 色々この問題を解決する方法を検討した中で、一番簡単に対処できた方法というのが、GraphQLのクライアント向けライブラリであるApollo clientのoption機能を利用した方法です。

  • Apollo clientには、Retry Linkという機能がoptionで設定することができます。

これが何かというと、ネットワークまたはサーバーのエラーが原因でRequest操作が失敗した場合に、Request操作を複数回リトライすることができるという機能です。
Apollo ClientはデフォルトではRequest操作のリトライを行いません。
なので、ReqponseでHTTPステータスが429のToo Many Requestsが返却された場合には、エラーで落ちてしまいます。

  • @apollo/client/link/retryのRetryLinkを使用することで、Request操作のリトライを行うことができます。
RetryLink_sample.js
import { RetryLink } from "@apollo/client/link/retry";

const link = new RetryLink();

このRetryLinkではさらに細かいリトライ処理の条件を指定することができます。
今回は、delay.initialというoptionとdelay.maxというオプションを利用し、秒間55requestに達しないように調整しました。
スクリーンショット 2021-12-20 18.18.33.png

まとめ

今回ポータルサイトの開発にSaaSであるHeadless CMSのcontentfulを利用させていただいたのですが、SaaSを利用する際のデメリットとして、このようなTechnical Limitの制約で詰まることがあるのがネックだなと感じました。

3
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?