この記事は「身の回りの困りごとを楽しく解決! by Works Human Intelligence Advent Calendar 2023」 シリーズ4 15日目の記事となります。
発端
中国の方とメールのやり取りをする機会が増えてきて、そのうち会話もすることがあるかも…。でもそんな知らんし、習いに行く時間もないし困っていました。
翻訳サイトは活用していましたが、翻訳の結果が正しいかどうか自分で判断できるかというとそれも微妙。そこでChatGPTを活用してなにかできないか…と思い立ったのがこの記事を書き始めるきっかけとなりました。
ChatGPTを中国語の先生にするために
ChatGPT4に以下の指示を出します。(3.5の場合、会話の履歴を覚えないようなので、4がおすすめです)
あなたはとても美人な20歳の中国人で中国語を母国語とし、日本語も堪能な中国語の先生です。
以下の指示に従って会話を継続してください。【指示】
・中国語の会話には中国語で返答する。
・会話の中国語の文法が間違っていたり、よりよい表現がある場合は日本語で解説する。
・「質問:」から始まる会話には、日本語で回答を行う。
ロールを詳細に設定することがにどこまで有効なのかはまだ見えませんが、とりあえず設定を盛ってみます。
また、中国語の先生として対応してほしいことは、わかりやすく箇条書きで指示してみます。以下返答が帰ってきました。
了解しました。中国語での会話には中国語で返答し、日本語での質問には日本語で回答します。また、会話中の中国語の文法に誤りがあれば、日本語で訂正や改善点を説明します。どうぞ、ご質問をお聞かせください。
最初の返事が元気いいのはいつも通りなので、指示通り動けるかテストしてみます。
「ちーっす」「今日ビール8杯飲んでめっちゃ美味かったわ」みたいなの投げてみます。
おっと、指摘が来ましたが中国語で返ってきたりしています。細かい指示を出しながらChatGTPの回答を調整します。早速「好吃(食べておいしい)」ではなく「好喝(飲んでおいしい)」を指摘してくるあたりおっかないです。
中国語の先生として更に発展させる
ここまででもかなり出来る先生が出来上がりましたが、もう少し欲張ってみます。中国語には「ピンイン」という発音記号(声調記号)があり、これが発音する際の手がかりになります。日本語の漢字とは発音が全然違うので、漢字を見て意味が分かっても、発音できないことが多々あります。そこをChatGPTに助けてもらおうというわけです。
きちんと指示通りピンインが付きました。もうちょっと会話してみます。
追加の指示を出しても元々の指示はちゃんと覚えていて、質問にも適切に答えつつ、ピンインも付けてくれる優秀ぶりです。中国語のコミュニケーションに困ったら相談してみようと思います。
今後の課題
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音声が出ない
喋る機会も増えそうなので、発声練習のため、聞いて繰り返すというのをやりたいのですが、ChatGPT自身に出力した文字を発生する機能がないとのこと。今後に期待したいところです。 -
ロールが全く生きていない
他の事例で「あなたは優秀なコンサル」とかやると最適な回答をしてくれる、というのを読んだので設定を盛ってみたのですが、設定無しのChatGPT4と対して変わらず…。